かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

放射性物質の除染作業、本当にその方法でいいの? と首を傾げたくなるものもあります。

2012-02-25 22:52:03 | Weblog
 今日は寒波の来る前に布団でも干そうと思っておりましたら、一足早く天気が崩れて雨になり、予定が狂いました。布団干しは来週までおあずけになりそうです。

 さて、福島県の柿農家さんの畑で、車を洗車するような高圧洗浄機の水噴射で柿の木の皮をはぎ取り、原発事故で飛散し、柿の木に付着した放射性物質を除染する作業が行われているそうです。単に洗い流すだけだと5割ほどの除染率が、皮むきすると9割以上になるとのことで、効果は抜群なのだとか。それはそれで結構なことだ、と思ったのですが、少し考えて、あれ?吹き飛ばした皮はどうなるの? という疑問が湧いて来ました。高圧洗浄機での皮むきは、別に特殊な作業ではなくて柿を作る農家さんでしたら全国で大抵の方が経験されていると思います。少なくとも奈良県の柿農家さんにとっては普通の冬の作業で、本来の目的は、木の皮のすぐ内側に潜り込んで冬越しを狙う害虫を、冬の間に退治するものです。ですから、作業自体に不自然さは全くないのですが、そうやって剥かれた皮は、普通は、放射性物質と共に水に混じって地面に落ち、そのまま土に混じるでしょう。ではその土ごと取り除けば、といきたいところですが、田んぼや畑と違って柿の畑では柿の根が張っているので土をはぎ取るのも限界があります。新たに放射性物質を受け止めた土が取り除けないとなると、木は綺麗になっても、畑が相変わらず汚染されたままになるのではないのでしょうか? それとも、児童が走りまわる校庭とかと違い、畑では地面に落ちた時点であんまり問題にならなくなるのでしょうか? あるいはやっぱり何らかの方法で土にも除染作業を行うのか。どうもよく分からないのですが、それでもそろそろ冬も終わり、芽吹きの春を迎えようという頃ですし、出来ればそんな疑問は杞憂であってくれたら、と願わずにはおれません。

 
コメント
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