かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

死刑制度云々より、社会的な死刑の痴漢冤罪をもっと大きく取り上げる必要があると思います。

2015-01-24 21:19:31 | Weblog
 今日はぽかぽかと温かい冬晴れの良い天気でした。しかしこう天気が良いと、散歩に行くにも服装が結構悩みどころです。1時間も歩けば結構熱が上がってくるのですが、だからといって最初から薄着では、幾ら日が出て暖かいと言ってもそれはまだ1月のことですから寒くて仕方がありませんし、と言って最初の体感を元に服を重ねてしまうと、30分を過ぎた頃には暑くて汗をかいてしまいます。今の季節、汗をかけばほぼ風邪をひくことは必定なので、なるべく汗ばまず、身体がそれなりに火照る程度で散歩を終えたいのですが、その加減が難しいのです。今日も結局上着を来てでかけ、帰宅した頃にはすっかり額に汗しておりましたが、途中から歩く速さを抑える、できるだけ日陰を歩く、などの工夫の末、なんとか背中がぬれるほどの発熱だけは免れました。花粉が気になるのでマスクも必要ですし、歩くには難しい季節になってきています。
 さて、政府が行った「基本的法制度に関する世論調査」の内容が発表され、中でも、死刑制度に関する設問では、死刑容認が80.3%、否定はわずか9.7%との結果が明らかになりました。これについて法務省ではこれまでの傾向は変わらないとコメントし、我が国の世論はいまだ死刑容認の声が強いとの認識を示しました。

 まあこれも妥当というか、我が国における因果応報という古くからの意識はそう簡単には改まることはない、と言うことなのでしょう。そもそも死刑についてこれまでそんなに国民の中で議論されたことはありませんし、それどころか、「死」ということに対してどれほど経験を積み、意識が醸成されているかというとなんとも心細い限りの有り様の我が国の状況なのですから、これで変わると期待するほうがどうかしているとさえ言えます。むしろ、10%近くも否定論者がいること自体驚きといえるかもしれません。私自身は死刑は容認する意見ですが、冤罪の問題を考えると、その運用は慎重になされるべきだとは思います。でも、死刑云々なんて実はさほど大した問題じゃないのではないでしょうか? なんとなれば、死刑に相当する罪を犯したり、そんな犯罪現場に立ち会ったりする可能性は、どこぞの少年探偵の身内でもない限り早々ありえない話ですし、身近でない話を真剣に考えられるほど高い意識は持ちあわせてはおりません。そんなファンタジーに近いめったにない話より、むしろ痴漢冤罪のような、社会的に死をもたらしかねない司法の問題のほうが、現代の「死刑制度」と呼ぶにふさわしいはるかに大きく切実な問題なのではないかと思います。まあこれとても車中心の田舎生活からするとそれほど身近というわけでもないのですが、仕事で大阪や東京に出る事は年に何度かはあるわけですし、その際に殺人的なラッシュに巻き込まれたことも1度や2度ではありません。となればそのような悪夢は何時でも振りかかる危険性のある話になりかねないわけです。法律や司法に関して話をするのなら、死刑制度云々を討議するより、まずはそういう身近な話題から取り上げてもらえないかと思います。

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