かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

八百万の神々坐す我が国の反応は、一神教の欧米人や中東人には理解できないでしょうね。

2015-01-25 20:06:55 | Weblog
 土日の貴重な休みに連日で上天気という恵まれたおかげで、色々家事やらなにやら捗りました。明日から雨で、その後寒気が入ってグッとまた冷え込むそうで、まだまだ一雨ごとに暖かさが増す、という展開にはならないみたいです。まあまだ1月末ですし、そんな展開はもう一月くらい立たないと無理でしょうね。
 
 さて、イスラム国による人質事件、ついに一人が犠牲に、という発表がありましたが、それが今までのように斬首動画とかではなく、単に写真だけで情報の信憑性が問われるという、なんとも歯がゆい展開になっているようです。また、身代金を止めて、残る後藤氏と引き換えに、ヨルダンで拘束されているイスラム過激派の女性の釈放を求めているという話も観ました。この後、これらの話が最終的にどう決着が付くのか想像もできませんが、ひょっとすると相当な長期戦になるかもしれない、という観測もあり、ここはじっくり構えて新たな情報が入るのを待つ必要があるようです。
 そんな中、欧米では、日本国民の反応が自分たちとは随分違うという話が出ているそうです。悪いのは民間人を拘束し、処刑も辞さず身代金を要求するイスラム国なのに、日本人は捕まった同胞が悪いと非難しているのが大変に違和感を覚えるみたいです。報道からは見えてきませんが、ひょっとするとイスラム国の方でも、日本人の反応には戸惑うか不思議がるか、あるいは気持ち悪がられていたりするかもしれません。
 まあ均質化したムラ社会である我が国においては英雄は望まれず、わざわざ自ら難を招くような目立つ行為は忌避されますから、死中に活を求めるような冒険はなかなか理解しにくい環境にあります。それに、盗人にも三分の理、とか、悪人正機説なんてことを昔から考えていた日本人は、伝統的にキリスト教とイスラム教の対立の上で、絶対正義と絶対悪をぶつけあう関係というのは理解できない世界ではないでしょうか? そもそも大半の日本国民は、なんで欧米と中東がこんなに険悪にやりあっているのか、知識としては知っていてもその根の深さは到底理解が及ばないか、はたまたその知識すらかけていたりするのかもしれません。世界史でも専攻しない限り、それぞれの宗教の成立経緯や十字軍の話などほとんど知らないでしょうし、そんな2000年来の歴史的経緯がざっとでも頭に入ってないと彼らの互いの心情は判りそうにないですし、知ってはいても、どうして不倶戴天の敵同士になるのか、少しは譲り合えば? などと考えてしまう日本人の思考は、逆に欧米からも中東からも理解の及ばない不思議な存在に見えてしまうことでしょう。
 この日本独特の文化や姿勢が、イスラム過激派によるテロに対しどのように影響し変化していくのかあるいはしないのか、今後の成り行きを見守る中で見えてくることもあるかもしれませんね。

コメント
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