かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

我が国でも科学の成果を否定的に見る人はいるでしょうが、宗教的理由は無い気がします。

2015-02-08 22:16:51 | Weblog
 今日は朝から強めの雨が降ってとても外出する気にならない天気でしたが、明日はグッと冷え込んで寒い冬らしい一日になるのだそうです。で、11日には少し持ち直すのだとか。ここに来てめまぐるしく天気が移り変わりますが、安定して寒いばかりの気候から、少しずつ振れが生じている様子が伺えるようです。花粉は勘弁願いたいですが、暖かくなるのは早くなって欲しいですね。

 さて、ナショナルジオグラフィックのニュースを見ると、アメリカでは、遺伝子組み換え食品や気候変動要因、ワクチン接種、それに進化論についての見解が、一般市民と科学者で大きく異なるとの調査結果がでたそうです。市民は2002人、科学者は3748人が答えた結果で、例えば遺伝子組み換え食品では、食べられるとする肯定的意見が科学者で88%なのに対し市民は37%、人類が進化の末現れた、とする進化論については、科学者が98%肯定、市民は65%、などとなっており、大きな開きが存在するのだとか。その原因として、科学教育の不足や科学者自身が自分たちの成果を世間に知らせる努力が不足しているといった情報の問題が挙げられるとのことです。また、他の調査でも、米国の成人の2割は非常に宗教心が強く、人類の進化とビッグバンには否定的であり、「科学リテラシーのある」高学歴高収入人々であっても、聖書の文字通りの解釈と矛盾する場合には科学に背を向けるという性質があることが挙げられていました。
 さすがに我が国では、例えば進化論とかについて宗教的理由から否定的に考えるヒトはほとんど居ないと思われますが、その一方で、よくわからないから漠然と怖い、ということで、例えば遺伝子組み換え食品を嫌悪するヒトはたくさんいることでしょう。加工食品で「遺伝子組み換えでない」などとわざわざ表記して売るくらいですから。本当は合法的に使われている可能性が非常に高かったりもする場合もあるのですが、とりあえず総表記してあればなんだか安心というようなものが巷にはあふれています。高学歴の意識が高いヒトたちのほうが、より拒絶する傾向があるんじゃないか、とも思え、科学者という人種と一般市民とで案外差が無かったりするかもしれませんが、一度我が国でもこういう調査をきっちりやって、科学教育のあり方とかについて議論する基礎データにしてはどうかと思います。

コメント
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