かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

今年もノーベル医学生理学賞を受賞!それも日本人単独で、という快挙でした。

2016-10-03 20:13:11 | Weblog
 本日の最高気温は、26.5℃。朝からぐずついた天気で一時強めの雨が降る空模様でしたが、夕方には西の方に晴れ間ができ、きれいな夕焼け空が観られました。台風18号はやはり少し進路を北寄りに振っているようで、奈良に直撃する可能性は随分少なくなりましたが、今の中心気圧が905ヘクトパスカル! 最大瞬間風速85メートル! という超巨大台風に成長、衛星画像を見ると実にくっきりと中心の目が見えています。このままの勢力で突っ込んでこられたら、かすっただけでエライ目に会いそうですが、最接近する明後日に果たしてどこをどう通るのか、しばらくは気象情報から目が離せませんね。
 そんな台風が近づいてくるというのに、天気予報では明日の奈良県は晴れるのだそうです。丁度今日やる予定だった外での仕事を明日に回す事ができそうなのでそれはそれでありがたいのですが、どうも釈然としません。まあ夕焼けも綺麗でしたし多分晴れは晴れに違いないのでしょうが、文字通り、嵐の前の静けさというやつなのでしょうか?

 さて、今年もノーベル賞の季節がやって来ましたが、去年に引き続き、医学・生理学賞を日本人研究者が受賞しました。東京工業大栄誉教授の大隅良典氏71歳の単独受賞です。昨年の大村智・北里大特別栄誉教授の受賞も素晴らしい成果でしたが、これはアメリカの研究者との合同受賞であり、一人の成果で受賞となったのは最近ではちょっと珍しいのではないでしょうか?
 その受賞内容は、生物が細胞内でたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」を分子レベルで解明、関連する遺伝子の特定に成功し、生命活動を支える最も基本的な仕組みを明らかにした事で、この分野の研究を飛躍的に進歩させたという功績です。大隅教授がこの研究を発表するまで、オートファジー関連の論文は世界で年間十本程度しか出ていなかったのが、大隅教授以後は年間5千本もの研究成果が発表される花形研究分野に成長しました。基礎的な研究がいかに大事かを如実に物語る成果で、今やオートファジー現象はがんや神経疾患などと深い関連があるとされ、その研究が精力的に進められているそうです。日本人がどうこうという以前に、研究としてまさしく素晴らしい成果であり、それが正当に評価されたことを、素直に喜びたいです。
 それにしても、この所立て続けにノーベル賞を受賞していますが、後に続く研究者の層は大丈夫なのか、単なる就職予備校と化した今の大学で果たして研究がちゃんと出来るのか、文科省や政府はもっと未来を見据えた大学運営についてしっかり考えて欲しいですね。

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