かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

すぐ近くの現場にちょっと見てくればそれで万事解決するのに、なぜできないんでしょうね。

2016-10-09 21:16:47 | Weblog
 本日の最高気温は、25.7℃。ただし、記録されたのは真夜中の0時1分で、その後気温は明け方に一旦20℃を割り込み、夜が明けてからは20℃ちょっとで推移して、結局それ以上上がりませんでした。今日は昨夜からの雨が降り続き、午前9時頃に風向きが南から北に変わった辺りで止みましたが、多分ここで前線が通過し、空気がガラッと入れ替わったのでしょうね。明日は久々の上天気になりそうなので、色々と仕事も捗ることでしょう。

 さて、東京都中央区議の渡部恵子議員からの提供写真を元に、フジテレビが豊洲市場の4階のコンクリート柱1本が傾いているのでは? といかにも杜撰な建築、と印象付けるかのような疑惑の報道を番組で行ったそうですが、その内容も杜撰ながら、より傾きを強調するように写真を加工したという話まで出ては、いったい報道とはなんなのか? と強く疑問に感じざるを得ませんでした。豊洲憎しのあまりろくろく検証もせずに1枚の写真だけで番組を作ってしまったというわけなのでしょうが、いかに予算が減らされて番組作りが大変とはいえ、報道というにはあまりなやっつけ仕事のようでした。
 今回のは広角レンズによる遠近強調効果によるもので、携帯やデジカメでも日常的にお目にかかる自然な写真の一つとしか思えません。撮影者の渡部議員には多分カメラやレンズの基礎知識をお持ちでなかったのでしょうから、写真の不自然さに引っかかりを覚えたのはある意味仕方ないとしても、フジテレビが用意した(?)プロカメラマンがこのレンズ効果について思い至らないというのは普通に考えてちょっとありえない話で、自分たちが「報道」したいベクトルに合わせてカメラマンの意見を「編集」したのか、このプロカメラマンがあまりプロらしからぬ粗忽者だったのかとしか考えられないような内容でした。
 いずれにしても、ちょっと現場まで取材に行けば一発で明らかになった話で、どうしてそういう裏取りが完了するまで放送するのを待てなかったのか、実に不思議でなりません。都庁が報道陣の立ち入りを禁止でもしていたのならそれ自体を報道すればよかろうと思いますがそういうものでも無さそうですし。
 恐らく、問題になった「新報道2001」のような番組でも、映像はテレビ局とは別の制作会社が担当して、そういった裏付け取材などがやりにくくなっていたり、チェックが効かなくなっているんじゃないでしょうか? もしそうなら、それはもう報道とかマスコミとか名乗ることができるものでは無かろうと思いますが、これがフジテレビだけの問題ならまだしも、今やNHKでも地方の現地中継とか地方局じゃなくて制作子会社が担当していたりしますし、こういう状況を見ていると、テレビはもはや末期的なメディアになりつつあるのではないか、と思わざるをえません。


コメント
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