かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

裁判で白黒つけるのは国民の権利とはいうものの、なかなかに先行き厳しいんじゃないかと思います。

2018-08-29 20:37:10 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は25.6℃、昼の最高気温は35.6℃、五條市アメダスの最低気温は21.7℃、最高気温は33.9℃でした。全く気温が下がってくる気配がないですね。ただ、あれほど騒がしかった蝉の声が随分と小さくなっていました。どうやら数が随分と減っているようです。こうしてみると、やっぱり夏は終わりつつあるのだな、という気がします。それにしても、今年はツクツクボウシもヒグラシもろくに声を聞かないまま夏が終わりそうです。たまたまのことなのか、なにか想像を超える何らかの事態が起こっているのか、疑問は尽きませんが、まずはとにかく蝉が終わってきたのなら暑さも終わってほしいと思うばかりです。

 さて、今夏の西日本豪雨で被災された倉敷市真備町の住民が、被害は天災ではなく人災だとして国を訴えるのだそうです。なんでも、氾濫した小田川の川辺にたくさんの雑木や雑草が生え茂り、水流を妨げたことが堤防の決壊につながったとして、河川の管理不行き届きで国を訴えようというものです。実際のところ、どれだけ木が生えていて、それがどれだけ水流を妨げたのか、評価するのは難しい気もしますが、身近にそれを見ていたヒトからしたら、あのせいで河川が溢れたと思うのも無理からぬだろうなとは思います。特に、河川の整備ということなのでしょうが、今になって雑木の伐採撤去作業が始まっているとなれば、疑いの目を向けるのは仕方のないことでしょう。ただ、あくまで裁判となれば雑木のせいで確かに堤防が決壊した、という因果関係を証明することはもちろん、その雑木のせいで堤防が決壊する危険を、国は十分に想定できた、もしくは、国は認識していたのに安易にそれを放置していた、というようなことも証明していかなければならないでしょう。他にも、川が危険になるほどの雨量が予測できたか、なんてのも争点になるかもしれません。これらはなかなかそう簡単に話が済むものではないのは容易に想像できます。地道にいろいろな資料をひっくり返して相当粘り強く戦う必要があると思われますが、この方々の戦う相手は国だけではなく、「被害者ビジネス」だと誹謗中傷する、不特定多数の人たちとの戦いも強いられることになろうかと思います。
 なかなか難しい話でしょうが、もし万一裁判に負けても、不当判決、なんて書いた紙を掲げてマスコミにさらすような真似だけはなさらなければ良いな、と思うばかりです。

コメント
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