奈良市の今朝の最低気温は10.5℃、昼の最高気温は17.1℃、五條市の今朝の最低気温は10.5℃、昼の最高気温は13.1℃でした。今日は朝から曇っていて、気がつくと外の道路が濡れていました。その後は断続的に降ったり止んだりし、夜になって一旦上がっているようですが、たまたまスポット的に雨が降っていないだけで、すぐに次の雨雲がやってくることでしょう。明日にかけて、少し冷たい雨が降り続く模様で、明日は日中随分と寒々しく感じる一日になることでしょう。
さて、昨日文部科学省の有識者委員会なるものが開催され、宇宙航空研究開発機構JAXAが、先日打ち上げに失敗したH3ロケットについて報告、原因はエンジンの電気系統に想定外の大電流が生じ、第2段ロケットの着火電源が遮断された可能性が高いとの見解を示しました。
なるほどな、と言うにはまだまだ情報が足りてない気がする話ですが、とりあえず原因究明に向けて取り組みを進めているのは確かで、できるだけ早い解決が望まれるところです。
それにしても疑問に思うのは、そもそも何故過電流と定義されるほどの想定外の大電流が回路に流れたんでしょうね? それも、H3の新規開発部分ではなく、H2Aの流用部分である第二段ロケットのエンジンに、です。だからこその「想定外」なのでしょうが、これまでほぼ失敗のないH2Aも実はずっと潜在的な危険にさらされていたけれど今の今まで運良く脆弱な部分が露呈しなかっただけなのか、それともやっぱりH3に関連する部分がどこかで絡んでいて、H2Aには無かった脆弱部分が生じてしまったのか、考えれば考えるほど、まだまだ原因究明には程遠いという感じがしてきます。そもそも今回の工作精度は大丈夫なのか、使っている部品が要求する性能を満足させているのか、とか、疑わしい点はいくらでも出てくるでしょうから、そういったところを一つ一つ丹念に潰していかねば熟成された技術にはなりません。アメリカとか中国とかと比べると桁違いに安い開発費しかかけられない低予算な我が国の開発環境も大概ですが、研究者だけでなく、ものづくりの現場の技術者や作業員など現業員の質や量は保たれているのかといったヒトの面もこの際洗い直して観たほうがいいような気が致します。