奈良市の今朝の最低気温は3.1℃、昼の最高気温は20.1℃、五條市の今朝の最低気温は0.6℃、昼の最高気温は19.9℃でした。今朝は一部のカーブミラーが凍って見えなくなるくらいには冷え込みましたが、日が出るや急激に気温が上がり、よく晴れた暖かい日中になりました。ただ、この好天気も今日までで、明日から週末まで、菜種梅雨の停滞前線が張り出し、雨模様のぐずついた天気となるようです。冬から春に向けての最後の関門ですね。これが片付いたら、いよいよ春本番です。
さて、国際宇宙ステーション(ISS)は2030年に運用終了される予定で、終了時にはきちんと制御しつつ大気圏に突入させ、海に落とす計画なのだそうです。現在の軌道離脱はロシアのロケットに依存する事になっていますが、アメリカ航空宇宙局NASAが、新たに軌道離脱機を開発するため、その予算として1億8千万ドル(約240億円)を要求するのだそうです。NASAからは、「・・・冗長性は我々とパートナーにとって非常に重要だ・・・」と日本の誰かさんに爪の垢を煎じて飲ませたいコメントを出していますが、冷却水漏れなどで少しばかり信頼性が怪しくなっているロシアのロケットだけに頼らず、余分な装備かもしれないけれど「こんなこともあろうかと」精神で準備を進めるNASAのあり方には大いに感銘を受けます。それにしても、我が国のJAXAの予算が補正込みで約2千億円、対してNASAはその10倍を大きく超える2兆7千億円、両国のGDP格差は4倍程なのに宇宙開発予算は10倍以上。軍の宇宙予算を加えれば20倍以上の差になります。国柄の違いと言えばそのとおりではありますが、あまりの格差の大きさにはもはや涙も出ません。先日H3ロケットの打ち上げが失敗、搭載された災害対策のための新型地球観測衛星「だいち3号(ALOS-3)」開発費379億円也が藻屑と消えましたが、本来開発仕立ての新型ロケットの初打ち上げで何が起こるかわからないのにこんな大事な衛星を載っける判断をするところからして、日本の科学技術開発はどうかしていると言わざるを得ません。なんでこんなところで貧乏性なもったいない精神を発揮してしまうのか。その挙げ句に大損を食らっているのですから世話がありませんが、その原因の一端はやっぱりこの爪に火をともす予算環境の劣悪さにあるでしょう。そろそろ我が国も「無駄を省く」という「無駄」を止めて、必要な「冗長性」を許容しそのための投資をするように、意識を変えていかねばならないのではないかと思います。