奈良市の今朝の最低気温は17℃、昼の最高気温は29.3℃、五條市の今朝の最低気温は13.9℃、昼の最高気温は29℃でした。今日は朝から晴れていましたが、上空には薄雲が広がり、多分関空発着の旅客機の飛行機雲が何機分も上空を長々と横断する、いかにも雨が近いと感じさせる空模様でした。その雨はなかなか降りませんが、気象庁の気象レーダーの観測データを観てみると、もう程なく雨が降り出すようで、今宵は本格的な降雨に見舞われることになりそうです。まあ今日は朝から眼がしょぼしょぼして、午後からは遠くの山が霞んで見えて、多少ながら黄砂がこちらにも侵入してきている様子が伺えましたが、それもこの雨で綺麗さっぱり洗い流してくれることでしょう。明日はいつまで雨が残るのか不明ですが、雨上がりは気持ちよく窓を開けて車を走らせることができるに違いありません。
さて、文部科学省が、公立学校の教職員の給与を増額する方向で検討に入ったとのニュースを読みました。それに先立ち、自民党が、現在も続く悪名高き残業代不払い制度を維持する代わりに現在基本給の4%が支給されている「教職調整額」という手当を10%以上に増額するという提言を発表しており、それが検討の軸になるとのこと。永岡文科相が中央教育審議会に検討を諮問され、中教審が特別部会で議論、具体策をまとめて大臣に答申する予定です。それを受けて、文科省では2025年の通常国会で制度改正を諮ることを考えているのだとか。
まあピントはずれているし遅すぎるし、さすがは教育現場を破壊し続けてきた文科省のやることだと感心すらしたくなると思いましたが、文科省のお役人始め関係者一堂は、皆一度公立学校の臨時教員にでもなって3ヶ月位現場体験をしてみたらいいのではないでしょうか。給料が上がるのはありがたいことなのでしょうが、そもそも公立学校の教員なんて待遇で選ぶ職業ではないと思います。そんな志の高い有為の人材が、今やそんな劣悪環境のために、すり切れ、使い潰されているという。本当に必要なのは人手で、教員が教育のプロとして子供たちにきちんと対応できる時間と労力を確保するために、その教員の活動をサポートする人材が必要とされているのではないでしょうか。例えば学校を維持管理するための事務や雑務、部活の顧問、給食の手配や片付けなど、教員以外の人間がやっても問題のない仕事はいくらでもあるはずです。それらを教員が少ない人手をやりくりして無理やり回しているがために、追い付かない分が残業として顕在化しているのでしょう。それらに対する理想的モデルケースは私立学校にいくらでもあるのですから、その中から一つでも二つでも学んで公立学校にあまねく導入するだけで、劇的に現場は改善するはずです。せっかく改善ポイントが明らかになってきているのに「待遇改善」しか答えが出せないなど、いくら自分たち官僚も霞が関でブラック労働に喘いでいるからと言って、教員たちを巻き添えにしてよいというものでは無いと思います。