かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

近い将来90歳まで仕事をすることになるという経済学者の予測ですが、果たしてその頃にヒトの仕事ってあるんでしょうか?

2023-05-06 21:08:03 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は16℃、昼の最高気温は27.7℃、五條市の今朝の最低気温は12.7℃、昼の最高気温は25.1℃でした。今日は雨の予報だったと思っていたのですが、日中は日差しもあって昨日と同じくらい暑くなり、雨が降り出したのは夜になってからでした。ただ、色々な天気に関する情報によると、今夜から明日にかけてはかなりの大雨になる見込みで、近畿・四国では多いところで総雨量200mmに達するところもあるとのことです。まあさすがにそんな最大雨量は大台ケ原など一部の有名所に留まると思いますが、たとえその半分でも降れば、この時期としては相当な大雨となりえます。ゴールデンウィーク最後の1日は、休み疲れを癒やすために家にこもっているのが吉ということになりそうですね。

 さて、小泉政権下で辣腕を振るった竹中平蔵氏が、経済専門サイト「みんかぶ」で人生100年時代の生活費確保の問題について語られたのだそうな。いわく、年金支給開始を70歳に引き上げるべき、いきなりは反発が大きいだろうが、1年づつ引っ張ってでも段階的に引き上げていかないともたない、いずれ近い内に日本人は80−90歳まで働くことになる、というような、まああまり嬉しいとは言えない未来を予言しています。なんでもイギリスの学者が、「2007年に日本で生まれた子どもが107歳まで生きる確率は50%もある」と発言されていることを挙げ、そんな人生100年時代には90まで働くことになる、という話なのですが、単にこれまでの延長で働くのではなく、途中で1,2回学び直しの時が必要であろうとも話しています。つまり、現在は20年学習して40年仕事をして引退、となっていますが、仕事の期間が90歳まで、つまり70年間働くとなれば、40年仕事時代と同じ学び期間で済むはずがなかろう、という話でした。
 個人的には、まあそうかもしれないな、と思わないでもないですが、果たして人生100年超えという時代がやってくるのかどうかについては、疑問に感じる部分も少なからずあります。アンチエイジング関連の研究はここ10年ほどの間に随分と進化してきましたが、寿命自体はこの10年でそれほど伸びているようには感じられません。若々しくある時間が伸びていく一方で、最後の時間はそれほど変化していないのは、生物の寿命に何らかの制約があるのではないかと思われますが、ガンを完全に克服できでもすれば、ひょっとしたら1割や2割は伸びるかもしれません。今の高校生が中高年になる頃までにそんな医療技術が生まれてくるかどうかがポイントになりそうですが、できそうな気もするしまだまだブレイクスルーをいくつも重ねないと無理なんじゃね? という感じもします。それら寿命延伸方法の確立なくして90まで仕事ができる体力と頭脳を維持できるとは思えませんが、それ以前に、90歳になったときにできる仕事ってあるんでしょうか? だからこそ学び直しだという話なのでしょうが、今日のAI関連が更に大きく進展を見せるであろう未来において、ヒトでなければできない仕事が果たしてどれだけ残っているか、個人的にはそのほうがよほど課題になっていやしないかと思います。

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