今朝の奈良市の最低気温は23.4℃、昼の最高気温は34.3℃、五條市の今朝の最低気温は22.6℃、昼の最高気温は34℃でした。今日は暑かったですね。朝のうちは昨日の雨の残滓のように山手を中心に厚い雲が垂れ下がり、少し標高の高いところではさながら霧のようでしたが、9時を過ぎた頃には熱い日差しが届くようになり、気温が急激に上がっていきました。まさに梅雨明けか?! と言いたくなるような空模様でしたが、一旦北に上がった梅雨前線も来週にはまた下りてくるみたいです。梅雨明けはまだ当分先の見込みですが、明日は今日に輪をかけて暑くなる見込みとのことで、連日の極端な猛暑に気力体力が削がれる日が続きそうです。
さて、とあるテレビドラマで登場した大阪の街の名前について、イントネーションがおかしいと関西人から多数のツッコミ投稿を食らうという、ちょっと面白い展開があったようです。フジテレビのドラマで主人公が大阪に転勤となり、その地名「天王寺」を語る発音が、浅草寺や本能寺と同じような、天↑王寺というようなものだったそうです。それに対し関西人諸氏からは、天王↑寺↓だろ! と多数の指摘がなされたのだとか。これに対して関東人からは何がおかしいのかさっぱりわからないと困惑する書き込みもあったとのことですが、関西人たる私にも、ドラマを観た訳ではないのですが、天↑王寺という発音には強い違和感を覚えました。天王寺という地名は、聖徳太子が建立したとされる四天王寺という古い仏教寺院から来たもので、「四天王寺さん」、「四天王寺はん」と慣れ親しんで子供の頃からよくお参りしたところになります。ドラマの展開がどうなのかわかりませんが、主人公が大阪転勤後、同僚などにどこ住んでるんと聞かれて天↑王寺と答えたりしたら、ちゃうやろ天王↑寺やろ! と突っ込まれる展開が無いと不自然なくらい、そのイントネーションは魂に刻まれていると言えるほど自然で当たり前のものでしょう。ただこのドラマの場合は主人公たる関東人が関西に行くと言う設定ですから、間違えている方が自然だとも言えます。初見でネイティブ関西人並みに正しい発音を駆使するような関東人のほうが気色悪いんじゃないでしょうか。
いずれにしても、関西に限らず我が国には各地にその地域に根ざした独特の言葉やイントネーションが、まだまだたくさん残っています。共通語で過不足無く誰とでも意思疎通できるのは素晴らしいことですが、豊かでバラエティに富んだ地方の言葉「方言」も、できるだけ多く後世に伝わって欲しいと思います。