鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

議案質疑の改善について

2013年02月22日 13時14分48秒 | Weblog
議案の審議に関して、本会議場で行う議案質疑と、所属委員会で行う委員会質疑があります。
することは同じはずなのですが、実際のところ、鈴鹿市議会では本会議場と委員会でのそれに違いがあります。
端的に言うと、「自己の意見を述べることなく」という部分について、大きな違いがあるのです。本会議場では厳格にそれが求められる一方で、委員会ではかなり許容範囲が広いものとなっているのです。

本質的に、議案に対して質疑を行うということは、その議案に何かしらの疑問があるから質問を行うわけで、その視点で言うと、質問者の意図のない質問はあり得ない、自己の意見なく質問をすることはあり得ないと考えられないでしょうか。
とは言いながら、延々と自論を述べるだけで、質問の論点がはっきりしない質疑は行うべきではないと思います。

この点について改善策を考えると
 ①本会議場質疑を委員会と同じように行うようにする。
 ②委員会質疑を本会議場と同じように行うようにする。

の2つの方向性ではないかと思います。

私の考えとしては、今後の議会の活性化を考えると、①よりも②のほうがよいのではないかと考えます。

その根拠は、委員会における議員間の議論を前提と考えることからです。つまり、行政側からの出席説明者は議案についての説明を行うだけであって、議員(委員)それぞれが議案に対して持つ問題意識について、まず、その委員会の議員に一度投げかけるべきではないかと考えるからです。
そのプロセスの中で、委員会内で課題が共有され、委員会の意見としてまとめる、まとまることが大切と考えています。しかし、残念ながら意見がまとまらない場合や、意見が出なかった場合、その時は質問議員の意見として行政側に伝えればよいのではないでしょうか。
こうすることで委員会審議がより深まることや、議員間の議論が活性化することが期待され、議会の活性化につながると考えます。

逆にこのようにすることが現時点で難しいというのであれば、①を選択したほうがよいのではないかと考えます。
根拠は、活発な質疑とそれに対する行政側の答弁の緊張感を持ったやり取りが、議会の活性化につながるのではないかと考えるからです。

ともかく、同じことを行っているのに違いが存在するということは、合理的なこととは思いませんし、理解しにくいことだと考えますので、そのギャップをなくすようにすべきだと思います。
また、現行の本会議場質疑や委員会質疑の場合にしても、ここに書いたどちらのパターンを考えるにしても、冗長な発言や質疑とならないようにすべきです。そのためには発言主旨を明確にする意識が求められると思いますし、おおむねの発言時間の目安を考え設定することが必要と考えます。コンパクトに発言をまとめるスキルの向上は、議員側に求められることだと私は考えています。
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2月20日研修と議会報告会について 2

2013年02月22日 03時10分11秒 | Weblog
それでは、2月20日に開かれた三重県自治体議員研修「成果志向の議会改革」についてと、21日に開かれた鈴鹿市議会広報広聴会議の資料を掲示します。

研修の講師は、過去2度の市民と議員の条例づくり交流会議in東海企画でもお世話になっている法政大学の廣瀬克哉教授でした。

まず資料の1枚目・・・

ここでは【公聴会】・【請願】・【議会報告会】という、議会の持つツールの重要性の話でした。特に議会報告会について、全国1700あるうちの400の議会で実施されているけれども、参加者が減っているという状況があり、それは、≪報告会≫という言葉から、議会から一方的に聞かされるという印象を市民が受け取っているからではないかと考えられるということについて、たしかのその通りの部分があると考えました。

資料の2枚目は議会の道具箱について・・・


3ページめ・・・

ここではやはり、アウトカムの部分をしっかり考えなければいけないということがポイントと思います。議会報告会を行うにしても、議員の満足に終わるのではなく、やはりきちんとPDCAサイクルをまわさなければいけないと思います。

4ページめ・・・

ここでは、すずか倶楽部の報告会での意見交換でもあったのですが、報告ではなく事前に意見を聞いてほしいということに対して、通年議会は有効であること、通年議会は議会にとってだけではなく市民にとっての道具ともなるということです。

5ページめ・・・

ここではやはり広聴の部分と、それを政策形成につなげることの重要性です。ここまでをトータルして考えると、鈴鹿市議会でも報告は報告で整理することはもちろんですが、「広聴」の機能についてより重視して考えるべきだと思いました。その意味で、たんに報告会の開催や広聴の議論だけではなく、すべての議員で、常任委員会の議論のあり方など、過去にとらわれず話し合う必要性を感じます。もちろん、会津若松市議会さんが実践したように、そのような場に、住民の方々を交えていくことも大切だと思います。


さて、21日の広報広聴会議の資料です。
大枠の報告会の方向性ですが、今年度は現時点で市内6ブロックある自治会の集まりを基本にして、予算議会の3月と9月の2回実施でどうかという意見が出ました。とりあえず、4月末を目標に開催することは確定です。
方向性について、すずか倶楽部の後藤議員から「3月定例会の報告を実施してから、今後の開催方針を決めてはどうか」という意見が出ましたので、今後の展開は報告会が開催後に変更が入る可能性があります。
そのもととなった資料が次のものです・・・


今後開催するにあたっては、報告の際は議会という立場で行うということで、意見交換の場においても、基本線は議会として受けるとしながら、場面に応じて個人の考えも出しながら、活発な意見交換ができるようにすべきではないかと考えます。
ただし、議会報告会は個別議員のパフォーマンスの場ではないと考えますので、自己アピールが過度にならないように配慮しなければいけないと思います。ここは、個人の良識に係る部分と思います。
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2月20日研修と議会報告会について 1

2013年02月22日 02時37分18秒 | Weblog
過去このブログでも書いていますが、一昨年の9月と12月議会、昨年の3月と6月議会と、所属会派のすずか倶楽部で先行する形で議会報告会を実施しました。これは、すずか倶楽部のメンバーが、議会報告会に対して意識を持って取り組んでいたからで、自分としてもそれぞれの報告会の資料作成や、会場準備、実際の報告や意見交換と、実践したことで非常に得るものがありました。基本的な流れは、京丹後市議会さんの報告会を下敷きにしながら、会派内で意見を出し合って作成しました。また、市民との意見交換会から政策につなげるということに関しても、会津若松市議会に視察し、当時、松崎議員と小林議員にご説明いただいたことから、報告だけではなく、政策形成につなげることも大切という考えも共有できていたことがあるからではないかと思います。

昨年12月議会については、鈴鹿市議会の市制70周年記念事業として、鈴鹿市議会として議会基本条例と12月定例会の報告を市役所12階で行いました。当日は、産業建設常任委員会委員長として報告を行いました。報告について他の常任委員会と大きく違いが出ることは避けるようにしながら、報告の内容については、なるべくコンパクトにまとめるように配慮しました。

すずか倶楽部で実践した実績と比較しての感想としては、個人的には満足できるものではありませんでした。それは報告の部分が長くなってしまい、質疑や意見交換の部分が短くなってしまったことが大きな要因です。

私としては、議会報告と市民の方との意見交換は、今後行うべき必須のことだと思います。
それは東京財団の政策提言にもあります。2010年時点でニセ議会基本条例を切るというタイトルで勉強会が行われ、それに参加した際に提示されていた内容です。
http://www.tkfd.or.jp/research/project/news.php?id=538

その当時からすれば、今の鈴鹿市議会の取り組み状況はかなり進んだとは思いますが、個人的には、議会としてはやっとスタートラインに立ったということで、まだまだという印象が強いことは事実です。

つづく・・・
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議会研修2月5日

2013年02月22日 02時10分51秒 | Weblog
2月5日に行われた議会研修の資料を貼り付けています。
個人的な感想としては、過去、会津若松市議会の議会改革の動きや京丹後市議会の報告会を視察したり、また、市民と議員の条例づくり交流会議や、その他の研修で学んだことを再度聞き直すという感じでしたが、有意義だったと思います。

ただ、議会運営についての考えについて、講師の方が議長会で働いているということもあってか、改革志向というよりは、現状を肯定する部分が多く、個人的に残念に感じました。

政務調査費が政務活動費と変更されるにあたって、政党への陳情活動も議員活動ということで、税金からの経費支出が可能という考えについて、鈴鹿市議会は議員間討議のしくみもあることから、一義的にまず議会に対して働きかけ、そこで合意形成して、国や県などに伝えるべきではないかと考えていることから、そのようなプロセスを経ないで政党などに陳情を行うことは、公費として支出する対象としてはそぐわないのではないかと考えます。
研修の数日後行われた全員協議会の場でも、その点について議論すべきではないかと投げかけましたが、他の議員からは特に意見なく終わりました。

●1ページめ


●2ページめ


●3ページめ


●4ページめ


●5ページめ
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