4月13日に小中学校の始業にあわせて、中学校部活動は感染症拡大防止策を徹底した上で、活動制限を行いながら13日から実施すると出ています。これは、体育館もグランドも同じということです。
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しかし、小学校の施設を利用したジュニアスポーツについては、体育館は5月6日まで使用停止なので活動はできない、グランドは使用可能という形になっています。市のフェイスブックページに市長の言葉として上がっているものがありますのでそちらもご覧ください。
ここで問題と思うことは、次の一言に集約されます。
「中学校の部活と、小学生のスポーツ活動となにが違うの?」
このことは、きょうだいで同じ屋内スポーツをしていて、上の子は中学の部活で活動はできるけれど、下の子は小学校の体育館ではジュニアスポーツ活動できないということです。
体育館で中学校の部活はできるのに、小学校はなぜだめなのか。この点に論理的な回答は返ってきていません。
同じ鈴鹿市の子供なのに、なぜ考え方が違うのでしょう?
考えられるのは、部活動は教育委員会の所管、ジュニアスポーツはスポーツ課の所管とわかれていることがひとつ、もうひとつは子どものことを考えると言いながら、実際は子どものことは考えていないのではないか、ということです。それは言い過ぎとしても、非常に狭い範囲でしか子供をとらえていないのではないかと危惧します。
5月6日までの使用停止については、おそらく市内にある三重県の施設に準じているのでしょう。その考えでいくのなら、今度は部活での中学校の体育館使用はなぜできるのかという点も課題です。おそらく、部活動は教育活動の一環であるためということを根拠にするとは思います。
しかし今の状況では、教員の方々は部活の指導についているよりも、クロームブックを活用した授業法の学習であったり、休校期間中も含めての学習支援であったり、することはたくさんあると思います。
新型コロナウィルス対応などで、通常の教員業務も負担があると考える中で、部活動をして負担増にならないのでしょうか?
また、鈴鹿市スポーツ課は市内のジュニアスポーツ指導者のことをどう考えているのかという疑問もあります。いろいろな協議などに関して日本スポーツ協会などの公認の資格を有する方はかなりいます。例えば、鈴鹿市ジュニアバレーボール育成会でも、日本スポーツ協会の公認資格がコーチには必須です。
そのような状況であるのに、屋内の部活動はよいがジュニアスポーツは利用停止をするという対応は、鈴鹿市として指導者を信用していないように受け取られても仕方ないのではないかと思います。
道理にかなわないことを言っているわけではありません。
中学生と小学生とスポーツ活動に差をつけるべきではない、矛盾したことを発信するのではなく、一貫性のある考え方で鈴鹿市は取り組むべきだと言っているのです。
ですから、鈴鹿市は中学校部活と同じ考えでジュニアスポーツも取り扱うべきと考えますし、また、新型コロナウィルス拡大防止のために小中学校体育館の使用を5月6日まで停止し、ジュニアスポーツの利用もさせないというのであれば、中学校の部活動も同じであるべきではないでしょうか。
3月23,24,25日に授業が再開されたときにも、授業をするのであれば、同時に施設(体育館、グランド)をジュニアスポーツに開放してはどうかと意見をした時には、3月30日まで使用停止であるのでそれはできない、という回答でした。
結果はどうか、28日に講習会が開催され、30日に感染者が判明して、すべてが先延ばしにされました。このことは一貫性のない鈴鹿市の姿勢が招いたことだと考えています。
このように、矛盾がありかつ一貫性がなくても、自分たちの論理で押し通すという姿勢が、今回の感染事例の遠因には必ずあると思いますし、このような姿勢が改善されない限り、鈴鹿市はよくならないと思います。