鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

違和感を感じていること

2023年01月24日 11時00分35秒 | Weblog

少子化対策としてお金を配ったり、子育て支援に財源を入れますという話を聞いていて、たしかにそのような政策も大切だとは思いますが、小骨が引っかかるような感覚があります。

ひとつは、生まれてくる子どもたちにとって、将来は安心で安全な社会であるのか、幸せな社会であるかという観点があまり聞かれないことです。生きることに喜びを持てる社会にすることが大切なはずですが、その展望が希薄なまま語られているのではと考えたりします。

例えば、大学進学と生涯賃金の関係などから大学進学が語られたりしますが、それは進学で格差が生まれることを、私たち自身が受容してしまっているからではないでしょうか。それを前提にしたままこれからの社会を考えても、しあわせを感じられる子どもたちはひと握りのように思います。

もうひとつは、財源の考えは結局のところ売掛のようになってはいないかということです。現時点の財政の中から財源を出すにしても、債券を発行して財源にするにしても、増税を選択するにしても、将来世代がそれらの負担に関わることは変わらないと思います。だからこそ、現役世代は選択に慎重に取り組むべきと思いますし、将来世代も参加して考える機会、意見を言うことができる機会を持つべきと考えます。

“いま”を起点にして、そのあと数年程度の展望で選択が行われた結果、次の世代でのひずみが大きくなったとしたら、身を切るような選択を次の世代が行わなければいけなくなるとしたら、それは誰の責任なのでしょう。

このようなことを考えていると、現役世代の責任は、実施や実現ばかりに目を向けるのではなくて、人口が減る将来に向けて、そのときの世代に選択の余地ができるよう、自立して社会を考えることができるよう、財源などについて厳しく考え直すことを、政治に関わる人はもちろんですが、一人でも多くの人が考えることからなのだと思います。

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