水曜からはまた雪の予報ということで、その前に越前にチト用事があったので序に「三國湊」を行く。。。
最近、三國の旧花街の出口ほどにNPOが立ち上げた「出村北前茶屋」が出来たということで、そこでランチを。
駐車場はないため近くの「新明神社」に車を止め、独特な細い小路を歩く。
この辺りの古い建物は三國独特の「かぐら建て」ではなく、一般的な「卯建」のある平入りの建物が目立つ。
この「出村北前茶屋」もその部類で、昔は酒屋だった建物。持ち送りに残る「酒」の彫が当時の名残。
火曜と金曜のみの営業で、火曜は「カレーの日」。
1階のカフェスペースは当時の面影を残すこともなく凝った造りでもない。この酒徳利もこの建物が酒屋だった頃の
屋号とは全く違う物。
でも、この建物の2階部分は微かに当時の面影を残してある筈と店の方にお願いし、通常はレンタルスペースとして
たまに使われている2階に上がらせてもらう。
10帖切りの座敷。。。床と床脇と縁は当時のままと思われる。
入口の源氏襖の引手はそそるものがありますが近年、張り替えたであろう紗の襖紙が気分を萎えさせる。
一方、この縁は当時のままで断然、良い。
そうこうしている内に、カレーが出来上がり1階に下り食す。
一般的な家庭的なお味のカレー。。。カレーとドリンクがセットで¥500-。先日の「キッチンタイマー」じゃないけど
ドリンクが¥200-なので、このカレーは¥300-となる。
その後は、花街に存在する例の小さな橋、「見返り橋」や「しあん橋」などを渡り、少し離れた「三國神社」へ。
実に55年以上ぶり(多分・・・)に訪れるこの空間。(実は三國の血が半分流れる土花吉には痛い思い出がある地)
鳥居より「随身門」を眺め石段を上り、潜り右へ体を向ける。
そして本殿へ詣でる。
55年以上前の記憶はこんなにも静かな空間ではなく、三國祭りの折の人相の悪い酒臭い大人たちでごった返す
五月蠅くもあり異様な空間だった・・・。