ルイガノ旅日記

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山里の萱葺き屋根 ~ 茅乃舎(かやのや)

2013年07月21日 | 食べ歩き
糟屋郡久山、遠見岳山麓の山深い里に佇む茅乃舎(かやのや)。夏の初めには、蛍が夜を彩る清流、猪野川の前に建つ趣ある茅葺き屋根には、圧倒的な存在感があります。


強い日射しを柔らかく遮る分厚い茅。この屋根を葺くのに、80トンもの茅が使われているとか・・・・・。猪野川を渡るそよ風に揺れる南部風鈴の音色も涼やかです。


茅乃舎は、明治26年創業の醤油醸造元、久原本家が営む自然食レストランです。


生姜の味と香りが際立つ手作りジンジャエールは、この季節にピッタリの爽やかさ。


この日の料理は、芽(めぶき)コース。前菜は、鮎の南蛮漬け、新蓮根とセロリのきんぴら、パプリカのキッシュ(上に載っているのは自家製ベーコン)、焼き茄子のテリーヌ、オクラのグリル、トマト寿司。どれも美味しかったのですが、とりわけ好みだったのは、セロリの香り高いきんぴら。歯ごたえもよかったです。器に隠れてしまいましたが・・・・・ (^-^)ゞ


根菜を天日干しすることにより自然な甘みを引き出した大地の恵みスープ。


玉蜀黍(とうもろこし)豆腐。


新鮮な鱸(すずき)の上に焼き茄子のピューレを載せて程よく焼いた、鱸の焼き茄子田楽。


茄子が苦手な私ですが、まったく問題なく美味しくいただきました。


こちらは、コースにはないのですが、この日特別な玉葱が入ったからと、料理長からのサービスで供された玉葱のロースト、バジル風味。


コースには、農家に伝わる昔ながらの料理の伝承に努める長野路代さんのひと品が含まれます。今月の「長野おばあちゃんの逸品」は、赤ズイキの煮浸し。


メインは、十穀鍋、嘉穂牛有馬煮、鮃の湯葉巻きの3種類から選びます。


十穀鍋(注文は二人前から)は、香ばしく乾煎りした十穀に、生姜、ニンニク、白胡麻、ネギやゴボウ、シメジなどを加えて、じっくり煮込んでいきます。


最後に、耶馬溪豚とレタスを・・・・・。


スープには、肉や野菜の旨みが渾然一体。滋味溢れる味わいです。


茅乃舎オリジナルの生七味を加えれば、更に風味がアップ。この生七味、買って帰りました (^-^)ゞ


こちらは、嘉穂牛の有馬煮。ほろほろと箸でちぎれるほど柔らかく煮込まれて、これもまた美味ヽ(^o^)丿


鮃の湯葉巻き。


香の物五種。


ご飯は、白米か十穀米を選びます。まずは、朝採れ卵で卵かけご飯を・・・・・。


土鍋で炊かれるご飯。もうお腹一杯なのに、おこげの香ばしさが食欲を刺激します。


この日のデザートは、抹茶ゼリー。小豆やアイスも上品な甘さでした。


素材本来の味とダシの旨みが活かされた料理の数々、フロアスタッフの方々の丁寧な応対など、たっぷり2時間、充実したランチタイムを楽しみました。料理は月替わり。かなり遠くですし、週末は1ヶ月以上先まで予約困難ですが、是非、また行ってみたいと思います。

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茅乃舎懐石・会席料理 / 久山町その他)

コメント (6)
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