ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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藁帽子(わらぼっち)と冬ぼたん ~ 筥崎宮 神苑花庭園

2016年01月16日 | 福岡
福岡市美術館でモネ展を観た後、東区の筥崎宮に立ち寄りました。筥崎宮神苑花庭園の冬ぼたんが、暖冬のせいか例年より1週間早く見ごろを迎えているという、西日本新聞の記事をネットで見つけ、モネ展と併せて観に行くことにしたんです。 


花庭園は、入り口を入ると右回りに散策する回遊式庭園。約20種200株の冬ぼたんが、寒さに耐えて大輪の花を咲かせています。


雪除けの藁帽子(わらぼっち)を被り、凛とした表情で咲く冬ぼたん。健気で凛々しさを感じます。


三連休の中日は、雲が多いながらも時おり青空がのぞき、風もなく思いのほか暖かい一日でした。


華やかでありながら、品の良さを感じさせる冬ぼたん。


冬ぼたんは、本来春に咲くぼたんの花を、藁帽子などで温度管理をして冬に咲かせるもの。


今は、種から育てるのではなく、芍薬(しゃくやく)に接ぎ木するのが一般的だそうです。


開き始めたばかりの可愛らしいぼたん。


開いたら、こんなに華やかになるんでしょうか。






見ごろは長く、2月いっぱいは十分楽しめるそうです。


藁帽子だけでなく、こんな和傘も似合う冬ぼたん。


神苑花庭園には、ぼたんだけでなく他にもいろんな花が咲いていました。白からピンクのグラデーションが可愛い木瓜(ぼけ)。


シクラメンの色あいも様々です。


白と紫のアリッサム。


紫色の花が無数に咲く千日小鈴。


筥崎宮は、筥崎八幡宮とも言われ、宇佐八幡、石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮と称されています。一の鳥居は、黒田官兵衛の嫡男で初代福岡藩主、黒田長政が寄進したもの。


せっかくなので、今年5社目として筥崎宮に参拝を・・・・と思ったのですが、参拝を待つ行列を見て諦めました。今年も新年早々、三社参りをしたから大丈夫でしょうか(笑)


奉納された絵馬の数々。「**.**(タイム)を切って、リオデジャネイロ・オリンピックに出場できますように」と書かれた絵馬もあり、「頑張って!」と心の中で応援しました。見事願いが叶って、今年の8月、晴れの舞台に立てるといいですね。


文禄3年(1594)、筑前領主だった小早川隆景が建立した楼門は、国の重要文化財に指定されており、『敵国降伏』の額を掲げているところから、『伏敵門』とも呼ばれます。


藁帽子を被った愛らしい冬ぼたんは、寒風吹きすさぶこの季節の風物詩。春を待つ人々の気持ちを和ませてくれます。
神苑花庭園がある筥崎宮には、第15代天皇である応神天皇を主祭神として、三韓征伐を行った神功皇后(仲哀天皇の后、応神天皇の母)が祀られています。歴史的に実在が確実視される応神天皇ですが、その出自については諸説あって興味深いです。

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