ルイガノ旅日記

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北欧の旅 ~ ヘルシンキ(その1)

2016年10月15日 | 海外旅行
スコットランドからヘルシンキまで、たった一泊だけのオーシャンクルーズ。バルト海のダイナミックな朝焼けの感動も覚めやらぬうちに、セレナーデ号はヘルシンキ・オリンピアターミナルに接岸しました。タラップを降り、バスに乗り換えて、いよいよヘルシンキ街歩きの始まりです。
大統領官邸。色あいがウィーンのシェーンブルン宮殿に似てますね。


車窓から眺めるヘルシンキの街並み。緑が多く、整然としてきれいな印象でした。


1952年に開催されたヘルシンキ・オリンピックのメインスタジアム。もちろん、何度か全面改修されて近代的なスタジアムとなっています。スタジアムの白いタワーは高さ72m。ヘルシンキ市街が一望でき、一見の価値ありだそうです。


最初に訪れたのは、北欧最大のロシア正教の教会であるウスペンスキー寺院。重厚な赤レンガ造りで、どっしりとした存在感があります。


直線と曲線が融合した複雑な造形。塔の先端や屋根と赤煉瓦の壁の色の切り替えも見事です。

内部も豪華で重厚な造りでしたが、撮影は禁止。しめやかに賛美歌が流れるなか、厳かにミサが行われていました。

続いて、ギリシャ神殿のような白亜のヘルシンキ大聖堂へ。中央の緑色のドームを四つの小さなドームが囲んでおり、それぞれのドームには金色の十字架が立てられています(写真で見えるのは前面のふたつ)。


屋根の上に立つ像は、イエス・キリストの12使徒です。


フリータイムに改めて大聖堂を訪れ、内部を見学しました。優美で華麗な外観とは裏腹に、聖堂内は意外とシンプル。この教会はルター派に属しており、その宗教観を反映して、敢えて華美な装飾を排しているのだそうです。


大聖堂の前は元老院広場。その中央にそびえるのは、ロシアのアレキサンドル2世像。

スウェーデンとロシアという東西の強国に挟まれて、翻弄され続けてきたフィンランド。ロシアの属国となった時代、歴代ロシア皇帝はフィンランドを厳しく抑圧しましたが、ただ一人、フィンランド人のアイデンティティを尊重し、民族意識を大切に扱ったのは、アレクサンドル2世でした。ロシア革命によりロマノフ王朝が倒れて、フィンランドが独立を宣言したときも、この像は壊されることなく残って、ヘルシンキ市街を見守るように、今もこの高台に立っています。

元老院広場の左に建つのは、ヘルシンキ大学。反対側にも同じような建物があり、元老院広場全体として、素晴らしい調和を見せています。

この元老院広場、大晦日には市民が集まってカウントダウンが行われるのだそうです。

さて、この日のランチは、元老院広場前のレストランSunnで・・・・・。


料理を待つ間、まずはビールでツアーのお仲間と乾杯。この店で出されたのは、フィンランドビールKukko。どちらかと言うと、軽く飲みやすいタイプのビールでした。


メインは、ニシンの燻製。今回の旅、どこで食べても、ニシンは美味しかった~♪


ベリーのムースがデザート。フィンランドはベリーの宝庫。もちろん、これも美味しかったです ヽ(^o^)丿


再び、車窓の風景。天候に恵まれて、気持ちのよい旅が続きます (^-^)ゞ


次に立ち寄ったのは、フィンランドの作曲家、ジャン・シベリウスを記念して作られたシベリウス公園。


女流彫刻家エイラ・ヒルトネンのモニュメント。巨大なパイプオルガンのように見えますが、作者によれば、森をイメージした作品だそうです。


シベリウスの彫刻。顔の左右に広がるのは、シベリウスの耳ではなく雲、と言われても・・・・・(笑)


こちらは、「岩の教会:ロック・チャーチ」と呼ばれるテンペリアウキオ教会。大きな建物も、高い塔もなく、一見、ここに教会があるとは思えない不思議な造りです。


「可能な限り自然の岩を残す」ことを理念として設計されたこの教会。人造的なものを排しているので、十字架でさえも、こんなに慎ましく表現されています。


天井は直径24mの銅板(確か、2200枚と聞いたような・・・・?)。その周囲に張られた180枚のガラスの天窓が、穏やかな自然の光を導いています。


祭壇に向かって、左手には大きな金色のパイプオルガン。


大きな岩盤の前に作られた、慎ましやかな祭壇。


2階からは、岩の教会に差し込む光が、更に身近に感じられます。「北欧フィーカ」と言うサイトに、「この教会は自分にとって『岩の教会』ではなく、『光の教会』です」と記されていましたが、その意味がわかるような情景でした。


『バルト海の乙女』と称される美しい街、ヘルシンキ。街歩きはもう少し続きます (^-^)ゞ


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