前回は確か冬、まだお正月気分が残っている頃でした。
季節が変わると訪れる楽しみというのがあります。
同じ時間の到着でしたが外はまだ青空が見えるほどの明るさです。
店の外には内水が撒かれ、扉の中に一歩入るとお香が漂います。
席に座るとほどなく前菜が運ばれてきました。冷酒をと言うと、銘柄を指定しなくても店主厳選の吟醸酒が出てきました。
真河豚の白子ゼリー寄せ、山形からのあん肝、ホタルイカ、蕗の薹と野蒜の天婦羅、そら豆
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蕗の薹や野蒜はあまり食べないので珍しく、美味しく頂きました。
あん肝は海のフォアグラというところでしょうか。ちょうどよい大きさで、ねっとり感と独特の香りを楽しみます。
真河豚のゼリー寄せも大のお気に入り。お酒がすすみます。
椀物は三河湾で水揚げされた甘鯛と山菜です。
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まず、汁を一口。あぁ、ほんとうに美味しくて癒されます。
三河湾の甘鯛(グジ)は運動量が多いのでしょうか、京都ので食べるそれよりも身が引き締まっているようなきがします。
そして東北からの山菜は、蕨、こごみ、新牛蒡、ウド・・・等、他にも入ってるとおもいますが、たっぷりの山菜がとても嬉しくてニヤニヤしながら食べました。
お造りは、手前が青森からのアラ、その右奥が鯛、左奥がトリガイです。
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トリガイの季節ももうそろそろ終盤らしく、またこの時期が一番美味しいのだとか。
私、最近になってトリガイって美味しいのだと覚えました。
焼きものは、京都長岡京で撮れる筍
オリーブとアンチョビのソースが意外に良く合って、とろりとした大吟醸がすすみます。
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〇〇筍とご主人は説明してくれましたが、もうすでにかなり酔っぱらってる私は頷いたものの覚えていません(笑)
追肥の上に焼き藁を敷き詰める等、とんでもなく手を掛けて作るのだとか。
歯ごたえを楽しみながら全部食べました。
メインは熊本(たぶん)の短角牛。
粒マスタードのソースが良く合ってました。
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赤身のお肉が好きなので、この短角牛はかなり嬉しかったです。
筍ご飯
焼き筍と同じ筍で炊き立てご飯です。
木綿豆腐のお味噌汁と香の物
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筍ご飯のおこげがよい匂いでお腹いっぱいなのに誘われます。
今回は香の物がすごく美味しかったと記憶しています。
デザートは抹茶クリームのどら焼きでした
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香ばしい生地の中にふんわりしたお抹茶入りクリーム、そして甘い小豆餡。
バランスがとってもよくて、お腹いっぱいのはずなのに完食です。
そして食べきれなかった筍ご飯は明日の朝ごはんにするからとお持たせにしていただきました。
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翌朝、何でこんなに美味しいのだろうと噛み締めながら考えました。
醤油と出汁に何か秘密がありそうです。
私の地方ではすでに山菜や筍のシーズンは終わりました。
ところが、都会のお店では東北地方からの仕入れも多く、今はまさに春山菜の季節なのでしょうね。
そして季節の先取りを一番に考えるお店もあれば、旬の豊潤な味を堪能するという方針のところもあるはず。
終わったと思っていた春がまた来たような、そんな嬉しい一夜でございました。
前回の日記はこちらです→→→
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割烹 弁いち→→→
★★★
住所:浜松市中区肴町313-13
営業時間:17:30~23:00
定休日:日曜日
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