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空也踊躍念仏(重要無形民俗文化財)

今日も東京は穏やかな晴天
今年も余すところあと2日となりました。私の住む地域では 今日が年内最終のごみ収集日。いつもながら収集作業に従事するみなさんには頭が下がります。

先日 京都に行った折に拝観させていただいた六波羅蜜寺の「空也踊躍念仏」も 一般公開されるのは今日が最後で明日はお寺さんの内部でのみの行事となります。
東山の松原通を六波羅蜜寺に曲がる角にあるのが、全国に10軒足らずになってしまった、お酒の醸造に必要な「種麹」をつくる『京都菱六』。
先日NHKで放送された 世界文化遺産に「和食」が登録されたことを特集した番組でも紹介されていました。


看板に「麹種もやし」とありますが、「もやし」とはお酒造りに欠かせない「種麹(たねこうじ)」のことです。
ネットには「種麹屋 菱六の歴史は古く、創業350年くらい前としているが 鎌倉時代から室町時代に北野天満宮近くにあった「麹座」という組合に入っていたというのだからかなり古い。当時、洛中に酒屋は300軒、もやし屋も10軒ほどありました。」・・・と、助野社長は言っていました。
(何代目なのか、はっきりわかりません。と、言われています。

さて、本題の空也踊躍念仏。 空也上人が始めた踊りで別名「かくれ念仏」とも言われています。
その歴史は鎌倉時代に遡り、幕府は念仏の流行を危惧し念仏を唱えることを制限したため、苦肉の策として密かに修められた行で、念仏=「南無阿弥陀仏」と唱えるところを他人が聞いても分からないように変え(私の耳には「ボーダナンマイト~」)、人が来たらいつでも止められるよう終わりも定められておらず、実際に拝観していても、当然念仏を止め下駄の音を響かせて内陣から引き下がって終了します。


当然撮影禁止で、上の写真は六波羅蜜寺のHPから
もともとは薄暮時から日没にかけて行われていた行ですが、最近はまだ明るい午後4時頃に始められることが多いようです。
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