平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

M-1グランプリ 笑い飯は伝説になった!

2009年12月25日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 2009年のM-1グランプリ、いろいろな意味で面白かった。

★まず惜しくも優勝を逃した笑い飯。
 本人たちは悔しいでしょうが、プラス思考で考えればいいんじゃないでしょうかね。
 ある意味伝説になった。
 ・8回連続決勝出場。
 ・その実力コンビが満を持して放った鳥人ネタは、島田紳助さんが百点をつけるほどの完璧なネタ。
 ・今度こそ優勝!? その期待を背負ってファイナルステージに登場するが、ファイナルのネタでコケる。
  何しろオチが<チンポジ>!!←男性ならわかる男性器の位置の話。下ネタ。
 ・もし、この下ネタでなく鳥人のネタをファイナルでやっていたら、絶対に優勝だった!?

 笑い飯はこのような伝説を作ったのだ。
 そして彼らは<チンポジ>と共に<無冠の実力者>として記憶されるに違いない。
 <チンポジ>で記憶されるのはイマイチだが、<無冠の実力者>はカッコイイ!!
 笑い飯にはぜひ<鳥人ネタ>と<チンポジネタ>を前面に出してがんばってほしい。
 かたや百点のネタ、かたや優勝を逃した下ネタ。
 観客はどちらも見てみたいはず。

★次にハリセンボンと南海キャンディーズ。
 どちらもバラエティに引っ張りだこの売れっ子だが、漫才の方の練習不足は否めない。
 ボケとツッコミが噛み合っておらず、リズムが悪いのだ。
 特にハリセンボンはイロモネアなどを見る限り実力派だと僕は思っているので、ぜひ次回もチャレンジしてリベンジしてほしい。

★そしてナイツとNON STYLE。
 彼らは相変わらず上手い。安定している。
 だが安定している分、パワーとインパクトに欠ける感じがする。
 観客も審査員も彼らの芸風を知っているから新鮮味がないのだ。
 <昨年と同じ>という印象を持たれた方も多いだろう。
 優勝するには昨年プラスアルファが必要なのだ。

★最後にハライチ。
 彼らを見られたことは収穫だった。
 見ればドラマ「乙男~オトメン」の磯野と中島じゃないですか。
 磯野を演じた澤部佑さんは、その朴訥な風貌と共にインパクトがありましたからね。
 また漫才のスタイルが新しい。
 たとえば「○○なやつ」とネタフリしておいて、澤部さんがそれを膨らましていく。
 「○○なやつ」というネタフリは次第にズレて行くが、澤部さんはなおも膨らましていく。
 漫才の内容はこれの繰り返しである。
 タカ&トシやオードリーのようにボケに対して頭を叩いて突っこむということをしない。
 叩いて突っこむのは漫才を終える時だけである。
 斬新ですね。
 以前にも書きましたが、ボケて突っこむというオーソドックスな漫才スタイルではもはやインパクトがないんですね。
 オーソドックスなものをいかに崩すか、これが新人が世に出ていくポイントなんでしょうね。

 関連記事
 NON STYLEの凄さ

 オードリー 漫才の凄さ


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする