★今回は<心意気>の話でしたね。
医者の心意気、火消しの心意気。
それぞれの心意気を持って、火事と闘っている。
「てめえらの持ち場、必死に守れ!」と新門辰五郎(中村敦夫)は言ったが、仁(大沢たかお)たちは医者の持ち場、辰五郎は火消しの持ち場を守って闘っている。
そして辰五郎が医者の持ち場に入って来ようとすると、仁は「やめろ、患者に触るな! どうして助けられる命を助けようとしないんですか」抵抗する。
この時、辰五郎が医者の持ち場に入ってきたのは、仁のことを信用していなかったから。
でも、やがてお互いの心意気を理解し、信頼に変わり友情に。
いい話でした。
それにしても自分の心意気を持って闘っている人は素敵ですね。
たとえそれが地味で目立たないどんな職業であっても。
我々も自分の仕事に<心意気>を持って取り組みたいものです。
また今回のメインは医者と火消しの心意気の対立でしたが、同時に花魁の心意気もさりげなく見せてくれました。
身請けされて仁に会えなくなることを悲しむ野風(中谷美紀)に龍馬(内野聖陽)は「泣け」と言う。
すると野風は「遊女の涙は嘘の涙。涙を流せば花魁がすたりんす」と意地を張る。
あくまで<女>でなく<花魁>にこだわる野風。
これぞ花魁の<心意気>です。
医者と火消しの心意気を描いてくれただけでも満足なのに、花魁の心意気まで描いてくれる。
この内容の濃さが「仁 -JIN-」という作品の面白さの理由なんですね。
★さて、今回はもうひとつ。
今回は<モンタージュ>という作劇テクニックが至る所に使われていましたね。
モンタージュとは<異質なものを掛け合わせることでプラスアルファの効果を生む映像手法>。
まずひとつめは、野風が仁を口説いて抱き合うシーン。
ここで医療器具を作る咲(綾瀬はるか)のシーンが挿入されます。
これがモンタージュ。
このふたつのシーンの掛け合わせることで、咲の気持ちも加わり野風と抱き合うシーンが深くなる。
ふたつめのモンタージュは、仁が手術を行い、辰五郎が火消しをするシーンの掛け合わせ。
これで闘っている男たちの姿がより克明になる。
そして、このシーンではもうひとつ掛け合わせがなされていました。
仁が手術を行い、辰五郎が火消しをするシーンに野風がひとり火事を見つめるシーンがインサート。
このインサートで野風のせつなさがより深くなる。
毎回作劇の上手さに舌を巻く「仁」ですが、今回は特に素晴らしかったと思います。
医者の心意気、火消しの心意気。
それぞれの心意気を持って、火事と闘っている。
「てめえらの持ち場、必死に守れ!」と新門辰五郎(中村敦夫)は言ったが、仁(大沢たかお)たちは医者の持ち場、辰五郎は火消しの持ち場を守って闘っている。
そして辰五郎が医者の持ち場に入って来ようとすると、仁は「やめろ、患者に触るな! どうして助けられる命を助けようとしないんですか」抵抗する。
この時、辰五郎が医者の持ち場に入ってきたのは、仁のことを信用していなかったから。
でも、やがてお互いの心意気を理解し、信頼に変わり友情に。
いい話でした。
それにしても自分の心意気を持って闘っている人は素敵ですね。
たとえそれが地味で目立たないどんな職業であっても。
我々も自分の仕事に<心意気>を持って取り組みたいものです。
また今回のメインは医者と火消しの心意気の対立でしたが、同時に花魁の心意気もさりげなく見せてくれました。
身請けされて仁に会えなくなることを悲しむ野風(中谷美紀)に龍馬(内野聖陽)は「泣け」と言う。
すると野風は「遊女の涙は嘘の涙。涙を流せば花魁がすたりんす」と意地を張る。
あくまで<女>でなく<花魁>にこだわる野風。
これぞ花魁の<心意気>です。
医者と火消しの心意気を描いてくれただけでも満足なのに、花魁の心意気まで描いてくれる。
この内容の濃さが「仁 -JIN-」という作品の面白さの理由なんですね。
★さて、今回はもうひとつ。
今回は<モンタージュ>という作劇テクニックが至る所に使われていましたね。
モンタージュとは<異質なものを掛け合わせることでプラスアルファの効果を生む映像手法>。
まずひとつめは、野風が仁を口説いて抱き合うシーン。
ここで医療器具を作る咲(綾瀬はるか)のシーンが挿入されます。
これがモンタージュ。
このふたつのシーンの掛け合わせることで、咲の気持ちも加わり野風と抱き合うシーンが深くなる。
ふたつめのモンタージュは、仁が手術を行い、辰五郎が火消しをするシーンの掛け合わせ。
これで闘っている男たちの姿がより克明になる。
そして、このシーンではもうひとつ掛け合わせがなされていました。
仁が手術を行い、辰五郎が火消しをするシーンに野風がひとり火事を見つめるシーンがインサート。
このインサートで野風のせつなさがより深くなる。
毎回作劇の上手さに舌を巻く「仁」ですが、今回は特に素晴らしかったと思います。