平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

絶対零度 上戸彩論

2010年04月14日 | 推理・サスペンスドラマ
 上戸彩さんのドラマってどれも同じに見える。
 「絶対零度」の桜木泉は「ホカベン」の上戸さんが演じた新人弁護士に近いかな。
 どちらも新人で事件に対してひたむき。いろいろな所に頭をぶつけながら成長していく。
 刑事、弁護士とまとっている衣装は違うが、中身は<上戸彩>。
 最近の「セレブと貧乏太郎」や「婚カツ!」もそう。
 「絶対零度」「ホカベン」などと主人公像が違うが、やはり中身は<上戸彩>の感じは否めない。

 このことは若手人気女優にとっての宿命。
 あれだけ露出してれば、演技の引き出しはなくなるし、視聴者も既視感を感じる。
 だが、たとえば戸田恵里香さんなんかはうまくクリアしている。
 「ライアーゲーム」の直、「コード・ブルー」の緋山、「BOSS」のひきこもりの女刑事。
 うまく演じ分けている。
 新垣結衣さんも「コード・ブルー」の白石で新境地を開けた。この点で、役者さんを成長させてくれる作品に出会えることは大切。
 堀北真希さんも「特上カバチ」ではがんばった。
 今までのイメージと違う高飛車でタバコをスパスパ吸う女性を好演。
 無理をして演じているなと思いつつ、楽しんで演じていることも同時に感じた。
 また「カバチ」がコミカルな作品だったから、誇張するという引き出しで乗り切れた。
 長澤まさみさんなんかは壁を突破できなくて苦しんでいる感じ。
 「わが家の歴史」で演じたゆかり。お嬢様から社会の底辺に落ちる難しい役だが、長澤さんは戸惑い、もがいている感じ。

 というわけで上戸彩さんに話を戻すと、彼女は明らかに壁にぶつかっている。
 この「絶対零度」で新しい顔を期待したが、やはり<上戸彩>だった。
 フツーには面白いんですけどね、上戸さんの作品は。でも大ヒット、メチャクチャ面白いにはならない。
 これを打開するには新境地を切り開いてくれる作品に出会うことなのだが、これは<自分探し>と同じでなかなか難しい。
 新しい上戸彩を表現できる役に出会えた時、その役はきっと当たり役になるのだろうが、上戸さんクラスは事務所の管理がうるさいだろうから、大きな冒険は出来ないんでしょうね。

※追記
 そう言えば上戸さんの現在の当たり役があった。
 ソフトバンクのCMの白戸家の彩。
 今回の北大路欣也さんの起用はそれを狙ったんでしょうけど、いっそのこと白戸家をドラマに作ったらどうだろう?


コメント
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