平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ゲゲゲの女房 昭和のDNA

2010年04月11日 | ホームドラマ
 「ゲゲゲの女房」が面白い。
 次回からはいよいよ水木しげること、村井茂(向井理)との見合い。
 茂はおそらく変人として描かれるだろうから、主人公の布美枝(松下奈緒)がどんなリアクションをするか楽しみ。
 リアクションと言えばこんなことがあった。
 見合い相手の茂が戦場で怪我をして片腕がないと、父親に告げられた時のこと。
 布美枝はこうつぶやく。
 「服の袖はどうしてるんだろう?」
 服飾の仕事をしている布美枝らしいリアクションだが、「片腕がない」ことをすんなりと受け入れている所が彼女を主人公にしている。
 自分も背が高いというコンプレックスがあるためかもしれないが、今どきの子のリアクションなら「無理」「そんな人とお見合い出来ない」という感じだろう。
 視聴者が予想するリアクション以上のことをすると、ドラマは俄然面白くなってくる。
 「服の袖はどうしてるんだろう?」
 これは布美枝のすべてを表す名セリフである。

 服と言えば、布美枝の服装が懐かしい。
 ロングスカートにブラウス。カーディガン。
 布美枝は僕より上の、母親の世代だが、この姿を見ると妙に落ち着く。
 やはり僕は昭和の人間である。
 布美枝を演じている松下奈緒さんはモデルでバリバリの現在の女性だが、昭和の服装をした彼女の方がきれいで親近感を持てる。
 だが、同じ昭和の服装でも着物や戦争中のもんぺ姿だとしっくり来ない。
 やはりロングスカートにブラウスでなければダメなのである。
 もっと言うとあの布美枝のヘアスタイル、化粧が一番ぴったり来るのである。
 これは一体何なのだろう?
 母親の記憶?
 まったく人間の記憶というのは面白い。


コメント (2)
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