平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ブッシュ~ザッツ戦争コメディ!

2010年10月14日 | 洋画
 アメリカ・ブッシュ大統領のイラク侵攻までを描いたコメディ?

 二代目ブッシュ大統領は名門ブッシュ家の落ちこぼれで、父親にコンプレックスを持っていた。
 父親に認められたくて大統領にもなったし、パパ・ブッシュを乗り越えたかった。  そこで起こしたのが<テロの一掃>という大義名分のもとに行った第二次イラク戦争。

 だが、その結果は<大量破壊兵器はなかった>という現実。
 では一体何のための戦争だったのか?
 二代目ブッシュのコンプレックスを解消するための戦争?
 アメリカの石油メジャーがイラクの石油利権を獲得したいがために起こした戦争?
 世界の平和を維持する世界の警察官たるアメリカが中東に軍の基地を置きたいがための戦争?
 喜劇と悲劇は表裏一体と言われるが、まさに二代目ブッシュ大統領が起こした戦争は悲劇であり喜劇である。
 こんなバカバカしいことで戦争が行われ、たくさんの人が亡くなった。

 作品中ではこんな喜劇シーンがある。
 バーベキューをするために郊外に集まったブッシュ大統領と政府高官たち。
 戦争の話をしながら郊外の道を歩いているうちに道に迷ってしまう。
 「ここはどこだ?」「道が違う」とあわてるブッシュ大統領。
 これはまさに大統領が正確な道を見失ってしまったことの隠喩。
 道を見失った大統領に何の疑いもなくついていく政府高官へのからかい。

 同じ様なことではライス国務長官の描写も面白い。
 IQが高く聡明なことで知られる彼女だが、ただのイエスマン(正確にはイエスウーマンか)として描かれるのだ。
 彼女は何を聞かれても大統領に反対意見を言わない。
 聡明なのだから愚かなブッシュ大統領にいろいろ意見を言ってほしいのにただ従うだけ。
 すごい皮肉である。

 というわけでコンプレックスを抱えた愚かな指導者と彼への盲目的な追随者によって引き起こされた愚かな戦争。
 そう言えば、わが国の小泉首相も盲目的な追随者だった。
 キャッチボールなんかをして喜んで。


コメント
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