平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

Q10~自分に革命を起こそう!

2010年10月24日 | 学園・青春ドラマ
 ダラダラとした日常を生きていて、人はキラキラとしたものを求めるもの。
 キラキラとしたものとは恋。
 それは身近な男の子、女の子でなくてもいい。
 二次元の女の子でもブラウン管の中にいるアイドルでも。
 あるいは恋でなくてもいい。
 電信柱でも鉄塔でも。
 自分が見て心ときめかせることが出来れば。

 でも好きな人といっしょに過ごす時間ほどキラキラしたものはない。
 たとえそれが二次元の女の子やアイドルによく似た人とのものであっても。
 そして、そうして手に入れたキラキラした時間は一生残る。
 <しょうもないサラリーマン>になっても、いっしょに撮った写真を見れば、あの時のキラキラした時間を思い出して生きていける。
 他の人間にとっては何でもない<ハシ袋>を見ただけでもあの頃のことを思い出せる。

 そして平太(佐藤健)もこんなまわりの人間に関わっていくうちにキラキラを求めるようになる。
 Q10(前田敦子)がロボットであることで一線を引いていた平太。
 でも二次元の女の子でも一生懸命に好きになれる中尾順(細田よしひこ)を見て、それが間違いであったことに気づく。
 教師の小川(田中裕二)が言ったように「人間は何を好きになってもいい」のだ。
 柳(薬師丸ひろ子)が言ったように「恋は革命であり、世界がひっくり返るようなこと」なのだ。
 世界がひっくり返るというのは、今までの常識がくつがえされること。
 だから恋愛の対象が人間でなくロボットであっていい。何しろ革命なのだ。
 ロボットであるからというとらわれでキラキラする時間をなくしてしまうのはもったいない。

 うーーん、深いですね。
 普通のドラマなら「キラキラした時間を持とうよ」というメッセージで終わる所。
 でも、この作品ではされに一歩進めた。それは……

 「人間は何を好きになってもいい」というテーマ。

 たとえば、二次元の女の子を好きだと言えば世間からは引かれるが果たしてそれでいいのだろうか?
 いい歳をしてAKBを好きだと言えば笑われるが、これは笑われることなのだろうか?
 鉄道が好きで列車の写真や切符を集めていると言えばバカにされるが、ブランドバッグが好きで集めるということとどこが違うのか?
 あるいは男性が男性を好きになり、女性が女性を好きになるということはいけないことなのか?

 人間はキラキラを求めるためにもっと自由になっていていい。

 この作品はここまでテーマを掘り下げている。
 さて僕のキラキラは何だろう?
 世界をひっくり返す自分の革命を起こそう!


コメント
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