オトナのラブコメ!
特に劇的なことが起こるわけではないんですよね。
千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)が特に恋に落ちるわけではないし、真平(坂口憲二)は病気で死なないし、典子(飯島直子)が離婚するわけではないし、万理子(内田有紀)が仕事で悩むわけではないし、えりな(白本彩奈)がグレるわけではない。
テンポのいいやりとりで淡々と日常を描くだけ。
これが逆にお洒落!
鎌倉というロケーションも合っている。
もちろん主人公たちに葛藤がないわけではない。
以前も書いたが、<不惑>の年齢なのにみんな迷っている。若い子に好きだと言われて満更でもない。
これらの背景には、さびしさとか、このままでいいんだろうかという思いや、忘れていたロマンスを求める気持ちなどがあるのだろうが、それが実に人間的だ。
軽やかで肩の力が抜けていて、千明の言葉を借りれば<ファンキー>で、こういう感じのオトナになりたい。
そして、こうしたオトナになる処方箋を千明はラストの言葉で語る。
「人生の終わりは誰とも分かちあえない。だから楽しい時には思いっきり笑いたい。悲しい時にも思いっきり泣きたい。どちらも大切な時間だから」
「さびしさを埋めるために恋するのはやめよう」
「月並みな言葉だけど、前を向こう。ちゃんと生きてることが一番大事なんだ。そう思う」←この言葉、好きです。
「人生って自分の未来に恋することなのかもしれない。自分の未来に恋していれば、きっと楽しく生きていける」←この言葉も好き。
「もしこれから誰かと恋をするとしたらそれを最後の恋だと思うのはやめよう。次の恋は、最後から2番目の恋だ。その方が、人生はファンキーだ」
いずれも名言だ。
これらの生き方が<ファンキー>だというのなら、<ファンキー>に生きよう。
日曜11時の推理ドラマの<スタイリッシュ>よりは<ファンキー>の方がしっくりくる。
千明の言葉は脚本・岡田惠和さんのメッセージであろうが、作品中には作家としての自嘲・言い訳もある。
「オトナのラブコメなんて誰も見ないわよね。中年のおじさんとおばさんの恋なんてイタいだけ」(笑)
「人が死ぬドラマなんて作りたくないの。重いだけ。あたしはさまざまな人たちの気持ちを描くドラマを作りたい」
これらはまさにこの『最後から二番目の恋』の世界そのもの。
それから、知美役の佐津川愛美さんは中井貴一さん、小泉今日子さんといった面々の中で存在感を見せた。
アニメ声で、座敷わらしで、日本人形で。
脚本家・栗山ハルカを演じている益若つばささんもよかった。
いかにもとんがった今の子って感じで。
こうした新鮮な素材を発掘したという点でも、このドラマはよかった。
最後に万理子(内田有紀)が脚本の勉強のために読んでいた柏田道夫先生の「エンターテインメントの書き方」。
僕も読んでいました。
実になつかしい!
特に劇的なことが起こるわけではないんですよね。
千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)が特に恋に落ちるわけではないし、真平(坂口憲二)は病気で死なないし、典子(飯島直子)が離婚するわけではないし、万理子(内田有紀)が仕事で悩むわけではないし、えりな(白本彩奈)がグレるわけではない。
テンポのいいやりとりで淡々と日常を描くだけ。
これが逆にお洒落!
鎌倉というロケーションも合っている。
もちろん主人公たちに葛藤がないわけではない。
以前も書いたが、<不惑>の年齢なのにみんな迷っている。若い子に好きだと言われて満更でもない。
これらの背景には、さびしさとか、このままでいいんだろうかという思いや、忘れていたロマンスを求める気持ちなどがあるのだろうが、それが実に人間的だ。
軽やかで肩の力が抜けていて、千明の言葉を借りれば<ファンキー>で、こういう感じのオトナになりたい。
そして、こうしたオトナになる処方箋を千明はラストの言葉で語る。
「人生の終わりは誰とも分かちあえない。だから楽しい時には思いっきり笑いたい。悲しい時にも思いっきり泣きたい。どちらも大切な時間だから」
「さびしさを埋めるために恋するのはやめよう」
「月並みな言葉だけど、前を向こう。ちゃんと生きてることが一番大事なんだ。そう思う」←この言葉、好きです。
「人生って自分の未来に恋することなのかもしれない。自分の未来に恋していれば、きっと楽しく生きていける」←この言葉も好き。
「もしこれから誰かと恋をするとしたらそれを最後の恋だと思うのはやめよう。次の恋は、最後から2番目の恋だ。その方が、人生はファンキーだ」
いずれも名言だ。
これらの生き方が<ファンキー>だというのなら、<ファンキー>に生きよう。
日曜11時の推理ドラマの<スタイリッシュ>よりは<ファンキー>の方がしっくりくる。
千明の言葉は脚本・岡田惠和さんのメッセージであろうが、作品中には作家としての自嘲・言い訳もある。
「オトナのラブコメなんて誰も見ないわよね。中年のおじさんとおばさんの恋なんてイタいだけ」(笑)
「人が死ぬドラマなんて作りたくないの。重いだけ。あたしはさまざまな人たちの気持ちを描くドラマを作りたい」
これらはまさにこの『最後から二番目の恋』の世界そのもの。
それから、知美役の佐津川愛美さんは中井貴一さん、小泉今日子さんといった面々の中で存在感を見せた。
アニメ声で、座敷わらしで、日本人形で。
脚本家・栗山ハルカを演じている益若つばささんもよかった。
いかにもとんがった今の子って感じで。
こうした新鮮な素材を発掘したという点でも、このドラマはよかった。
最後に万理子(内田有紀)が脚本の勉強のために読んでいた柏田道夫先生の「エンターテインメントの書き方」。
僕も読んでいました。
実になつかしい!