平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

乃木坂46 生駒里奈! 彼女は本当にすごい!

2012年03月20日 | アイドル
 乃木坂46のセンター生駒里奈さんの魅力は、くるくる変わる表情だ。
 生駒さんの表情は実に豊か。
 笑った顔、困った顔、泣いた顔、時として見せるキリリとした顔。
 これだけ見ていて飽きないタレントさんはいない。
 次にどんな表情を見せてくれるんだろう、と楽しみになる。

 そして生駒さん自身、この表情を意識してやっているわけではない。
 いたって自然なのだ。
 おかしければ笑い、悲しければ泣く。
 通常タレントさんはカメラをある程度意識して顔を作る。自分がどう見えるかを考える。
 まあ、これがプロのタレントであるということなのだが、生駒さんの場合はこうした計算がまったくない。
 素で完全な自然体なのだ。
 これはテレビで子供や動物を見る感じに近い。
 プロではなく<シロウト>であるとも言える。

 しかし、プロばかりで作り込まれたテレビの世界で、シロウトの自然体は実に新鮮なんですね。
 先日、テレビ朝日で放送されたクイズ番組『ミラクルファーム』。(同局の『ミラクル9』の深夜版)
 生駒さんはこれに出演して大活躍をした。
 <今年、ギョウザの購買力で宇都宮を抜いて、一位になった静岡県の都市はどこか?>という問題で、生駒さんは「問題の意味がわかりません」と解答(笑)。
 司会のテレビ朝日アナウンサーは「ギョウザってわかりますよね」などと問題の内容を説明。
 これって実に新鮮だ。 こんな光景、クイズ番組で見たことない。
 <気温で摂氏25度以下の夜のことを何というか?>という問題では、生駒さんは<氷点下>と答えて不正解。(正解は<熱帯夜>)
 すると生駒さん、間違えたことが悔しくて泣き出してしまった。
 あわてて「よくがんばった」「これだけ答えられれば十分だよ」などとフォローに入る有吉弘行さんを始めとするタレント陣。
 アナウンサーが涙の理由を聞くと、生駒さんは涙をこぼしながら「摂氏の意味がわからなかった」と返事。
 するとテレビ朝日の前田有紀アナは「問題の出し方が悪かったのかもしれませんね。ごめんなさい」と頭を下げる(笑)。
 これも実に新鮮だ。
 こんなやりとり、クイズ番組で見たことがない。

 というわけで、このクイズ番組『ミラクルファーム』、後半は完全に<生駒ワールド>になってしまった。
 他に小島よしおさんとかオアシズの大久保さんとかの芸人さんがいたのに彼らを完全に食ってしまった。
 前田アナが「ごめんなさい」と思わず頭を下げたのは、生駒さんの一生懸命さと素朴さに感動してしてしまったから。

 この抜群の存在感!
 秋元康さんが生駒さんを『乃木坂46』のセンターに選んだ理由がよくわかる。
 先程、生駒さんのことを<シロウト>と書いたが、これだけ自然体でいられるというのは天才の証拠。
 普通のシロウトは、よく見られたいとか、存在感を出したいとか思って無理をして墓穴を掘ってしまうものだが、生駒さんにはそれがない。
 自然にリアクションをしてしまうだけで存在感を出してしまう。

 あるいは、アイドルグループのセンターというポジションは優等生じゃダメなんですね。
 何かがポッカリ欠けていないといけない。
 ちょうど野球のエース級のピッチャーが自己中で、わがままであるみたいな感じで。
 そして、いったんパフォーマンスを始めると常人にはない輝きと存在感を見せる。
 前田敦子さんはAKB48の絶対センターだが、生駒さんには前田さんとの共通点がある。
 それは<無器用であること>と<人前で号泣できること>。
 号泣できるというのは感情のエネルギーが豊かである証拠。
 人はその膨大なエネルギーに圧倒され、感動する。

 というわけで、ほめ過ぎかもしれないが、乃木坂46の生駒里奈は本当にすごい。
 まだまだ荒削りだが、この計り知れない素材がどのように磨かれ、成長していくか、楽しみ。
 テレビで生駒里奈を見つけたら、まず彼女の豊かな表情に注目して下さい。
 絶対に<生駒ワールド>に引き込まれる。


コメント
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