『軍師官兵衛』がいよいよ始まった。
冒頭の小田原城攻めでは「生きられよ」
今回のラストでは「生きのびよ」
作品を貫くテーマは「生きる」ということのようだ。
さて官兵衛という人物。
今回は少年期の姿を通して次のように描かれた。
・好奇心が旺盛
ビードロを見て目を輝かす。新しいもの好き。
・やさしい
母親のために敵地に薬草を採りにいく。
・商人の精神
祖父・重隆(竜雷太)から受け継いだもの。
全国にお札を売って歩いている御使いに目薬もいっしょに売ってもらって財をなす。
それを得た財を民に貸し付けて、返せない者には黒田家のために働けと言って家臣にする。
<合理性>と言ってもいい。
・武士の精神
父・職隆(柴田恭兵)から受け継いだもの。
職隆は赤松家から裏切りを誘われてもきっぱりと断り、<義>に生きる。
現在の小寺家よりは赤松家の方が将来がありそうなので、
官兵衛の祖父・重隆などは赤松家に乗り換えることを進めるが、考えを曲げない。
<合理性>とは反対の精神。
・母親から受け継いだもの
敵地に薬を獲りに行き、皆に迷惑を掛けたことについて母親は
「嫡男の自覚を持て」「覚悟を持て」と官兵衛を叱る。
・策略
座敷牢に閉じ込められた時、窓から逃げたと思わせて、脱出した。
・応用力
野武士に指図していたのが吉田であることがわかっていたのにその場で言わなかった官兵衛。
その理由は、あの場で言えば官兵衛も職隆も斬られていたかもしれないから。
そう考えた背景には、『三略』に曰く「謀は密なるをもってよしとす」。
官兵衛は学問をしっかり現実に応用できるのだ。
・頭の良さ
桶狭間の合戦で、首を取った者より今川義元の居場所を知らせた者を評価した信長のことを「実に面白い」。
子供でありながら、すでに官兵衛は信長の思考や発想を理解している。すでに信長レベルにいる。
というわけで、安定の脚本でしたね。
さまざまなエピソードを重ねながら、無理なく、官兵衛の人物と彼を取り巻く状況を描いている。
この作品、おそらく破綻はないでしょうね。
しかし、視聴者というのはぜいたくなもので、もう少し作家の色を出して、とんがってほしいとも思ってしまう。
冒頭の小田原城攻めでは「生きられよ」
今回のラストでは「生きのびよ」
作品を貫くテーマは「生きる」ということのようだ。
さて官兵衛という人物。
今回は少年期の姿を通して次のように描かれた。
・好奇心が旺盛
ビードロを見て目を輝かす。新しいもの好き。
・やさしい
母親のために敵地に薬草を採りにいく。
・商人の精神
祖父・重隆(竜雷太)から受け継いだもの。
全国にお札を売って歩いている御使いに目薬もいっしょに売ってもらって財をなす。
それを得た財を民に貸し付けて、返せない者には黒田家のために働けと言って家臣にする。
<合理性>と言ってもいい。
・武士の精神
父・職隆(柴田恭兵)から受け継いだもの。
職隆は赤松家から裏切りを誘われてもきっぱりと断り、<義>に生きる。
現在の小寺家よりは赤松家の方が将来がありそうなので、
官兵衛の祖父・重隆などは赤松家に乗り換えることを進めるが、考えを曲げない。
<合理性>とは反対の精神。
・母親から受け継いだもの
敵地に薬を獲りに行き、皆に迷惑を掛けたことについて母親は
「嫡男の自覚を持て」「覚悟を持て」と官兵衛を叱る。
・策略
座敷牢に閉じ込められた時、窓から逃げたと思わせて、脱出した。
・応用力
野武士に指図していたのが吉田であることがわかっていたのにその場で言わなかった官兵衛。
その理由は、あの場で言えば官兵衛も職隆も斬られていたかもしれないから。
そう考えた背景には、『三略』に曰く「謀は密なるをもってよしとす」。
官兵衛は学問をしっかり現実に応用できるのだ。
・頭の良さ
桶狭間の合戦で、首を取った者より今川義元の居場所を知らせた者を評価した信長のことを「実に面白い」。
子供でありながら、すでに官兵衛は信長の思考や発想を理解している。すでに信長レベルにいる。
というわけで、安定の脚本でしたね。
さまざまなエピソードを重ねながら、無理なく、官兵衛の人物と彼を取り巻く状況を描いている。
この作品、おそらく破綻はないでしょうね。
しかし、視聴者というのはぜいたくなもので、もう少し作家の色を出して、とんがってほしいとも思ってしまう。