これ、面白いです。
官僚の世界を的確に描いている。
さすが官僚視点の刑事ドラマ。
今回の第3話で言えば
★メンツ
緊急配備が遅れ、大森北署は強盗犯を取り逃がし、結局、警視庁捜査員が身柄確保してしまう。
このことについて、大森北署を統括する第二方面本部の管理官・野間崎正嗣(古舘寛治)は「メンツを潰された」と怒鳴り込んでくる。
一般市民にしてみれば、強盗犯が捕まればOKなのに、縄張り意識の強い警察内部では違う。
野間崎管理官は自分が管理する大森北署でなく、警視庁が犯人確保したことが許せないのだ。
★縄張り意識
縄張り意識は後半の事件でも。
スナックの立てこもり犯の対応で、所轄の現場、警視庁刑事部のSIT、警視庁警備部のSATの三者が主導権争いをする。
どこが仕切るかで反目し合うのだ。
当然、主導権を奪われた方は面白くない。
この妬み・反目は、今回の場合、それぞれの自分の仕事に対する<プライド>と言い換えてもいいと思うが、行き過ぎるとマイナスに働く。
震災の復興が各省の縄張り意識でスムーズに進まないように、業務遂行に支障をきたす。
★隠蔽
これがこの作品のメインテーマだが、結局、立てこもり犯はSATに拠って射殺される。
被疑者を死なせてしまったことも問題だが、何と被疑者の銃には弾丸が入っていなかった。
知らなかったこととはいえ、警察は<過度の対応><ムダな殺傷>をしてしまったのだ。
これを知ればマスコミは大喜びで警察を叩く。
だから<隠蔽>。
以上の3点は、警察や官僚に限ったことでなく、一般にも当てはまることだと思いますが、<組織>というのは実に厄介ですね。
本来の目的はどこかにいって、調整や足の引っ張り合いやメンツの問題でエネルギーを費やしてしまう。
最後に、この作品で魅力的なのは、古田新太さんが演じる刑事部長の伊丹。
官僚組織の中で上手に立ちまわる<したたか><ずるさ>と共に、主人公・竜崎(杉本哲太)のような<まっすぐな部分>も持っている。
まさに「清濁併せのむ」という感じ。
同じ警察官僚でも『踊る大捜査線』の室井さんはしたたかさに欠けるし、『相棒』の内村刑事部長はまっすぐさに欠ける。
この酸いも甘いも兼ね備えた絶妙なバランス。
悪役(←失礼)にも人の良いおじさんにも見える古田新太さんにピッタリの役だと思います。
官僚の世界を的確に描いている。
さすが官僚視点の刑事ドラマ。
今回の第3話で言えば
★メンツ
緊急配備が遅れ、大森北署は強盗犯を取り逃がし、結局、警視庁捜査員が身柄確保してしまう。
このことについて、大森北署を統括する第二方面本部の管理官・野間崎正嗣(古舘寛治)は「メンツを潰された」と怒鳴り込んでくる。
一般市民にしてみれば、強盗犯が捕まればOKなのに、縄張り意識の強い警察内部では違う。
野間崎管理官は自分が管理する大森北署でなく、警視庁が犯人確保したことが許せないのだ。
★縄張り意識
縄張り意識は後半の事件でも。
スナックの立てこもり犯の対応で、所轄の現場、警視庁刑事部のSIT、警視庁警備部のSATの三者が主導権争いをする。
どこが仕切るかで反目し合うのだ。
当然、主導権を奪われた方は面白くない。
この妬み・反目は、今回の場合、それぞれの自分の仕事に対する<プライド>と言い換えてもいいと思うが、行き過ぎるとマイナスに働く。
震災の復興が各省の縄張り意識でスムーズに進まないように、業務遂行に支障をきたす。
★隠蔽
これがこの作品のメインテーマだが、結局、立てこもり犯はSATに拠って射殺される。
被疑者を死なせてしまったことも問題だが、何と被疑者の銃には弾丸が入っていなかった。
知らなかったこととはいえ、警察は<過度の対応><ムダな殺傷>をしてしまったのだ。
これを知ればマスコミは大喜びで警察を叩く。
だから<隠蔽>。
以上の3点は、警察や官僚に限ったことでなく、一般にも当てはまることだと思いますが、<組織>というのは実に厄介ですね。
本来の目的はどこかにいって、調整や足の引っ張り合いやメンツの問題でエネルギーを費やしてしまう。
最後に、この作品で魅力的なのは、古田新太さんが演じる刑事部長の伊丹。
官僚組織の中で上手に立ちまわる<したたか><ずるさ>と共に、主人公・竜崎(杉本哲太)のような<まっすぐな部分>も持っている。
まさに「清濁併せのむ」という感じ。
同じ警察官僚でも『踊る大捜査線』の室井さんはしたたかさに欠けるし、『相棒』の内村刑事部長はまっすぐさに欠ける。
この酸いも甘いも兼ね備えた絶妙なバランス。
悪役(←失礼)にも人の良いおじさんにも見える古田新太さんにピッタリの役だと思います。