平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

軍師官兵衛 第4回「新しき門出」~あの木の下で会った時から、そなたのことが気になっていた

2014年01月27日 | 大河ドラマ・時代劇
 官兵衛(岡田准一)は女心を的確にとらえるのに巧みな人物ですね。
 まずは、山桃の木に登った子供を助けるくだり。
 官兵衛は、子供に自分の力で降りることを教える。
 木に登って助けようとする光(中谷美紀)とは違った対応。
 猪突猛進に行動するより頭を使えと教えているようだ。
 これで光は「なに? この人」とムッとしつつも関心を持つ。
 さらに官兵衛は男としてのたくましさも見せる。
 木から落ちる子供を両腕で受けとめ、木に登って山桃を獲ってくる。
 これで光は男として官兵衛を見直す。
 同時に官兵衛は「これで仲直りです」と光にも山桃を渡す。
 <頭を使うこと>と<たくましさ>と<さりげない心遣い>。
 むむっ、官兵衛、なかなかやるな!

 光に「私が参ります。ですから姉上の代わりに私が嫁に参ります」と言わせたことも大きい。
 これは官兵衛が言わせたことではないが、結果として、光が<自分の意思>で官兵衛の嫁になることになった。
 親や家の都合でなく、自分の意思で。
 これは大きい。

 そして婚礼後、ふたりきりになって官兵衛は光に言う。
「光殿でよかった。実を申せば、あの木の下で会った時から、そなたのことが気になっていた」
 と恋愛宣言!
 さらに「ひとつ話しておかねばならぬことがある」と、亡くなったかつての恋人・おたつのことを話し、<誠実さ>を示す。
 なんていうか、<完璧>すぎて面白味がない気もするんだけど、女性はどうなんだろう?
 やはり「官兵衛様、ステキ~!」になるのかな?
 過去の大河ドラマになりますが、『風林火山』の山本勘助や『平清盛』の清盛の方が癖があって人間っぽい気がする。
 生きのびるために気を遣いまくる父・職隆(柴田恭兵)なんかも渋くていい。
 青年期はこれでいいかもしれないが、年を取ったら官兵衛はどのように描かれるのだろう?

 その他、官兵衛は、後の<軍師・官兵衛>に繋がる片鱗を見せる。
 織田信長の「天下布武」に心を躍らせ、「楽市楽座」で「人が集まり、国が豊かになる」ことをしっかり理解している。
 これらを他人事とスルーしてしまう小寺政職(片岡鶴太郎)とは大違いだ。

コメント (3)
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