平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

今度はラジオに介入?~NHKが政府に都合の良いことしか放送しないメディアなら受信料を払いません!

2014年01月30日 | 事件・出来事
NHK、都知事選中の脱原発論に待った 大学教授が降板(朝日新聞) - goo ニュース

 先日のNHK会長の記者会見といい、最近のNHKがおかしい。
 今度はラジオでの話。
 中北徹・東洋大教授が経済学の視点で脱原発をテーマに取り上げようとした所、NHK側からテーマ自体の変更を求められたというのだ。
 結果、中北教授は出演拒否し(これぞ学者の鑑! へなちょこジャーナリストは見習え!)、番組はオンエアされず。

 NHKの言い分としては、脱原発か否かで東京都知事選が行われている中、中立性の観点から脱原発を主張する番組を放送できないということなのだろうが、それはどうなのだろう?
 脱原発の主張をするのは、中北教授であり、NHKではない。
 ラジオを聴く人たちは、あくまで中北教授の個人的意見として聴いている。
 聴いている人には、「なるほど、そうなのか」と考える人もいれば、「本当か?」と疑う人もいるだろう。
 どうとらえるかは聴く人間の自由だ。
 NHKが止める問題ではない。
 もし、中立性に欠けるというのなら、次回にでも原発必要という学者さんを登場させればいいだろう。

 それに、そんなことを言っていたら、今後、原発に関する放送は永久に出来なくなる。
 なぜなら、今後、広島などで行われる知事選挙でも原発が争点になるだろうし、原発再稼働の判断の際にも自粛しなければならなくなる。

 NHKは<国営放送>ではなく、<公共放送>である。
 国の補助金を受けているが、ほとんどは国民の受信料で賄われている。
 もし、時の政府に都合のいいことしか放送しないメディアなら、僕は受信料を払いたくない。

 英国BBC元記者ベケット氏はこう言っている。
「記者が報道内容について上司に口を挟まれることはない」
 同じくBBCホール会長は
「BBCを所有するのはパブリックだ」
 一方、われらがNHK籾井会長は
「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」
 この籾井発言は、国外放送のことでなされたようだが、国内放送でも適用されそうで怖い。

 ちなみにこの籾井氏は安倍首相のお友だち。
 昨年、新しく選出された4人の経営委員もお友だち。
 昨年末、安倍首相は新聞やテレビの経営者クラスや解説員と連日食事。
 食事に行くメディア関係者もどうかと思うが、首相がメディア懐柔していると疑われても仕方がない。

 繰り返しますが、NHKが時の政府に都合のいいことしか放送しないメディアなら、受信料を払いません。
 すでに徴収された2014年分の受信料の返還を求めます。


※追記
 あの小林よしのり先生も同様の指摘。
 以前も書きましたが、僕と政治的な考え方は違うのですが、小林よしのり先生と見方は同じなんですよね。
 NHKは安倍政権寄りになったはこちら

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明日、ママがいない~ポストの強さとは何も<期待しないこと>なのだろう

2014年01月30日 | その他ドラマ
 ポスト(芦田愛菜)の強さとは何だろう?
 きっと何も期待していないことだ。

 両親とテレビ電話で話しをする少女・アズサ(優希美青)は言う。
「パパとママが帰ってきてくれればいい。
 帰ってきて抱きしめてくれれば、それでいい」
 アズサはこう期待している。
 一方、ポストはアズサのそんな気持ちを理解できるが、期待はしない。
 <めでたしめでたしのお伽噺>のような結末を信じていない。

 人は何かを期待するから、かなえられなくて苦しむ。
 夢なんて大半がかなえられないもので、世の中は残酷で非情なものだと思っていれば、すこしは楽に生きられる。

 もっとも、こうした境地に達するのはなかなか大変なんですけどね。
 生きている以上、どうしても夢を抱いてしまうし、他人を求めてしまう。
 だから、あの年齢で<期待しない>という生き方をしているポストは、よほどの絶望の中を生きてきたのだろう。

 第三話では、そんなポストがアズサといっしょにベッドで寝て「あたしがパチ(五十嵐陽向)になってあげる」と言われるシーンがあった。
 こう言われて、ポストは目に涙を浮かべた。
 おそらく、ここで、彼女は<家族>を期待してしまったのだろう。
 今まで封印していた<家族>という言葉が解き放たれて、ポストの中に浮かび上がってきた。
 ポストも心の奥底では家族を望んでいたのだ。
 だが、めでたしめでたしのお伽噺なんてないと自分に言い聞かせ、あきらめ、忘れることで何とか心のバランスを保ってきた。

 最後はドラマ論をひとつ。
 これだけの悲惨と愚かさが渦巻いている現実の中、<めでたしめでたしのお伽噺>のドラマってリアリティがない気がする。
 そんなものを描いたら、たちまち鼻で笑われてしまう。
 おそらく、この「明日、ママがいない」がインパクトがあるのは、お伽噺なんてないという前提で物語が描かれているからだろう。
 そして、そんな悲惨・残酷の中にもわずかな光がある。
 力強さと希望がある。

 このテーマを描いている限り、この作品は十分な存在価値があると思う。


※追記
 漫画家・小林よしのり氏も「明日ママ」を評価。
 政治的考え方は僕と違うんですけど、妙に気が合うんですよね。
 小林よしのり氏「明日、ママがいない」は面白いはこちら

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