平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

インチキ・コメンテイター橋下徹、エセ右翼の櫻井よしこの言葉を検証する

2020年10月25日 | 事件・出来事
 こういう世の中になると、いろいろな言葉が出て来る。
 たとえば橋下徹と櫻井よしこ。

 橋下はツィッターで、
『日本学術会議 任命拒否の大学教授らが会見(日本テレビ系
 ➡︎政治批判をするときにヒトラーを持ち出すのはダメな学者の典型。
 今は選挙で首相を替えることができる。
 むしろ学術会議に最終決定権を与えれば民主的統制が全く及ばず関東軍になってしまうことが分からないのかね』


 さあ、橋下の言葉を検証してみよう。
 まず前半。
『政治批判をするときにヒトラーを持ち出すのはダメな学者の典型。
 今は選挙で首相を替えることができる。』

 橋下氏は言葉には比喩という表現方法があるのをご存じか?
 それにヒトラーは選挙で首相に選ばれた。
 首相になって反対勢力を排除・粛清していった結果、独裁者になった。
 菅義偉の学術会議否定は、政府に異を唱える者の排除。
 まさに『ヒトラーの手法』そのものではないか。
 学者さんはそのことを言っている。

 後半の、
『学術会議に最終決定権を与えれば民主的統制が全く及ばず関東軍になってしまうことが分からないのかね』
 もひどいな。

 おそらく政府のコントロールが利かず、関東軍が暴走した史実を言っているんだろうけど、
 学術会議は軍隊でもないし、その発言・声明に法的強制力もない。
 何の権力も持たない、ただの政府の助言機関。
 これのどこが暴走する関東軍になるんですか? 橋下さん(笑)

 こういう薄っぺらな人物を出して大声でしゃべらせるテレビって……。
 特にフジテレビはひどいな。
 ……………

 さて櫻井よしこ。
 日経・読売・産経新聞などの意見広告で、
『日本を否定することが正義であるとする戦後レジームの「遺物」は、即刻廃止すべきです。国家機関である日本学術会議は、その代表格です。
 学術会議は、連合国軍総司令部(GHQ)統治下の昭和24年に誕生しました。
 亀山直人初代会長は設立の際、GHQが「異常な関心を示した」と語っていますが、日本弱体化を目指した当時のGHQは学術会議にも憲法と同様の役割を期待したのでしょう。
 会議はこれに応えるように「軍事目的の科学研究は絶対に行わない」との声明を何度も出してきました。憲法も学術会議も国家・国民の足枷と化したのです。』


 櫻井先生は『日本の戦争は悪くなかった』という歴史観をお持ちなのだろう。
 まあ、それならそれでいいのだが、
 ならばどうして未だGHQに支配されているかのような、アメリカ従属の政府を批判しない?
 日本に米軍基地があって不平等な地位協定があることを批判しない?
 なぜ原爆を投下したアメリカに謝罪を求めない?
 あれは正義の戦争だったんだろう?
 もっと言えば、なぜ北方領土をロシアに渡した安倍晋三に激怒しない?
 なんちゃって右翼はやめてくれよ。

「軍事目的の科学研究は絶対に行わない」
 っていうのも学者の良心として当然のことなんじゃないの?
 科学者はその良心の葛藤に苦しんできたし、
 誰だって人殺しの道具なんかつくりたくないだろう。

「憲法も学術会議も国家・国民の足枷と化したのです。」
 これが本音なんだろうな。
 では櫻井氏は戦後をぶっ壊してどんな国を作りたいのか?
 大日本帝国なのか?
 徴兵制の復活か?
 まさに「戦前の亡霊」だな、櫻井よしこは……。
 こういうやつに限って戦争が始まれば安全な所にいるんだよな。

コメント (4)
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