平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

学術会議問題~野党はもっと戦い方を考えろ! このままだとウヤムヤになるぞ

2020年10月30日 | 事件・出来事
 学術会議任命問題なんだが、菅義偉は次の方針で逃げ切るようだ。
「説明できることとできないことがある」
「個別の人事についてお答えすることは差し替えたい」
「法にのっとって対応している」
 ………………

「説明できることとできないことがある」

 NHKの9時のニュースでキャスターに問い詰められて出た言葉だが、これは菅にとってミスだったな。
 外交問題ならともかく、どうして内政の学術会議問題でこんな言葉が出て来る?
 これが通用するなら為政者はどんなことでも切り抜けられるぞ。
 何を聞かれても「説明できることとできないことがある」と言えばいい。
 政治家っていうのは「説明する」のが仕事じゃないのかね?
 民間で不祥事があった時、「説明できることとできないことがある」と言ったら、その企業は袋だたきにされるだろう。

 ちなみに昨夜の9時のニュースでは、政権擁護する憲法学者の百地章が出演して「首相には任命拒否権がある」と発言していたらしい。
 この百地出演は、一昨日キャスターが問い詰めたことで政府からクレイムが入ったせいかね?

「個別の人事についてお答えすることは差し替えたい」

 国会の代表質問で、東大の加藤陽子教授が任命されなかった理由を問われた時の菅の回答だ。
 まあ、言えないだろうな。
 加藤教授のwikiを見ればわかるが、加藤教授はネトウヨが怒りまくるような歴史観を持っている。
(しかしwikiの内容はひどいな。ネトウヨが書いてるんだろうけど)

 まあ、これが今回の本質。
 菅義偉の任命拒否の理由だ。
 菅および彼を支える保守団体が考える歴史観と違うから拒否した。
 これを言ったら、思想信条によって首相が選別したことになるから明言しないだけ。

「法にのっとって対応している」

 菅はこれによって乗り切るつもりらしい。
 つまり法律論争に持ち込むのだ。
 普通の国民は、憲法の第16条や日本学術会議法などの法律論になると、わけがわからなくなり、「どーでもいいや」となる。
 そのうち時間が過ぎていき、やがて
「野党はいつまで学術会議をやってるんだ?」「他にやることがあるだろう?」
 という空気ができて、そのまま立ち消えになる。

 だから、野党は法律論争に持ち込むな。
 後世のために菅内閣がどんなに憲法無視・法律無視をやったかを国会の記録として残しておくことは必要だが、それが倒閣に結びつくことはない。
 政府側は開き直って、詭弁を弄し、論点そらしをやって、それで終わり。
 野党は何度同じ失敗を繰り返してるんだ?

 日体大の清水雅彦教授(憲法学)は、
「任命された99人が就任を拒否する。私はそれぐらいのことをすべきだ」
 と訴えたようだが、これくらい捨て身のことをしないと、この問題はやがてウヤムヤになる。

 野党も学術会議の皆さんも、もっと戦い方を考えてほしい。
 そうしないと、この厚顔無恥な政権は倒せないぞ。

コメント (4)
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