戸川純の『レーダーマン』
レーダーマンは自分を取巻くあらゆる「情報」を収集することができるのだ。
ただし「自分」はない。
高度情報化社会を揶揄した社会学的な曲である。
情報の波にのまれて、自分が誰だがわからなくなってしまうというテーマは文学的でもある。
曲の2番では「レーダーマンになれない子供が孤独で苦しむ」という歌詞がある。
そうなんですよね。
情報を拒絶して自分だけを見つめていったら、見えて来るのは孤独な自分なんですよね。
情報を咀嚼している間は意識を自分以外に飛ばすことができる。
実存は孤独だ。
やはり文学的だ。
2023年にこの曲を聴くと、もうひとつ別のテーマが見えて来る。
AIだ。
AIは世界中のあらゆる情報を収集し、分類、記憶する。
まさに「レーダーマン」だ。
しかしAIには「自分」がない。
それにしても戸川純の歌唱の素晴らしさよ!
高音、ビブラート、裏声──あらゆる歌唱を駆使して曲の世界を表現する。
その歌唱の根本にあるのは「孤独」「破壊」「生きづらさ」といった悲痛な叫び。
動画はこちら。
戸川純 / 玉姫伝〜レーダーマン(YouTube)
※戸川純にはランドセルがよく似合う。笑
そして小劇場・ライブハウスが似合う圧倒的なアングラ感。
レーダーマンは自分を取巻くあらゆる「情報」を収集することができるのだ。
ただし「自分」はない。
高度情報化社会を揶揄した社会学的な曲である。
情報の波にのまれて、自分が誰だがわからなくなってしまうというテーマは文学的でもある。
曲の2番では「レーダーマンになれない子供が孤独で苦しむ」という歌詞がある。
そうなんですよね。
情報を拒絶して自分だけを見つめていったら、見えて来るのは孤独な自分なんですよね。
情報を咀嚼している間は意識を自分以外に飛ばすことができる。
実存は孤独だ。
やはり文学的だ。
2023年にこの曲を聴くと、もうひとつ別のテーマが見えて来る。
AIだ。
AIは世界中のあらゆる情報を収集し、分類、記憶する。
まさに「レーダーマン」だ。
しかしAIには「自分」がない。
それにしても戸川純の歌唱の素晴らしさよ!
高音、ビブラート、裏声──あらゆる歌唱を駆使して曲の世界を表現する。
その歌唱の根本にあるのは「孤独」「破壊」「生きづらさ」といった悲痛な叫び。
動画はこちら。
戸川純 / 玉姫伝〜レーダーマン(YouTube)
※戸川純にはランドセルがよく似合う。笑
そして小劇場・ライブハウスが似合う圧倒的なアングラ感。
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