「そなたの父は当てにならぬ。
わしが頼りとするのはそなたじゃ。我が子と思うて頼りにしておるぞ」
その時、後ろに利政(本木雅弘、以下、道三)が……!
頼芸(尾美としのり)、後ろ後ろ!←ドリフかっ(笑)!
「わたしの父はまことにあの父上でございますか?」
と、高政(伊藤英明)が実母・深芳野(南果歩)に尋ねた時も、いきなり道三が……!
いやあ、道三、すごいなあ。
不穏な動きがある所に必ず現われる!
今回の極めつけはこれ。
「まだそなたに毒は盛られたくはない」
「操り人形に毒は盛りませぬ」
なかなか凄みのあるやりとりだった。
よそ者、成り上がり者の道三の権力基盤は盤石ではないんですね。
高政が言っていたが、「力でねじ伏せて」美濃を治めている。
このやり方では、いずれ反動でしっぺ返しを食うだろう。
このことがわからない道三なのか?
これが道三の限界なのか?
一方で道三。
駒(門脇麦)を助けたお侍説が強くなってきた。
実は道三は高い理想と志を持った人物で、美濃を「麒麟が来る国」にするために無理をしているのか?
道三は「権力を追い求めているだけの男」なのか? 「志をもった人物」なのか?
どこかで道三を変える出来事があったのか?
…………
高政と光秀(長谷川博己)のやりとりは青年らしい清々しさがあるなあ。
「父上に代わってこの国を支える。
共にこの国を治めてほしい。おぬしの知恵をわしに分けてくれ」
「その話、しかと承った」
固く結ばれた友情で未来を語り合うふたり。
でも権力闘争はきれい事では通用しないからなあ。
ふたりには試練が待っていそう。
特に光秀を頼りにしたり、本音を簡単に話してしまうあたり、高政は善人で甘い。
権力者は孤独だ。
四方が敵で、ひと時も休まることがない。
これを体現しているのが道三。
だから、いろいろな所に現われる?(笑)
とは言え、さまざまな人間関係が描かれて来て、ドラマとして面白くなって来ました。
菊丸(岡村隆史)と駒の関係も気になる。
岡村さん、微妙な間の取り方、上手いな。
せりふがなくても駒への気持ちがよくわかる。
さて、いろいろにこんがらがってきた人間関係。
どのように解け、収束していくのか?
※追記
このブログを読んで下さっているロギーさん推薦のコミック『信長を殺した男』(ヤングチャンピオンコミックス)を読みました。
「今現在、私たちが信じ込まされている『本能寺の変』はある男が自分の野望のために歴史の真実を書き換えたものだとわかったのです。
その男に私たちは400年間騙され続けていたのです」
なかなかセンセーショナルな書き出し!
『本能寺』の秀吉陰謀説より、さらに突っ込んでいるようだ。
ちなみに、この作品では、花押に『麟』の文字を使っていたことから、信長が『麒麟』だと表現されている。
わしが頼りとするのはそなたじゃ。我が子と思うて頼りにしておるぞ」
その時、後ろに利政(本木雅弘、以下、道三)が……!
頼芸(尾美としのり)、後ろ後ろ!←ドリフかっ(笑)!
「わたしの父はまことにあの父上でございますか?」
と、高政(伊藤英明)が実母・深芳野(南果歩)に尋ねた時も、いきなり道三が……!
いやあ、道三、すごいなあ。
不穏な動きがある所に必ず現われる!
今回の極めつけはこれ。
「まだそなたに毒は盛られたくはない」
「操り人形に毒は盛りませぬ」
なかなか凄みのあるやりとりだった。
よそ者、成り上がり者の道三の権力基盤は盤石ではないんですね。
高政が言っていたが、「力でねじ伏せて」美濃を治めている。
このやり方では、いずれ反動でしっぺ返しを食うだろう。
このことがわからない道三なのか?
これが道三の限界なのか?
一方で道三。
駒(門脇麦)を助けたお侍説が強くなってきた。
実は道三は高い理想と志を持った人物で、美濃を「麒麟が来る国」にするために無理をしているのか?
道三は「権力を追い求めているだけの男」なのか? 「志をもった人物」なのか?
どこかで道三を変える出来事があったのか?
…………
高政と光秀(長谷川博己)のやりとりは青年らしい清々しさがあるなあ。
「父上に代わってこの国を支える。
共にこの国を治めてほしい。おぬしの知恵をわしに分けてくれ」
「その話、しかと承った」
固く結ばれた友情で未来を語り合うふたり。
でも権力闘争はきれい事では通用しないからなあ。
ふたりには試練が待っていそう。
特に光秀を頼りにしたり、本音を簡単に話してしまうあたり、高政は善人で甘い。
権力者は孤独だ。
四方が敵で、ひと時も休まることがない。
これを体現しているのが道三。
だから、いろいろな所に現われる?(笑)
とは言え、さまざまな人間関係が描かれて来て、ドラマとして面白くなって来ました。
菊丸(岡村隆史)と駒の関係も気になる。
岡村さん、微妙な間の取り方、上手いな。
せりふがなくても駒への気持ちがよくわかる。
さて、いろいろにこんがらがってきた人間関係。
どのように解け、収束していくのか?
※追記
このブログを読んで下さっているロギーさん推薦のコミック『信長を殺した男』(ヤングチャンピオンコミックス)を読みました。
「今現在、私たちが信じ込まされている『本能寺の変』はある男が自分の野望のために歴史の真実を書き換えたものだとわかったのです。
その男に私たちは400年間騙され続けていたのです」
なかなかセンセーショナルな書き出し!
『本能寺』の秀吉陰謀説より、さらに突っ込んでいるようだ。
ちなみに、この作品では、花押に『麟』の文字を使っていたことから、信長が『麒麟』だと表現されている。
頼純は美濃をいくさに巻き込んだのだから「やむなし」。ただし、帰蝶は父と夫の間に立って気の毒。
明智氏が土岐氏の分家だという事実には大した意味は無かったようです。
なにしろ、本家である土岐家そのものが内紛状態だったようですし。
むしろ光秀は、道三個人の主君としての資質を若いなりにシビアに値踏みしていたようですね。
「けち」で恥知らず(第1話)
いくさに強いことは認めるものの、国衆の掌握はできていない。
特に、鉄砲の可能性に無自覚で先見性に欠けるとの印象が、後に仕える信長との関係との対比(伏線)かもしれません。
ところで、私が気になったのは駒の位置づけです。
オープニングのキャスト紹介では光秀の次の2番目です。
つまり、彼女は「ヒロイン」という扱いのようです。
しかしながら、光秀は正妻(登場するのはまだ先)一筋で側室を持たなかった、と聞いた(読んだ?)ことがあります。
だとすると、おそらく虚構の人物である駒は光秀にとってどのような存在となるのか。
「精神的な恋人」でしょうか。
それとも、庶民の視座からの理解者として光秀を見守り続ける「証人」でしょうか。
ともあれ、彼女は菊丸にも、帰蝶たちにも大もてでした。
>一方で道三。
>駒を助けたお侍説が強くなってきた。
なるほど!コウジさんはそう見ますか。
私は光秀の父親が「お侍」かと思っていました。
しかし、顔は見せぬものの幼い駒を抱きかかえた「お侍」の後ろ姿はたしかに写っており、キャストのない光秀の父よりはコウジさんの説の方が有力かもしれませんね。
『本能寺』の秀吉陰謀説は、最後に誰が得をしたのかという点、そして「中国大返し」のあまりの手際良さから見て、素人目にも有力だと思います。
秀吉を美化する必要の無い物語なら当然その線だろうと思いますが、そのあたりのことは先になってから、ということにしましょう。
今でこそ道三は美濃国の国主ですが、元は父の代から土岐家に仕えた外様の新参者ですから地盤が弱いから力で誇示しないとやっていかんのでしょうね。
史実の道三は美濃国の国主となってから、かなり苛烈な統治をおこなっていたのは事実です。
そして、龍政は親父の欠点を修正して美濃斎藤家の支配力を安定化しますがね~これ以上はネタバレになるので控えます。
それにしても、毒気のある道三を怪演している本木雅弘の演技力は脱帽ですな。
無能の代名詞にして国盗られ男の頼芸が出ましたが、徹底的に道三に主導権を握られてやられっぱなしでしたな。
しかも、役者が鬼平犯科帳のダメ同心である木村忠吾の人とはやられ役の頼芸に相応しいですな。
『信長を殺した男』をみて頂きありがとうございます。
現在は光秀が信長に出会った頃から本能寺の変までの一部が終わって、今は本能寺の変を起こしてから山崎の合戦で光秀が敗れる二部です。
一部だけでも記事にしたら、凄く面白いですよ。
それでは記事になるのを楽しみにしております。
いつもありがとうございます。
光秀は物心がついてからの殿が道三なので、土岐家への帰属意識が薄いんでしょうね。
道三とは、道三の最期のシーンで理解し合って、師弟のような関係になるのではないかと思っています。
死にあたり、駒を助けたお侍であることが判明し、「わしの代わりに『麒麟が来る国』してくれ」と光秀に託すのです。
定番の展開ですが、あくまでシロウトの意見。
これを覆す展開を期待したいです。
駒に関しては、ツイッターのインタビューで光秀役の長谷川博己が語っていましたが、『麒麟』について光秀に教えた女性なんですよね。
なので、おっしゃるとおり、駒はヒロインで重要な存在。
そして作家が自由に動かせる存在。
楽しみですね。
帰蝶もそうですが、今作は魅力的な女性が多いです。
いつもありがとうございます。
そうそう。
頼芸役は尾美としのりさんなんですよね。
今までひょうきんで弱い人物を演じてきた役者さん。
なので、最初は尾美さんだと気づきませんでした。
『信長を殺した男』の光秀は、基本、常識的で真面目な人物ですね。
『麒麟が来る』の光秀が年齢を重ねたら、同じような人物になりそうです。
驚いたのは、『韓非子』の一節を持ち出して比叡山焼き討ちを正当化し、光秀自身が先頭に立っておこなったこと。
これは新しい解釈でしたね。
今後、どんな解釈が出て来るか読み進めていきます。