EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

500系のぞみ・N700系のぞみ

2010年01月08日 | 500系

100101sanyos500w82  京都からはるかに乗って新大阪まで来た。目的は新大阪発16時52分ののぞみ179号に乗るためだ。臨時で運転される同列車には正月期間500系が充当される。これに乗るために行程を組み直したといっても過言ではない。グリーン車は押えられているので、時間までゆっくり過ごすと行きたいところだが、雪の影響で新幹線が遅れているのは必須なので、新幹線ホームへ様子を見に行くと、案の定25分遅れで運転されていた。博多までじっくり500系最後の旅路を楽しむ予定にしていたが、折り返しののぞみは30分後を予定していたので、間に合うかどうか微妙な行程となってきた。25分以上の遅れも考えられるので、遅れ次第では小倉で降りるという条件を考えながら、新幹線ホームで新幹線列車を撮影しながら500系のぞみの到着を待つ。

100101sanyos500w8  さすがに2月末に東海道撤退及び16連の500系が引退となることもあってか、グリーン車付近などには一目でそれとわかる人種の人たちが多い。格言う私もそのうちの一人だが、臨時列車だけに利用者は少なめなようだ。元旦というのに中には自由席で立ち客が出る列車もあるが、500系のぞみは余裕のある状態で新大阪に到着した。私が押さえた席もお隣は終始不在で、各席とも余裕のある状態だった。とはいえ、先にも書いたとおり、同業者がかなり乗っており、うろちょろうろちょろするので、空いている割には案外落ち着かない感じがした。ダイヤは遅れているものの、ちょうど25分ずらして全列車が運転されているのか、走り出せば遅れを取り戻すかのような走りで快適だ。500系もまだまだ現役でやっていけるだけの実力は持っているのに引退するのは惜しい。座れば揺れもそれほど気にならない。もっとも通路を歩くと300km/h運転ともなると揺れがかなり激しいことを実感できる。臨時なので300km/h出すこともなかろうと思っていたら、広島を過ぎて300km/hを超える運転を行っていた。グリーン車の座り心地は一言でいえば重厚感ある座席といったところで、後で乗ったN700系のグリーン車に比べてそればかりが目立った感がある。バブル崩壊後の設計ではあるものの、簡素なイメージさえあるN700系のグリーン車に比べてバブル期を思い起こさせるような重厚感を500系のグリーン車は持っているような印象を受ける。300km/h運転などで回復運転を行っていたようだが、主要駅では先行列車が詰まるのか徐行や信号待ちがあり、遅れは30分前後に拡大していた。このままでは博多からの折り返しがやばいので、広島発車時点ではやばやと博多までの乗車を諦めて小倉で折り返すことにした。後ろ髪をひかれながら小倉で下車し、500系のぞみを見送る。

100101sanyosn700z16  小倉からは最終行程となるN700系のぞみに乗る。途中広島でひかりレールスターに乗り換える行程を当初組んでいたが、疲れと遅れなどで広島で降りるのが面倒なので、新大阪までの乗車に変更してじっくりN700系のグリーン車を楽しんで帰途に着いた。N700系のグリーン車は100101sanyosn700z162 先にも書いたように500系に比べて軽快な印象が強いグリーン車だ。パッと見では普通車とそん色ない造りと言え、シートだけ見ればレールスターの指定と大差ないように思える。電動式のゆりかご型シートはレールスターの指定とは違うところで、そこはグリーン車の貫録といったところだろうか。車端部に近い席だったので、揺れの方は案外感じられ、乗り心地が売りのN700系の割にはいま一つだったように思う。とはいえ300km/h運転をしないスジを走っているのか走りには余裕が感じられ、500系のような全速力での揺れといったものは感じられなかった。新大阪に降り立ったのは22時を過ぎて同列車が名古屋方面への最終となる時間帯だった。後部のケツ打ちで撮影をするために1号車自由席からホームに降りたが、若い女性の団体が群れをなして自由席に乗り込んでくるのと出くわした。この時間帯にいったい何があったのだろうか。名古屋方面へ帰るのだろうが、大阪でコンサートでもあったとしか考えられない。それともいつも名古屋方面最終の自由席は混み合うのだろうか。不思議なものを見て、旅は締めくくり、JR京都線快速に乗り継いで帰途に着いた。