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格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

生々しい関電衝撃情報<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-12 17:51:20 | 日本の風景


生々しい関電衝撃情報<本澤二郎の「日本の風景」(3463)
<「検察捜査は100%ない」の日本の特捜部事情>
 まもなく19号台風の影響で、木更津も停電になるため、明日のための記事を書くことにする。今日は電話での情報交換ができなくなるため、こちらから友人に電話した。相手は谷川という国税OBの参院議員の面倒を見てきた御仁である。

 彼は、関電疑獄に検察特捜部の手入れはない、と意外な判断を示した。事情を聴くと、なんと今の日本で最大の悪党で知られるの森山の孫が「東京地検特捜部の検事」というのだ。

 森友事件を思い出した。大阪地検特捜部はそっぽを向いた。その結果、女性部長は栄転した。正義に反した悪党検事が、出世するアベ自公内閣なのだ。韓国とは180度異なる。極右政権に正義は不要なのだ。

 いずれ国民の怒りが爆発するに違いない。

<森山悪党の孫が東京地検特捜部検事!>
 悪党は犯罪を隠すため、関係者の口封じを徹底する。森山の手口によって、関電疑獄は長い間、封じ込められてきた。

 しかし、金沢国税局が始動、森山にも査察が入った。間もなく、悪党は亡くなってしまった。ということは、悪党ほど神経が小さいのだ。
 それでも、彼の布石は念入りだった。孫を弁護士ではなく、検事に仕上げていた、というのである。見事な口封じの決め手だ。国税が動いても、検察は捜査しない、させないというのだ。

<金沢国税局の前局長は正義の人だった>
 だが、国税は動いた。前の金沢国税局長は正義の士だった。「検察が動かなくても、国税は見逃さない」というのだ。

 森友事件の隠ぺいに手を貸した佐川という悪人は、それ故に国税庁長官に出世したが、金沢国税局長は世紀の疑獄事件の扉を開けた。彼の勇断に繰り返し、敬意を表したい。

 関電疑獄の真相を暴くことができれば、原発超巨大利権構造が判明、結果として54基の原発は止まる。再稼働も不可能だ。法務検察は、国民を裏切っても、関電疑獄に蓋をかけることは不可能だ。
 金沢国税局は、森山の極秘メモを全て押収している。これを国政調査権で公開させればいい。民主党が逃げても、共産党や山本太郎が沈黙することはないはずだ。

<内通防止の特別査察の極秘の三人体制>
 国税出身の参院議員の選挙の面倒を見てきた友人は、国税の査察について詳しい。
 特別査察をご存知か。初めて聞いた。「OOに査察が入る」という場面では、まずは国税局長・査察部長・査察課長の三人が秘密を共有、これが局内に漏れることはない。いわんや外部にも漏れることはない。

 査察当日でも、査察官は場所も特定されない。直前に知らされ、内部通報は不可能だ。これに成功したからこその、吉田開発・森山査察での証拠の押収となったものだ。

 覚悟の査察だった。局長はまもなく更迭され、国税庁を去った。しかし、原子力ムラにメスをいれる突破口となった。彼のような人物が国税庁長官になれば、政治屋など富裕層からの脱税で、消費税はいらなくなるだろう。

 友人は、谷川から30年ほど前の事例を教えられた。それは神田青果市場の巨額脱税事件。査察官が飛び込んだ時は、市場はもぬけの殻で、証拠品は持ち去られていて、失敗した。
 これは直前に市場に査察情報が入ったためだ。「夜中に京橋税務署に修正申告していた。犯人は大金をせしめた」という。
 次も30年ほど前の事件である。八王子の資産家相続税を脱税した事件で、税理士が逮捕され、実刑を受けた。この事件には、国税局長も関与していたが、彼が逮捕されることはなかった。なぜか、それは検察と国税は一体で行動している。国税の協力を得られないと、検察は立証できないためだ。検察と国税は味方同士なのだ。

<検察は見て見ぬふりをしていた?>
 国税は必ず検察にも情報を流している。だが、検察は動かなかった。ということは、検察もまた関電疑獄を事前に知っていたことになろう。
 日本の腐敗は、正義を貫く世界で起きているということなのだ。日本も韓国並みにならないと、悪党は官邸だけでないことがわかるだろう。
2019年10月13日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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あっぱれ安倍・自公内閣<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-12 17:14:04 | 日本の風景


あっぱれ安倍・自公内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3462)
<政府は武器弾薬大国に浮かれ、国民は防災小国に泣く!>
 いま10月12日の午前7時40分ごろ、直前に湯を沸かしてポットに入れた。その後に、急いでパソコンに向かっている。いつなんどき停電になるかもしれない、という焦りの中で、キーボードを叩いている。15号台風の教訓からである。

 昨日の衆院予算委員会では、失格議員を大量に閣僚任命、野党追及をそちらに向けて、心臓は安堵していた。日刊ゲンダイ記者が腹立たしそうに、それを記事にするといって電話してきた。

 いま現在、19号台風直撃を目前にして政府を断罪できることは、極右日本会議と財閥が主導するアベ自公内閣は、武器弾薬大国で浮かれ、民は防災小国で泣いている、という現実である。

 議会では、やくざにおびえて直球を投げようとしない野党の無責任質問にも、涙が出てくるではないか。

<NHKは台風19号放送の直後にスポーツ報道>
 午前7時のNHKラジオニュースを聞いてしまった。
 19号の関東・東海接近と住民の防災への呼びかけを報道した後、なんと野球放送である。ヒトラーをまねているのであろう。国民に警戒させ、同時にスポーツで浮かれさせるという、子供じみた国策電波である。

 民度の低い国民向けのNHK報道も、確かに政府は安堵、安堵であろう。

<10月12日午前7時に停電区域が>
 今現在の木更津市は、風はほとんど吹いていない。雨が時折降っている。もうそれだけで、このあたりで停電が発生している。

 これはどういうことか。どういうことか。理解できない。
 15号の後始末は90%終わっていたはずなのに。解せない。ゆえに停電に合わせて記事を書いている。

<老人世帯は竜巻情報におびえる!>
 気象庁は、このあたりに竜巻が発生するというのだ。これは恐怖である。アメリカでよくみられる恐怖の竜巻である。
 直撃されたら、もうおしまいであろう。住宅もろとも飛ばされてしまうのだから。
 覚悟を求められる。

 思い出した。宇都宮徳馬さんの核兵器反対の覚悟である。「核戦争で殺されるよりも、核に反対して殺されるほうを、私は選ぶ」と。
 現実の今は、防災小国ゆえに命を奪われるかもしれないのだ。地球温暖化ゆえに、である。原発ムラ・経済産業省の利権行政の後始末を、国民が命で支払わされることなのだ。
 これほど割の合わない闘争も、極右内閣のせいであろう。軍事小国・防災大国に切り替えないと、日本人は生きられない。

 昨日の予算委員会では、安倍も野党議員も、北朝鮮からミサイルが飛んでくる、と本気で論じていた。連中の頭は完全に狂ってしまっている。

 やくざややくざまがいの狂った人間を政界に送り出している、現在の民度をレベルアップすることが、この国の将来を決めるだろう。

<館山・木更津の風速70メートル(15号)を隠ぺい、千葉市57メートル>
 NHKはことさらに15号風速を千葉市の57メートルと宣伝している。大嘘である。館山や木更津市などでは、風速70メートルが正しい。気象庁は嘘をついていないか。

 我が家は頑丈な住宅ではない。しかし、風で家が揺れたのだ。9・9台風に寝て居られなかった。午前1時ごろには、飛び起きていた。同2時に停電になり、ローソクをつけた。

 ローソクの炎も揺れた。風速70メートルに揺れたものである。なぜ館山や南房総市、富津市、木更津市の風速を公表しないのか。

 気象庁の狂いが、9・11人事へと流れていったものだ。断言できる。防災小国のNHK報道と気象庁は狂っている!

 19号台風を受けて、東海・関東の日本人が覚醒できるのか。福島は大丈夫か。防衛省が何かしている、との情報がないのが、悔しい限りだ。
2019年10月12日8時25分木更津市発信(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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やくざ内閣の課題<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-12 14:45:00 | 日本の風景


やくざ内閣の課題<本澤二郎の「日本の風景」(3461)
<自衛隊総動員体制で台風19号に対応せよ!>
 台風15号の経験から、縁台の置物を狭い部屋に押し込んだり、10月11日は朝から大忙しだ。気象庁も99失態を踏まえて、二度目の記者会見をして、19号台風の防災対策を呼びかけていた。

 どうやら、スーパータイフーンは、欧米も注目しているほど巨大な台風だ。ここは自衛隊の防災作戦に頼るほかない。河野太郎の出番だが、どうだろうか。最高指揮官の安倍晋三は、戦争しか頭にないノータリン首相だが、今日からは予想される大災害に向き合うしかない。
 本日の衆院予算委員会での質疑はどうか?

<やくざ議員は竹本一人ではない、全閣僚に宣誓不可欠>
 午前9時過ぎにラジオをつけると、農業の素人が牛の飼料について農水大臣とやり取りしている。この平和すぎる質問戦に衝撃を受け、ラジオをきろうとする直前、質問者が本田という議員に代わった。

 彼はお粗末な問題議員を俎板の鯉よろしく、追及するのだが、いかんせん、手を広げすぎて追及が中途半端である。
 やくざ議員と称される竹本科学技術担当大臣に的を絞った。彼は自分の集金パーティーに、やくざ暴力団を呼んでいたことが判明している。ということは、やくざを選挙にも動員している可能性が強い。そのやくざと岸田文雄が記念写真を撮っていて、それが写真週刊誌に載って、宏池会関係者に衝撃を与えた。

 清和会や中曽根派には、暴力団は馴染みがあるが、宏池会はやくざ無縁が玄人筋の人気の秘密だった。今は変わってしまっているのだろう。悲しい限りだ。宏池会に泥を塗った竹本は切腹するほかない。

 与野党に言いたい。全閣僚に対して「二度とやくざと関係しない」と宣誓させるしかない。それをテレビで放映するのである。せめてこれくらいのことを求めるべきで、それは天の声でもある。

<小泉進次郎はごく普通の自民党議員だった!>
 森友事件で格好のいい発言をした小泉進次郎は、それゆえに人気が出たものだが、閣僚となった現在はどうか。舌鋒鋭い辻元清美が追及した。案の定、彼の発言は、ヒラ議員の時の人気取り発言でしかなかった。

 ニューヨークでも失態を見せつけるばかりだったが、環境大臣になって、ごくありふれた自民党閣僚でしかないことを証明した。
 アベを目の前にして、堂々と「政治家は一人も責任を取らなかった」と公言、内閣に辞表をたたきつければ、将来の首相候補になれたであろう。期待ゼロである。山本太郎にはなれなかった。

<都議出身の菅原一秀は即刻辞任すべし>
 都議会出身の国会議員は、萩生田もそうだが、ろくでもない信念のない政治屋ばかりである。
 目下、その代表が菅原一秀である。経済産業省向けの質の悪い人物のようで、秘書給与を巻き上げたり、公選法や政治資金規正法に違反してまで、金品をばらまいていた。そのリストまで浮上していたのに驚く。

 この愚か者には「愛人秘書を区議にした」という途方もない戦果を挙げているというから、物凄いやりてである。
 徹底追及して、即刻辞任させるしかない。国民の代表とは言えない。

<やくざ献金の国家公安委員長も失格>
 やくざからの献金が判明していると指摘されている国家公安委員長の武田良太への追及を、この日午前の野党質問はなぜかなかった。
 警察への恐怖感があってのことだとすると、与党議員に限らず、野党議員も脛に傷があるかもしれない。国民の素朴な疑問である。

 それにしても、やくざと同根のような人物が、国家公安委員長ということは、この内閣の正体を印象付けているようで、不気味である。そもそも日本会議という極右の秘密結社に疑問符がついているのだから。
 国民・主権者も馬鹿にされたものである。

<国会対策委員長の森山監視を!>
 前にも自民党国対委員長の森山の留任人事に触れておいたが、スイスイと進行する国会運営を見聞していると、国民は野党の対応ぶりをしっかりと監視すべきだろう。

 国会対策費がどれくらいか。憲法審査会に前向きな国民民主党を眺めていると、官邸の野党分断策は相当根を張ったものであることが理解できる。
 憲法審査会で国民投票法が強行されると、安倍好みの改憲軍国化の実現が予想される。それへとNHKが誘導報道している点が気になる。

 清和会OBの説明では、森山は鹿児島県の農協勤務を経て、一時、清和会の元建設大臣・中馬辰猪の事務所にいたという。ともかく、野党議員を抱き込むことに長けているようだ。

<公証人の闇人事にメスを入れよ!>
 公証人役場といっても、凡人にはよくわからないが、遺言の場面で公証人の出番があるらしい。しかも、べら棒に収入が高い。「ハンコをつくだけで大金が入る」ということで、裁判官・検事などの第二の職場として大人気という。

 年収数千万円の収入がある、この人事は公募なのだが、現実は法務検察・裁判所の利権たらいまわし人事になっている。読売が報道したことは立派だが、これを追及する野党議員が出てくるのかどうか。

 公正と正義の職場を、利権にしている司法にメスを入れる時である。

<豊洲市場強行の小池百合子は都知事失格>
 昨日、小泉純一郎の音頭で、小池百合子や自民党幹事長らが料亭会合、そこで都知事選に小池再選論がぶち上げられたという。

 冗談でもないらしい。清和会OBは「小泉と小池の仲」に関心があるというが、問題は小池都政の大失政で話題の豊洲問題だ。そのまえに東京ガスの汚染土地を、東京都が法外な値段で購入、そこから疑惑が表面化した。

 今時、公設の市場は不要、時代遅れである。大赤字による破綻は目に見えている。産地直送の時代に、セリも問屋も消えてゆく。豊洲は無用の長物、赤字の巣になることは必至と見られている。

 小池公約は、石原の不正を暴くことだったが、こちらも大嘘だった。世紀の悪党と言われる石原は、今ものうのうと生きている。
 小池都政も石原同様に、失敗だった。辞めてもらうしかない。

 余談だが、自民党幹事長・二階の目下の悩みは、バッジをつけられない不肖の息子のことだというが、それは「やくざと深い関係から、有権者の反発を買っている」とこれも清和会OBの指摘である。やくざ内閣はやくざ自民党でもある!
2019年10月11日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




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警察餞別とやくざ議員<本澤二郎の「日本の風景

2019-10-12 13:48:22 | 日本の風景


警察餞別とやくざ議員<本澤二郎の「日本の風景」(3460)
<関電疑獄でも表面化した警察幹部への賄賂金>
 神奈川の小泉進次郎や河野太郎、菅義偉は、やくざを抱えていないだろうか。今朝電話してきた清和会OBに対して、国民や評論家、学者文化人が無知な警察とやくざのことを尋ねてみた。偉ぶってあれこれ文句を垂れる似非言論人にも、以下のことに耳を傾けてもらいたい。

 「自民党とやくざ暴力団は腐れ縁、切れない関係にある」と彼は断じた。そのうえで、彼は「やくざは福岡、愛知、神奈川、千葉」と決めつけた。原因は「民度の低さ」と断じた。

 「関電疑獄事件でも発覚した。原発マネーが警察幹部にも流れている。警察最大の恥部は、餞別で大金が動く。餞別とは賄賂だ。厳禁させる法律が不可欠だ」「原発ムラは、政治屋や官僚、学者文化人のみならず、警察幹部にも流れている。取り締まる側に電力会社の賄賂が渡っている。政界や官界、言論界だけではない。捜査する側にも流れて、犯罪捜査にブレーキをかけている」というのである。

<恐ろしい前近代のやくざ大国日本でいいのか>
 警察の餞別は、けた違いに大きい。そうして悪徳企業は、不正を堂々と行使しているのである。やくざ暴力団も公然と犯罪人として、民主主義社会?で生き抜いて恥じない。やくざが跋扈する日本列島ゆえに、魅力的な女性の多くは悲惨な運命をたどることになる。

 「木更津レイプ殺人事件」が裏付けている。2014年4月28日に殺害された木更津市の美人栄養士は、命も財産も奪われた。にもかかわらず、二人の娘と息子の遺族も、雲隠れして恥じない。やくざも被害者も、共に創価学会の信者だった。
 木更津署は、元法務大臣秘書官の要請を受けて捜査しているが、当の昔に犯人も共犯者も特定しているのに、いまだ逮捕したとの報告を受けていない。恐ろしい日本を、この性凶悪事件は物語っている。

 「やくざと警察は仲間同士」との指摘は、本当かもしれない。やくざが跋扈する日本である。警察がやくざの用心棒なのだ。
 その背景に政権与党議員の多くは、国家公安委員長の武田という人物に限らない、清和会OBに言わせると、自民党とやくざの腐れ縁は、断ち切ることができない。本当のことなのだ。
 「木更津レイプ殺人事件」を告発してきたジャーナリストも、現在は心底、彼の言い分に同意できる。

 悪徳企業の関電資金が、警察関係者に流れていたことからも、それは証明できるだろう。やくざのドーカツに女性も普通の日本人も、普段はえらそうな言動を吐いているテレビ芸者も、耐えることはできない。彼らの背後には、政治屋が控えているからだ。

 日本最大の恥部といっていい。都道府県の公安委員会も、国の国家公安委員会、そして伊藤詩織さん事件であぶりだされた警視庁幹部、警察庁も立法の趣旨を裏切って、大金を懐に入れている悪魔人間・売国奴である。

 正義・公正を貫ける人物こそ、国民の公僕の資格を有する。強く訴えておきたい。山本太郎なら理解するかもしれない。この深刻すぎる、不正と腐敗の構造にメスを入れる為政者が誰なのか?

<選挙中にやくざが介入、後援会の中枢を占めてしまう仰天>
 以前のことだが、エール出版の編集者から「秘書残酷物語」というテーマで執筆を依頼された。自民党秘書の多くを知っていたので、取材に事欠くことはなかった。
 元自治大臣のO君に「一番困ったことはないか」と聞くと、友人でもあった彼は、地元の警察署からの問い合わせに驚いた。自治大臣は国家公安委員長を兼務していた。何事か、と応対すると、警察の幹部は「いまわが署で拘束しているやくざが、お宅の先生の名前を出して抵抗している。事実かどうか」、秘書の驚きは尋常ではなかった。「警察を管轄する国家公安委員長がやくざと知り合いと判明すれば、辞任必至である。この時ばかりは本当につらかった」と、同時に「やくざは選挙に絡んで、紛れ込んでくる」とも明かしてくれた。

 これを裏から忖度すると、閣僚と関係するやくざを犯罪者にしなければ、警察も大臣に貸しを作れる、という狙いを感じる。それは警察官の出世を意味する。「大臣を助けた」という理由で。
 結果、警察もやくざも双方ともうま味がある。

<権力に食らいつくやくざの巧妙な選挙利用>
 少し古くなるが、児玉誉士夫を知っているか。岸信介らと戦犯となって、巣鴨の刑務所に入り、その後に、二人とも米謀略機関のCIAの手先となった。岸は首相になり、児玉は右翼の親玉となった。この児玉と仲良しになったナベツネが、児玉を中曽根康弘に紹介、軍事利権に共にありついた。

 例の田中角栄を逮捕したロッキード事件は、田中の5億円というよりも、20億円の児玉=中曽根の、P3C事件が本丸だった。堀田といういかさま検事は、後者に手を出さなかったが、それでも検事総長候補となった。だが、息子が薬物に手を出してつかまった。釈放の見返りに、堀田は検事生活から足を洗った。ちなみに、児玉の主治医は、女性問題でやくざに脅されるや、児玉のもとに走った。中曽根派の若手代議士も女性問題を起こして、やくざに狙われ、やむなく中曽根に助けを求めた。中曽根は児玉に頼んで、危機を脱した。


 同じようなケースは、石原慎太郎である。息子がオウムの有力会員となったが、逮捕されなかった。見返りに父親は国会議員を辞任した。むろん、悪党の三文作家はその後、都知事になって徳洲会疑獄事件に関与しながら、これまた逮捕されなかった。

 機会を見て、やくざの手口を紹介したい。自民党秘書の多くが体験しているのだが、彼らが口を開くことはしない。

 日本は本当に腐りきっている。民度が低い。ゆえに愛知県知事は目下、苦労しているし、千葉県知事の99の15号台風時のお粗末すぎる県民放棄が表面化することになる。

 まずは、構造的な警察の法外すぎる餞別制度を厳禁させないと、法と正義の警察官は生まれることはない。身近な事件を体験した国民は、だれしも以上の、誰も書けない真実に納得するはずである。

 関電疑獄は、他の電力会社でも起きている。そのための金は、電力料金から支払われている。根本は、民度を引き上げるしか方法はない。教育の重要性である。

 修身斉家治国平天下は、古から今に通用する統治原理だ。
2019年10月10日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)





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安倍・森山をぶっ飛ばせ!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-12 13:16:25 | 日本の風景


安倍・森山をぶっ飛ばせ!<本澤二郎の「日本の風景」(3458)
<15号台風に嘘魔・開き直り魔となった強気の心臓>
 「政府専用機をハイジャックしての、この7年の間、血税バラマキお遊び外遊をいったん休憩した心臓が、目下、一番大好きな臨時国会での審議が始まった。役人が用意した原稿の棒読みも、まもなく始まる予算委員会では通用しない」と政界雀は指摘しているのだが、昨日の野党代表による本会議質問戦では、人事に熱中していて15号台風対策をほったらかした重大な失政に対して、嘘・誤魔化しと開き直りの、強気の役人答弁メモで乗り切った。

 15号台風では、輪をかけるように被災地の千葉県の森田健作という、俳優崩れの知事が、公舎に雲隠れしていたことなども発覚、やくざが跋扈する千葉県の民も、ようやく目を覚ましてきたようだ。

<原発マネーは稲田と世耕だけか?シンゾウは2000万円族?>
 電力料金ですべてをやりくりできる魔法の原発マネー・関電版の真相究明も、今国会最大の政治テーマである。

 関電原発町・高浜町の助役の悪党ぶりに辟易するばかりだが、案の定、安倍の側近中の側近で有名な、稲田朋美が原発マネーに手を出していたことが、いち早く報道されている。人は稀代の悪女と呼んでいるようだが、ついに「森友事件に次いで、原発マネー関連でも馬脚を現した」と事情通は関心を示している。

 もう一人いた。世耕である。「親父の時代から政商のように動きまわるイソギンチャクも出てきた。これは面白くなってきた」ようだ。

 となると、原発マネーの本丸は、311事件をものともせずに再稼働に突っ込んだ安倍晋三・自公内閣に対しても、相当の闇献金が流れているだろう。だれもがそう信じている。
 すでに関係者は「年間2000万円を自民党総裁に渡してきた。うちだけではないはず」と電力会社の金庫番が証言している。強引に再稼働を強行した心臓である。2000+アルファということになろう。事情通は「公明党代表にも闇献金か」と憶測している。

<国会証人喚問に抵抗する自民党国対委員長>
 関電の金庫番は誰か。証人喚問すると、かなりの真相が明らかにされるだろう。それとも、豚箱行きを選択するのか。
 けしからんのは、二人の森山である。幸か不幸かのリーダーは草葉の陰だが、相続財産を徹底追及すれば、意外な事実が表面化するだろう。

 そして、もう一人の森山である。
 国対委員長の森山である。彼は野党国対方面に相当甘い汁を流しているのだろう。9・11の人事で留任した。ここが怪しい。野党国対のメンバーに変化がないと、怪しい議会運営が心配される。

 この重大事件を一民間企業の腐敗だとして、これの審議に早くも森山はブレーキをかけている。許しがたい悪党である。ぶっ飛ばすしかない。彼の身体検査も必要だろう。

 想像するに、関電の原発マネーに手を出した世耕を閣僚から外し、稲田を自民党幹部に引き上げた安倍人事だった、ということが、くっきりと見えてくるではないか。要注意である。健全野党の勝負所であろう。

<健全野党は命がけの院内外の闘争で対応すべし>
 NHKは必死で、臨時国会での安倍改憲強行のためのステップとして、国民投票法改正案の強行成立を喧伝している、そんな報道姿勢である。
 無知な国民は、NHKが改憲を扇動している事実を分かっていない。NHKは、英国のBBCとは異質のメディアである。

 したがって、野党の本気度が試される場面である。「シャカリキ」という言葉がある。「釈迦力」になって、知恵と体力と声を出し切るのである。国民の代表であれば、そうする義務がある。国政調査権を憲法は付与してくれている。

 健全野党の見事な闘争で、病みつきの政府首相を退陣に追い込むことが可能なのだ。

<19号におびえる房総半島>
 国会では、安倍の嘘と開き直りの強気発言が、本日の本会議でも炸裂するのであろうが、房総半島では19号台風の襲来に市民はおびえている。特に老人世帯ばかりの半島の南部、それに東京都の島々である。

 復旧が遅れて、終わっていない地域の住人の不安は、ただ事ではない。瞬間最大風速は70メートル前後で、それが3時間も継続した15号の再来が、可能性として高い。
 NHKなどテレビは、台風対策を呼びかけているが、しからばどうしたらいいのか。対策などない。
 やくざに強姦される女性のように、抵抗しようがない。襲来を待つだけである。
<「小名浜直撃だと広島原爆投下レベル」と専門家>
 先ほど清和会OBが電話をしてきた。彼は二つの台風コースを予想、自衛隊の出動が不可欠だと指摘した。

 防衛省は、しかと対策を練っているだろうか。15号コースだと、再び房総半島で、大きな災害が発生する。これは東電任せでは対応不能である。自衛隊を5000人から1万人で迎え撃つしかないだろう。復旧作業の主体は自衛隊である。

 問題は、房総直撃のほかに福島県の小名浜直撃である。1000個の猛毒放射能汚染水のタンクが倒れるかもしれない、という可能性である。「東電の1号機と2号機が倒壊するだろう。安倍の大嘘であるアンダーコントロールが世界に知れるだけでなく、東京五輪もパンクする。ラグビーにうつつを抜かしている時ではない」というのである。

 韓国と喧嘩ばかりしてきた河野太郎に任せているだけで、大丈夫だろうか。日本の自衛隊は、戦争のためではなく、大災害から人命を守ることである。わかっているだろうか。同じ太郎でも、河野と山本は異質なのが心配だ。

 まともな防衛省であれば、すでに作戦会議を開いて、水も漏らさない人命救助対策ができているはずなのだが。
2019年10月9日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




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消費税やめMMTを

2019-10-12 12:45:39 | 売国奴政権


消費税やめMMTを
投稿日: 2019年10月11日
10月1日から消費税率が10%に引き上げられた。飲食料品などに8%の軽減税率が適用されるとはいえ、住宅や高額品の顕著な駆け込み需要の増加が見られなかったのは、増税分がわずか2%だからではなく、国民の所得が低迷し、購買力が弱体化しているためだ。
9月、台風が千葉県に大きな被害をもたらしたが、東日本大震災はじめ多くの人が近年発生したさまざまな自然災害の復興途上にある。消費を罰するような増税に国民が不安と怒りを覚えて当然であろう。政府統計でも、8月末に発表された7月分の小売り業販売額(税込み)は前月比2.3%減と、昨年12月から減少が続いている。厚生労働省の勤労統計調査では7月の実質賃金は前年比0.9%減と、これも前年同月を7カ月連続で下回っている。
増税に当たり安倍政権は、キャッシュレス決済による「ポイント還元」を導入したが、停電になればキャッシュレス決済は利用できない。昨年9月の北海道胆振東部地震や千葉の停電などを見れば明らかなように、災害時、決済システムは機能不全となる。携帯電話の充電もできずクレジットカードや電子マネーを持っていても決済する店舗が電源喪失すれば意味を成さない。ポイント還元で「景気後退対策」などに費用を投じるなら、増税などしなければよいだけの話だ。
そもそもなぜ増税かといえば、日本は赤字国債を増発したため財政赤字が突出している、だから消費税を上げる必要があると言う。もし財政赤字を心配しなくてよいのなら、消費税は増税どころか撤回してもよいはずだ。そのような主張をしているのがMMT(現代貨幣理論)である。今年1月、米国で史上最年少議員として話題になったアレクサンドリア・オカシオコルテス議員が支持していることで脚光を浴び、また最近日本でも、MMTの第一人者、L・ランダル・レイ著「MMT現代貨幣理論入門」(東洋経済新報社)が出版された。
MMTの主張は、日本のように自国通貨を発行できる政府では債務不履行は起きないので、財源の心配をせずにいくらでも支出ができる、というものである。もちろん財政支出を拡大し過ぎればインフレになるので、その場合は税金を 課すなどして、消費や投資を抑える必要がある。また好ましくない行為に課税すればそれを減らすこともできる。環境のために炭素税を課せば温室効果ガスが抑制できる、高額所得者に高い税金をかければ所得格差が是正できる、などである。しかし財政赤字が問題でなくなれば、消費税を増税する理由はなくなってしまうため、政府や多くの専門家はMMTを「異端」であり、認められないと言う。
1989年に3%の消費税を導入し、5%、8%へと増税を続けた日本は30年間デフレに苦しんでいる。また同じことを続けて景気が良くなるはずはない。安倍政権がデフレ脱却、インフレ率2%という目標を達成したいのなら、消費税をやめ、社会保障や、自然災害に遭った国民のために政府が財政支出をする、そんな異端のMMTを試してみる価値はある。





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雨の知床紀行(中)<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-08 08:51:39 | 日本の風景


雨の知床紀行(中)<本澤二郎の「日本の風景」(3456)
<アイヌ指導者・伊澤修一さんの憤怒>
 意図して何かを知ろうとしても無駄なことである。アイヌのカリスマ的な指導者然とした、白髪の口髭と顎鬚を蓄えた偉丈夫に会うことができた。旅の最終日に大雪山系を進行左手上空を仰ぎながら、層雲狭の黄金に彩られたような、華麗・豪華な紅葉を体いっぱいに吸い込んで、上川町に下ってのドライブイン「北の森ガーデン」の正面入り口に立つと、右手の一角に眼光の鋭い老人が、木彫りに専念していた。

 木彫りの名人の周囲には、写真や資料が無造作に貼り付けられていた。素人でも、彼がアイヌの人であることを、容易に察知できた。話しかけていいのか。ためらった挙句、バスの乗車時間ギリギリの場面で声をかけた。

 「いまアイヌの人々は、どれくらいですか」
 黙々と手首を動かしながらの木彫りの手を休めて、老人はアイヌのことなど無知な和人に目を向けてくれた。
 今更何を聞こうというのか、という目つきで、本州からの観光人に「それはわからない」と一刀両断に斬りつけてきた。アイヌの老人は、和人を馬鹿にしているのか?すかさず「どうしてですか」と食い下がった。

 無知からくる恐れなのであろう、悲しさと怒りを一緒くたにしたような、怖い感じでもって、ヒグマのように襲い掛かってくる感じである。実際は柔和な物腰の好々爺なのだが、多少は恥を知る和人の、身勝手な過剰反応でしかなかったのだが。

<明治政府の差別・弾圧で生存権を奪われた民族>
 「それは容赦ない差別、弾圧ですよ。そこに住めなくようにした。生まれたところでは生きられない。そうした政府の弾圧と差別に耐え切れずに、アイヌ人は自分を知らない土地へと移動して姿を隠してしまった。そうしないと、人間として生きることができなかった。だから今どれくらいのアイヌ人がいるか、データが全くない。調べようがない」

 右翼の大好きな同化政策である。文化のすべてを強要する明治である。
 明治の圧政は、現在も学校教育の場で記録され、教えていない。南の琉球王国を侵略したことさえも、学校では正しく教えてくれない。国の悪政は、ことごとく隠してしまう。それでも、沖縄はいまも沖縄県民として存在している。

 だが、アイヌの秘史は、歴史から消されてしまった。今春になって政府は、初めてアイヌの存在を容認した。依然として肝心のアイヌの正史は、教科書にしかと記述されていない。
 明治を、日本近代化とか明るい明治とする、いうところの皇国史観は、官尊民卑を容認する歴史屋・小説屋の英雄物語として国民の頭脳を翻弄している。司馬遼太郎小説に興奮した与党議員は少なくない。

 恩師・宇都宮徳馬は、よく筆者に向かって「明治にも民主主義のいい芽はあったが、ことごとく押しつぶされてしまった。暗い明治を改めて調べなおす必要がある」と語っていた。彼の慧眼は、アイヌ史一つとっても、そのことを裏付けることができるだろう。

 最近知ったばかりだが、倒幕に成功したものの、金のない明治政府は、未婚女性を性奴隷として海外で売りさばいた、そのための日本郵船だった!明治天皇と岩崎弥太郎は、こうして軍事大国の基礎を築いた!確かに理屈が通った史実であろう。三井も負けじと商船三井を立ち上げた。
 天皇と一体化することで、政商は財閥となって、日本の軍国主義の先導役となった。かくして敗戦で真っ先に解体されたものの、朝鮮戦争で不死鳥のように復活、現在は安倍内閣を完ぺきに操っているではないのか。新聞テレビも、である。

<研究者は秘史を知りながら公表しない卑怯者>
 老人にもう一つ問うてみた。
 「アイヌ史の研究者はいますか」「いますよ」「それなら相当詳しい歴史がわかっていますね」「むろんです」「それならば、なぜ公表しないのでしょうか」「お上が怖いんですよ」

 日本の研究者は、財閥研究者もいるが、それは活字になっていない。同じくアイヌの歴史が公表されていない。
 学者に勇気がないのである。せっかくの研究成果も宝の持ち腐れでしかない。筆者は彼らを「卑怯者」と呼んでいる。

<アイヌの皆さん!大声を上げて民族の誇りを打ち立てよ>
 日本人女性は、やくざにレイプされても声を上げないで、悲劇の人生を選ぶ。アイヌ人は声を上げよう。誇りある民族として、和人と対等に、共に立ち上がろう!
2019年10月7日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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雨の知床紀行(上)<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-08 08:45:25 | 日本の風景


雨の知床紀行(上)<本澤二郎の「日本の風景」(3455)
<安倍のお遊び外交が気になって現場に立つ!?>
 筆者にしては、相当腹をくくって北海道の旅に出た。阪急交通社の企画ツアーに手を上げたのだ。旅程に、知床の文字が見えたからである。地図を開くと、森繁久彌の歌う知床旅情の「はるか彼方に国後」という歌詞を思い出し、北方4島のひとつ、クナシリを見ることができるかもしれない。

 現場に立つことで、ロシアとの領土返還問題に真正面から向き合えるだろう、そうも思った。若いころ、永田町の国会から、坂を下ると、霞が関の官庁街に出るのだが、その坂のてっぺんの役所の壁に「北方領土返還」という垂れ幕が寂しげに風に揺れていたものだ。はるか北海道の彼方の「日本固有の領土」に関心を抱けと言われても、侵略戦争に非がある以上、到底無理だった。

 今でも安倍晋三というぼんくら首相が、大金をかけてロシア大統領のプーチンと繰り返し、交渉しながらも、1ミリも前に進まなかった。安倍のプーチンへの手土産を紹介するだけでも、1冊の本ができるだろうが、それでもロシアの大統領に7年余も手玉に取られてきた日本首相に、いらつく国民は多い。「安倍の脳みそが狂っている」と最近では誰もが感じている。

 つまり、安倍は外交知らずの利権屋・政治屋なのだ。

<政治屋は自然破壊者・二本足で立つ日本政府の樹立へ>
 リベラル派の政治家やジャーナリストは、これまでのところ、右翼議員の活動の遊び場という程度の認識だった。現にまともな政治家は、このことに関心を示すことなどなかった。まさに遠い、遠い彼方の話題だった。老いて、この問題をもっと真剣に考える必要があろう、そう思っての知床行きの決行だった。

 もう一つは、在京政治部長時代に世話になった北海道新聞の高谷治郎先輩と、久しぶりに会えるかもしれない、との気持ちもあった。確認したら、無念にも亡くなっていた。彼の長男の話では、先輩は人生を終えるまで朝鮮半島の人々のことについて関心を示していたという。そうだとすると、もっと悲劇的な運命を強いられたアイヌ民族のことについても。元気であれば、弱者に対する彼の成果を聞き出せたかもしれなかったのだが、この方は果たせなくなってしまった。

 晩年の高谷さんは、アルコールをたしなみながら、山登りと釣りに、精を出していたという。筆者にとって、講演などで数回訪ねた北海道を、旅行者の観光で遊ぶという贅沢は、したがって初めての経験であるが、確かにここは自然の宝庫である。日本の誇れる素晴らしい台地である。これ以上の開発をしてはなるまい。改めてそう感じた。

 札幌市など人口が集中している市街を除くと、すべてが公園であろう。自然保護を趣味とする人々の北海道なのだ。筆者の生活する木更津市など房総半島も、以前は自然の宝庫だった。山砂採取やゴルフ場などの乱開発で破壊され、最近は森田健作という大バカ者が水源地に1万トン以上の放射能汚染廃棄物を投棄した。
 利権をあさる政治屋が自然破壊者なのだ。

 注目の知床は、世界自然遺産であるとの説明を受けた。海と陸・山の生態系が保存されている。シャケが海から川に上り、ヒグマがそれらを捕獲する躍動する知床には、エゾシカもおう盛に生き抜いている。豊かな大地に優雅な動物たちが生きる巣でもある。人間と動物が共存する世界でもある。

 「オシンコシンの滝」へと向かった10月5日は、あいにくの雨天。吹き荒れる風が、進行左手に広がるオホーツク海を空からたたきつけて、船も立ち往生していた。漬物の滝なのか、と勘違いしていたが、どうして河川が途切れて、突然切り立った岩場から、真っ白な流水の芸術をひけらかしていた。

<濃霧の知床五湖・オシンコシンの滝で思索>
 観光バスは、さらに知床の先端を目指し、高架木道の知床五湖に辿り着いた。一帯のクマザサも濃霧が迫って視界ゼロである。それに寒い。首にマフラーを撒いて、意外と歩きやすい木道を足早に往復した。
 無念にも、知床の山々もガスで見えなかった。ここから山を横断すれば、クナシリが彼方に見えるはずの海岸に出られるのだが、ツアーはそこから網走へと引き返してしまった。

 絶好の機会を生かせずに無念の帰還となってしまった。

 さしずめ安倍が、プーチンに手玉に取られているような知床行きとなってしまった。北方4島返還へと近づくと、逆に4島は、はるかに遠ざかってしまう。安倍は、さしずめ猫なのだ。じゃれていることで、日本国民を惑わせているのである。

 しかし、日本の固有の領土であることは、知床に来れば、直感するのだが、思うに、最大の敵は日米軍事同盟である。わかりきっている核心だ。日本に返還すれば、そこに米軍基地ができる。これではロシアは、たとえ返還したくても返還はできない。

<自立する日本政府の誕生が不可欠>
 過去に二本足で立とうとした政権は、田中内閣である。次いで鳩山由紀夫内閣である。

 一歩進んで強固な政権を樹立する。日本国民の責務である。
 オホーツク海を平和な海にするための日本政府の樹立が不可欠である。

 日米軍事同盟を、経済同盟に転換する。4島に米軍基地も自衛隊基地も作らない。これをロシアとの平和条約に入れればいい。

 平和を求める日本国民の悲願でもある。憲法を破壊する自公を打倒する必要があろう。いまロシアも、アメリカも大きく変化している。日本も変化するのである。その先に4島返還は、具体的に交渉が始まる。

 ワシントンのポチでは、北方4島は日本に戻らない。
2019年10月6日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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雨の知床紀行(下)<本澤二郎の「日本の風景」

2019-10-08 08:31:09 | 日本の風景


雨の知床紀行(下)<本澤二郎の「日本の風景」(3457)
<北海道温泉大浴場の致命傷?>
 過去にツアーの旅というと、格安のパリと豪州くらいで、あとの中国の場合は、ほとんどが取材を兼ねたものだった。本格的な日本旅行は、今度が初めてといっていい。若ければ、マイカーで行くのが最善だろうが、もうその力がない。北海道の温泉場をめぐってみて感じたことが、二つほどある。北海道に限らないだろうが、それは入れ墨やくざ対策と大浴場の衛生対策である。
 これをいい加減にすると、命の危険にさらされる。ぜひともホテル・旅行社などの関係者は、手抜きをしてはならない。

<入れ墨やくざ排除の表札が消えていた!>
 地元千葉県の大浴場には、入れ墨NOの表札が出ている。当たり前のことで、ここはやくざが跋扈している土地柄のためだ。
 ところが、北海道のホテル・旅館にこれの表札・表示がなかった。

 すばらしい自然の宝庫も、入れ墨やくざに甘いと、大変な事態が起きる。そして起きても、こそこそと隠して処理するため、繰り返し起きる。

 恥ずかしいことに、このことに気づいたのは2014年のことだから、まだ5年前のことである。やくざ代議士を傍観していても、深刻に認識することはできなかった。身近なところでの事件に遭遇しないと、人間はいい加減に構えてやり過ごしてしまう。

 昨年国際社会を揺るがした#MeToo運動で、過去に強姦された女性が声を上げ始めた。日本ではTBS強姦魔の山口に襲われた伊藤詩織さんが一人決起して、国民を驚愕させた。犯人は安倍晋三の仲間ということで、警察と検察が協力して、彼女の訴えを拒絶した。
 この大事件は、国際的な反響を呼んだが、日本の新聞テレビは大きく報道しなかった。それどころか、NHKと大手新聞はいまだ頬かむりしている。自民公明の女性議員は沈黙した。

<やくざ=覚せい剤=レイプ性奴隷=木更津レイプ殺人事件>
 筆者は、やくざ浜名に強姦・性奴隷を強いられた戦争遺児の美人栄養士のK・T子さんが、逃げ出そうとしてドーカツされ、その衝撃で、突発性の大動脈りゅう破裂で、非業の死を遂げた「木更津レイプ殺人事件」を取材して、強姦魔で生き抜いてきているやくざの正体を知った、それ以来からである。
 やくざが覚せい剤を独占している理由も理解するようになったのだが、この悪魔の薬について、いまだに多くの女性は無知である。筆者も、この薬物の恐ろしさを知ったのは、元巨人軍選手の清原事件によってである。

 伊藤詩織さん事件でも、薬物を使用している、と専門家は認識している。山口は本当に許しがたい悪魔人間である。

 彼女は勇気を出して声を上げたが、K・T子さんは最期まで110番通報しなかった。やくざの手にかかった女性は、二度と太陽を拝めないのである。
 幸い、犯人も共犯者も判明している。千葉県警がいつ逮捕するのか、それともしないのか、の場面である。武田国家公安委員長がどう出るのか、注目しているところだ。

<フィリピン監獄は入れ墨やくざ=圧倒するドゥテルテ大統領人気>
 いまフィリピンの歓楽街は明るくなってきている。日本やくざが輸出した入れ墨やくざを撲滅している、その成果が表れているせいだ。
 片っ端から逮捕して、監獄にぶち込んで、容赦しない。抵抗するやくざを銃殺している。これにフィリピンは沸き返っている。大統領のドゥテルテの指導力に、フィリピン女性は熱狂的に彼を支持している。

 日本やくざのフィリピン支部は崩壊したかに見える。お見事である。

<中国習近平体制は黒社会撲滅に力こぶ>
 フィリピンの実績に影響を受けたのかもしれない、中国も動き出している。
 香港を大英帝国に割譲された中国の麻薬対策は、他国に比べて強力である。麻薬を所持する者は、外国人を含めて極刑・厳罰で対処している。

 やくざ暴力団を私兵として囲っているような日本の政界・財界は、国際社会でも日本くらいであろう。
 軍事政権下の韓国では、やくざはいなかった。今どうだろうか。日本から輸出されているかもしれない。日本やくざの拠点支部は、東アジアから東南アジアへと拡大して久しい。

<おしり洗浄の義務付け表示も不可欠>
 入れ墨やくざ対策ともう一つは、大浴場の衛生対策である。
 日本の男たちは、どういうわけか、お尻を洗浄して、それから湯船につかるという躾がないかのようだ。
 これは北海道の温泉に限らない。どこでも見受けられる光景である。ゴルフ場でもそうだ。
 したがって、大浴場はばい菌の巣となってしまっている。体力の衰えた老人や免疫力の低下した人は、性病などに容易に感染するだろう。

 13年間、息子の介護のため、体力維持のため、JR大井町駅ビルのジムに5年間通った。当初はプールも利用したのだが、途中でやめた。どうしてかというと、老人の中には、水中で漏らしたりすることに気付いたためである。
 スタッフは浴場を含めて水質検査をしているが、正直なところ、心もとない。皮膚病感染は日常茶飯事といってよい。

 幼子たちのプールなども同様であろう。
 お尻を洗浄しないと、湯船に入れない、という躾が不可欠である。大浴場の入り口に、わかりやすい表札を出すと、効果が出てくるだろう。

<韓国人は消えて、中国人で支えられる温泉街>
 安倍暴政で、日韓関係は破壊されてしまった。その結果、韓国人の観光客の姿が消えてしまった。彼らの愛国心を軽視すべきではない。

 アイヌの憤怒は、韓国・朝鮮の人たちにも拡大している。戦前派政権の行き着く先とはいえ、これの損失は計り知れないものがある。アベの心臓に問題があるのである。
 今回の観光地での出会いは、中国語を話す人々ばかりだった。中国人観光客は、いまもおう盛である。一握りの金持ちといっても、その規模は日本の人口に相当するわけだから、その威力は絶大である。

 しかし、安倍・自公内閣の5年間は、中国脅威論に徹して、そのために60兆円もの血税をばらいたことを忘却すべきではない。極右政権の危ない点である。秘密結社のような日本会議監視を怠ると、恐ろしいことになる。

<網走の囚人が作り上げた北海道>
 知床から旭川に向かう途中、網走を通り抜けた。オホーツク海の近くにできた監獄は、当初は死刑囚のためのものだった。その中には政治犯も多く含まれていたであろう。
 彼らのほとんどは、奴隷として北海道の道路建設や炭鉱採掘などに動員されて亡くなっている、とガイドの浅井女史や添乗員の長岡さんが教えてくれた。全く知らなかった史実である。

 これを学習したのが、ソ連のスターリンだったかもしれない。敗戦時に中国にいた関東軍をシベリアに抑留、60万の捕虜を山林や鉄道の開発に従事させた。そこで無数の日本兵が亡くなった。対して、中国の方は、しっかりと教育を施して無事に帰還させた。この点だけでも、昭和天皇の責任は重大で、万死に値するだろう。国民の思いである。

 昭和天皇の政治責任は、今後はより鮮明にされるだろう。その根っこは、天皇制を導入した明治にあるのである。

<気になる温暖化は北海道にも>
 ガイドの説明を聞いているとこの素晴らしい北海道の大自然、アイヌの北海道もまた、地球温暖化を受けている様子を理解できた。
 紅葉が始まった地域、これからという地域や台風被害など、過去には想定できなかった事態が起きているという。彼女は地震で3日間、停電に遭ってひどく苦しかったと語っていた。千葉県は15号台風で、愚かな知事のお陰もあって、それが半月にも及んだ地域もあった。

<十勝川・阿寒湖・温根湯の温泉宿の採点>
 今回の短期ツアーで3か所の温泉ホテルに泊まった。十勝川筒井温泉・阿寒湖温泉・温根湯温泉であるが、それぞれに印象を受けた。
 十勝川の筒井温泉のつるつるした温泉は、肌に気を遣う女性に喜ばれるだろう。三度も入浴した。ここの漬物もよかった。

 阿寒湖温泉では、朝食のバイキングのあと、ロビーで阿寒湖を眺めながら、コーヒーをサービスしてくれた。これはうれしかった。誰も自由に飲めるのである。温泉街のコンビ二を除くと、なんとスペインワインがボトル1本で400円と安いので、部屋で飲むことにした。池田町ワインは1000円以上だから、まもなく見捨てられるか、値段を下げないと生き残れないだろう。

 かつてはアイヌの保養所のような場所だったという温根湯温泉は、大浴場が立派だった。飲み放題のアルコールに挑戦したが、生ビール中を二杯飲んで、それ以上は無理だった。久しぶり塩辛を食べることができて満足した。

 総括すると、アイヌの人たちを虫けらのように追い出して、そこを占拠した和人の暴走に気も滅入る旅ともなった。アイヌの文化を反映させることで、この美しい台地を永遠に維持すべきだ。日本政府の責任でもあろう。
2019年10月8日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)





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今だけカネだけ自分だけ(10月5日付け日刊スポーツ・政界地獄耳)

2019-10-05 17:57:48 | 阿修羅


今だけカネだけ自分だけ(10月5日付け日刊スポーツ・政界地獄耳) 元長岡京・豊
http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/220.html
投稿者 元長岡京・豊 日時 2019 年 10 月 05 日 08:42:27:
 


 ★国会では関西電力役員らの金品受領問題が主要なテーマになろうとしているが、政治とカネという倫理観のない政財界には学習という文字がないからだろう。だが本当にこんな解決しない議論と追及を重ねていていいのだろうか。無論、この問題を含め独裁的、強権的に政権を維持し、国内外の優先順位などお構いなしに権力の周辺だけ恩恵が行き届くような政治を進める政権への糾弾は必要だ。
 ★しかし、不毛な政治論戦の中で政治家が気付かなくても国民はこの国がおかしくなっている、秩序や常識が崩れはじめていることをニュースの中で連日目の当たりにする。2日夜にJR新宿駅で起きた人身事故。死亡したのは全盲でブラインドサッカー元日本代表選手・石井宏幸だった。ホームでは、スマートフォンで、掛けられたブルーシートの中を撮影しようとする人がいて、駅員がアナウンスで撮影をやめるよう呼びかけたという。あおり運転の映像がメディアで募集され連日テレビやネット上に投稿され、誰もがインスタ映えを狙うスクープカメラマンになる。
 ★台風災害がなかなか解決しない。行政は想像力を失い、災害の予防や予知、それに伴い予算措置もまともに想定できず「想定外の出来事」というが、政治と行政の想像力の欠如が災害を人災に変えてきた例は今までもたくさんある。つまり国家の基礎である危機管理能力が国力の疲弊と国民のその場しのぎの社会に慣れたことで衰退した考えるべきだ。妙な道徳の教科書を押しつけ、ヤジを放てば無実の罪で連行され、政権に近い人物は死亡者を出す交通事故を起こしても逮捕すらされない。公文書改ざん、黒塗り当たり前。今だけカネだけ自分だけの駄目な国に成り下がった我が国を立派な先進国と自慢しているのは、政権と財界とテレビ局だけというお粗末な状況を政治は直視すべきではないか。

投稿者追記
 ★現行憲法を守らない安倍晋三、国家行事でとんでもない誤読をしても訂正・謝罪さえしない安倍晋三、安倍のれっきとした誤読をなかったと大嘘をつく内閣府。こんな政権が憲法改正をうったえてるいる。まるで、詐欺師に道徳の教科書を書かせているみたいだ。日本の政治状況は今、異常事態だ。
 ★政治家の質の低下が言及されて久しい。少し以前までは政治倫理の欠如が主要な問題だった。加えて昨今は、基礎学力の低下という驚愕すべき問題が指摘されるまでになってしまった。深刻なのは首相や大臣までもが、この問題に該当していることだ。問題を抜本的に解決するには長い時間がかかる。選挙制度の改革、公選法の改正、メディアへの政治介入の禁止などなど、さらには選挙民の政治意識の向上も必須課題だろう。これらは従来から議論されてきたが事態は改善どころか,加速的に悪化している。
 ★取りあえずの応急措置として、「国政選挙立候補者資格試験」(仮称)みたいなものを実施してはどうか? さしあったて義務教育程度の知識と教養を問うレベルでよい。不正を防止するため、あらかじめ用意した10万問から、試験直前にパソコン画面からランダムに出題するなどの工夫をすればよい。合格基準は平均点の8割程度でも可、これだけでも相当程度の不適格議員の除外が可能だろう。少なくとも、無教養・無節操・無定見な人物を一国の首相に仕立て上げる事態は回避されるにちがいない。

以下は『平成経済 衰退の本質』(金子勝)の序文中の一部です、ご参考まで。
 < 当初2年で終わるはずだった異次元の金融緩和は、デフレ脱却に失敗して6年以上も続いたため、「出口のないネズミ講」と化してしまった。だが、政策的失敗に対する根本的批判はかき消されてしまう。その結果、言論の世界の萎縮もあって、人々は目先のことしか考えず、「ゆでがえる」になっている。(中略)安倍政権は、外交も内政も掲げた政策目標はほとんど達成しておらず、首相はそのことにまともに答えず、つぎつぎとスローガンを変えていくだけ。メディアはひたすら自粛を重ね,政策の失敗の検証も批判もせず、政権のやっている感を「演出」することに終始する。まるで開発独裁の国になってしまったようだ。このままでは、近い将来に滅びが待っているだろう。 >







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