病気を治す前に、これを治そう!

2010年05月10日 | 歯科情報

こんにちは。GWから気温も上昇して各地で夏日を記録した日もありますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
気温上昇に伴い日中は紫外線の量も増えておりますので予防を徹底してお気をつけ下さい。

予防といいますと日ごろのケアが非常に大切です。
そこで今回は、歯科関連で予防にまつわる情報がございますのでご紹介致します。

① 歯周病による炎症で歯周組織の破壊が進んでいる人ほど認知症を起こしやすい

この度「認知症予防財団」の調査委員会の研究で、歯周病と認知症の因果関係が判明して注目が集まっています。
認知症は風邪、糖尿病、がんなどと同じ病気であり、1994年には100万人台でしたが現在は倍増の225万人以上と推定され身近な病気となっております。
歯周病予防を行うことで認知症は少なからず軽減できるとのことです。




② 妊娠中の歯肉出血が死産に影響する

アメリカの医学誌「Obstetrics&Gynecology(産科・婦人科学)」では、歯周病と妊娠の因果関係の研究結果の記事が掲載されていました。
この報告によれば、妊娠中のホルモン変化によって歯肉出血が生じることは多く、妊娠女性のおよそ75%にみられるが歯肉出血によって口腔内の細菌が血流に入り、免疫系によって阻止されない限り胎児に感染する可能性があると説明しております。剖検の結果、口腔内の細菌が血流に入り、胎盤に移動し胎児に感染して死亡させたことが示唆されましたが、歯周病の治療を受けた後、再度妊娠し健康児を出産した結果が報告されています。


この他にも、心筋梗塞(こうそく)や低体重児の出産、誤嚥性(ごえんせい)肺炎など、あらゆる病気に影響を与える歯周病 

25歳以降では80%以上の人になんらかの歯周病の症状がみられ、年齢とともに増加し症状そのものも重くなっていく。これが、歯周病の現状です。

歯周病は、人類が誕生してから今日までで一番感染者数の多い感染症としてギネスにも載っています 

歯周病予防をすることで健康維持につながっていますので、日ごろのケアを大切にしましょう!
今後も歯科情報を随時ご紹介していきたいと思いますのでご期待下さい。