福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国遍路日記(山頭火)・・その17

2014-03-23 | 法話
 十一月二十日 晴、好晴、行程六里、久万町、札所下、とみや。 やっと夜が明けはじめた、いちめんの霧である、寒い寒い、手足が冷える(さすがに土佐は温かく伊予は寒いと思う)、瀬の音が高い、霧がうすらぐにつれて前面の山のよさがあらわれる、すぐそばの桜紅葉がほろほろ散りしく、焼香読経、冥想黙祷。 そこへ村の信心老人――この堂の世話人らしい――が詣でで来て、何かと聞かされた、遍路にもいろいろあって、め . . . 本文を読む
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佛教人生読本(岡本かの子)・・その45

2014-03-23 | 法話
第四五課 賞める・叱る  他に対し、賞めるべきか叱るべきかは、その相手により、場合により、事情により決定されるものであります。  この賞める方を仏教では摂受門しょうじゅもんと言って、養い育てる方法です。例えば朝寝坊の青年に向っても、無暗と朝寝を叱らずに、 「随分よく睡眠を取ったね。感心感心。これでは今日の昼は、さぞ勉強が出来るでしょう」  そう言って、勉強に精出させるのです。しかし、 . . . 本文を読む
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