(外面的物理的には人生は死で終わるように見えるが、精神生活は不滅である。人生はこの滅と不滅の両面を持って居る・・人生の帰趣・山崎弁栄)「庭園の芝生が陽春の気に為ると緑の芽を生じ繁茂して冬期には枯槁して死し了り春は新たに生まれ、冬はまた死して了う様に外面よりは見ゆるが然れどもその地中の芝の根の方は矢張り何十年昔から生滅せぬ生命を有しておる。それの如く衆生の生命が全く生滅すると見ゆるは外部から見ゆるの . . . 本文を読む
今日弘仁九年三月二十四日は大師が藤原朝臣常房の為に願文を書かれた日です。写経や造仏が先祖供養に大変功徳になることがわかります。「済恩寺願文弟子藤原朝臣常房等、十方一切三宝に帰命したてまつる。恭んで聞く、蛇身牛口は万象を・・占に開き(蛇身の伏犠と牛首の神農は全てを八卦によって占った)、李下桑中は重玄を道易に述ぶ(孔子の「道」老子の「易」。「玄のまた玄は衆妙の門なり(老子)」といい万物の根源は玄の亦玄 . . . 本文を読む
御大師様は死者の霊を助けるために造仏・写経が大功徳になるとおしゃっています。「・・謹んで弘仁九年三月二十四日を以て先考の奉為に、刻桃薬師如来の像七躯、日月遍照夾侍菩薩両躯、護世天王の像四躯、並びに法華経一部八巻、最勝王経一部十巻、金剛般若経、薬師経、阿弥陀経、多心経各々一巻、堂幡華鬘各各二十六旒を造り奉る。粋容の𠑊相(仏像の厳かなお姿)動くことなくして真に契い、定貌の慧身言わずして理を得。智剣利く . . . 本文を読む
『続日本紀』天平十三年(741)閏三月甲戌(24日)
「八幡神宮に秘錦冠一頭・金字最勝王経・法華経各一部、度者十人、封戸馬五疋を奉る。又三重塔一区を造らしむ。宿祷に賽す也。」
天皇は聖武天皇。大仏建立の詔はこの2年後。 . . . 本文を読む