第十八 十縁生句章
(行者の修行が熟してくると様々の不思議がおこるがこれに捉われてはならない。大日経では、こういう不思議現象に実体はないとして、「幻と陽炎と夢と乾闥婆城と響と水月と泡と虚空華と旋火輪」の如しと戒めている。こういう法験には実体はないと見極めてさらに無上菩提を求めるべきである。)
三密の修行、稍や熟するに及びては或は水火を履み虚空に昇る等、種々未曽有の法験現前す。是れいまだ無上真言 . . . 本文を読む
「すべて手を挙げるのも、足を動かすのも、物を見るのも、考えるのも、ことごとく「生」そのものの動きであり、働きであるとともに、それは常に上下とか、高低とか、前後とか、左右とか、進退とか、遅速とか、さては見るものと見られるもの、考えるものと考えられるものとうように、いずれも矛盾対立(不条理)を離れることはできない・・・この天地間のありとあらゆる一切のものは、何一つとして、矛盾対立を包蔵して居らぬものは . . . 本文を読む
今日は初観音です
以下「仏教行事歳時記」等に依ります。
正月は元旦に観音様に詣でると百日に功徳があるとされるが、初観音は十八日である。京都では革堂・河崎清和院(感応寺)・吉田寺・清水寺・六波羅蜜寺・六角堂・蓮華王院(三十三間堂)を順礼するのを七観音詣でといい、江戸でもこれに倣って、浅草寺・大塚護国寺・青山泰平観音などを七観音として十七日から七日間御開帳したといわれる。
(平成になって新しく . . . 本文を読む