・・・「菩提心とは如何」というに、それに対して如来は「実の如く自心を知る也」と答え、続いて「自心とは如虚空の相」にして「自らに尋求すべきもの」と答えておられる。( 「祕密主云何が菩提とならば、謂く、如實知自心なり」。祕密主、是の阿耨多羅三藐三菩提は乃至彼の法として少分も得べきことあることなし。何以故。虚空の相は是れ菩提なり。知解の者もなく亦た開曉のものもなし。何を以っての故に、菩提は無相なるが故に . . . 本文を読む
「一人(いちにん)出家すれば九族天に生まる」という聖句があります(「五家參祥要路門」等)。九族とは高祖・曽祖・祖父・父・自分・子・孫・曾孫・玄孫のこと。一人一人を先祖供養しなくても、一族で一人出家すれば一族の業は消えて九族が天に生まれることができるということです。古来こういう言い伝えで一族から出家させられて高僧になった方も多いのです。しかし先の「五家參祥要路門」には、出家とは「真の出家」であること . . . 本文を読む
第十一 機根不同章
(真言行者には僧俗を問わず、一生に成仏する「正機」の者と、何度も生死を繰り返して成仏する隔生成仏の者(これを「結縁の機」という)の二類あるが、結縁の機であろうとも生きているうちに一密でも修行すれば必ずいずれかの世には成仏できる)
凡そ真言の機根に、正機・結縁の二類あり。正機といふは二密相修一生成仏(身・口の二密を修して一生の間に成仏する)の人なり。是を上智上根の人といひ、又 . . . 本文を読む
「自分自身が最良の手本になればいいだけである。そういう手本になる人物が一人でもでれば その集団は千年輝く」(ホイットマン)
(国レベルでなくても地域でも、家庭でもこういう人になれればその人は菩薩でしょう。われわれはこういう人になるのは無理と思っているかもしれませんが、一分でも一秒でもこういう人をめざせばそれだけ功徳があるというものです。) . . . 本文を読む