福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「霊」は不滅、「魂」は生滅

2020-06-21 | 法話
「霊魂」の「霊」は不滅であり、「魂」は生滅するもの。
「絶対の大霊と分子なる小霊即ち人の心とは恰も水と浪との如く水は浪にあらざるも浪は水を離れては無い。外見すれば衆生は生滅の生物なれども本来不滅の大霊を離れて存在は出来ぬ。然らば生滅の衆生心と不生不滅の大霊とはその裏面において不可離の連絡を有っているに相違ない。カント等も云っている。吾人が僅か八十年の生命は永劫不滅の大生命の一分現象であると。吾人が心も仏教では如来蔵と云い絶対無限の大霊を根底として居るというのである。故に衆生心には生滅・不生滅の二面がある。一面より見れば生滅なれどもその裏面の一方には不滅の大霊と連絡して居る。故に霊魂とは霊は不滅に名け魂は生滅の方に呼ぶのである。・・吾人の心霊生命が意識的に生存せるは宇宙の大霊的大電気の連絡から吾人の意識生命と現れたる電灯である。八十年の間元気よく灯って竟に発電の連絡線が裁たる時に意識的生命の明は生滅したるも宇宙の大霊電は永遠に滅せぬのである・・」人生の帰趣・山崎弁栄
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