福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

17日は龍樹菩薩の日です

2009-12-17 | 法話
17日は龍樹菩薩の日です
龍樹菩薩(naagaarjuna, Nāgārjuna)は、150‐250年ころの人。
密教では、「龍猛」とされ南天の鉄塔の中で金剛薩埵から灌頂を受け金剛頂経を授かったとされます。そしてこれを金剛智に授けました。ここから真言八祖(付法の八祖)の第三祖とされます。
そして特に龍樹菩薩は大乗仏教の基盤となる「空」の概念を説き明かしています。即ち「すべてのものは限りなく変化につぐ変化をしていくという意味で実体のないものだ」と説明しました。我々の存在も含めて、あらゆる現象は無限の因果関係で成り立っているのであり、固有不変の実体はないということです。(この因果関係をお釈迦様は「縁起」とおっしゃいました。)
こうして龍樹菩薩は後の大乗系仏教全般に決定的影響を与え「八宗の祖」として仰がれています。(浄土真宗七高僧の第一祖でもあります)

この教えは、鳩摩羅什によって中国に伝えられ、三論宗が成立。また、シャーンタラクシタによってチベットに伝えられツォンカパチベット仏教教学の中核ともなりました。

「中論」、「大智度論」、「十住毘婆沙論」、「発菩提心論」等々の著作があるとされます。


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