「憂きをなほ昔のゆゑと思はずは いかにこの世を恨みはてまし」(新古今・二条院讃岐)
(この苦しい人生を前世の因果の報いなのだと諦めるのでなければ、どんなにかこの世を恨むことでしょう。前世の因果とおもえばこそ堪えているのです。)
二条院讃岐は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての歌人・女房三十六歌仙の一人。
源頼政の娘で二条天皇に仕えた。父の頼政は以仁王令旨により、平清盛と対決したが、敗れて平等院で自害。このこともあって晩年は出家したようです。
百人一首には「わが袖は潮干(しほひ)に見えぬ沖の石の 人こそ知らね乾く間もなし」が載っています。
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