今日は倉田百三の命日です。百三は1891年(明治24年)2月23日広島県庄原市に生まれて1943年(昭和18年)2月12日に東京大森で死去しています。
「出家とその弟子」では最初に「死ぬのは罪があるからじゃ。罪のないものはとこしえに生きるのじゃ。「死ぬる者」とは「罪ある者」と同じことじゃ。」という言葉がでてきます。
また「ああ、滅びるものは滅びよ。崩れるものは崩れよ。そして運命に壊されぬ
確かなものだけ残ってくれ。私はそれをひしとつかんで墓場に行きたいのだ。」という言葉を残しています。倉田も「我々はどこからきてどこへ行くのか」とつねになやみ続けていたのでしょう。
般若心経ではこの結論を言います。「何処からも来てないし何処へ行くのでもない」いうのです。「不生不滅」ということです。心経では「すべては『空』であるから生まれも死にもしてない」と言っているのです。倉田も心経を読んでいたと思いますがなかなか心経のエッセンスには触れられていなかったのかもしれません。もっとも浄土真宗やキリスト教に傾倒していたので心経はあまり読んでいなかったのかもしれませんが・・。
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