秘密念仏私記 沙門 曇寂(密教大辞典には「曇寂・一六七四から一七四二。山城五智山の学僧。俗姓牧野氏。清和源氏六孫王経基の裔。延宝二年備後福山に生る。年甫めて十三、同州明王院宥翁に投じて薙髪受戒し元禄二年秋十六歳にして五智山禅杲に随ひて瑜伽教を学び早く顕密二教の大義を領す。同六年禅杲より具支灌頂を受け、同十一年夏本師宥翁に随って両部灌頂を重受す。時に本師並に明王院の衆徒等師跡を嗣がんことを懇請せし . . . 本文を読む
「掌の中の無限」(マチウ・リカール(分子生物学者にしてチベット仏教僧侶)とチン・スアン・トアン(ヴァージニア大教授(天体物理学)共著)のなかから・・我々を取り巻く空間は想像を絶する数の幽霊のようにはかない存在、いわゆる『潜在的な』粒子で満ちている。それらの粒子は無限小の時間の生と死のサイクルで出没し、非恒常性の極限を例示している。 . . . 本文を読む
仏典には国防を繰り返し説いています
北朝鮮の拉致・中国の尖閣侵入・韓国の竹島占領・ロシアの北方領土不法占拠等一連の国辱物を見ても日本は有事に全く対応できない国ということが世界に知れ渡っています。それども猶国防に反対する亡国利敵政党がいます。
大蔵経典には「防衛」という語が111か所も出てきます。・例えば大般涅槃経にはお釈迦様の舎利を守るために兵を厳重に配置し防衛守護したとあります(大般涅槃經卷 . . . 本文を読む
秘密安心往生要集・・23/42
(廿一、没後追善の用心。廿二、臨終の相を見て三悪道に堕するを別ち知る事)。
臨終の相を見て六道の生処を知るべし。故に守護国界経に曰く「地獄に堕ちる人は十五の相あり。一には自らの妻子眷属に於て悪き眼ざしにて視る。二には其の両手を挙げて虚空をかきうつ。三には善知識に随順せず。四には悲しみ号び啼泣嗚咽て涙を流す。五には大小便利の出るを覚えず知らず。六には目を閉じて開かず。 . . . 本文を読む
密宗所学有部律園清規(栄厳)に阿字観の大切さが載っていました。毎朝阿字観にも努めることにします。「・・早晩の課誦おわって阿字を観ずべし。坐香一柱をもって定課とす。・・遺戒にいわくおよそ出家修道は本仏果を期すと云々。又曰く行住坐臥懈ることなく精進修行して速やかに浄菩提心を開顕すべきなりと。その菩提心とは即ちこれ阿字門なり。・・これ阿字は両部理智の本源、諸仏の法体なるゆえんなり。金剛頂経に云うがごとく . . . 本文を読む
「(求道の途中の疑問として)如来の光明は空想であるかもしれぬ、如来のお慈悲と考えているのも悉く妄想であって、己が主観から勝手に描き出しているものではあるまいか?己が心の寂しき欠陥を忘れるために自分に都合のよい夢をみているのではあるまいか?(如来という存在は)己が欲求に応ずるただ一時の夢の幻影にすぎぬのではないか?・・これは誰でも求道の途中に突如として胸裏に現れる疑問である。(「ひょっとしたら世界は . . . 本文を読む
秘密安心往生要集・・22/42(廿、決定往生の用心)。是至極肝要なり。予め同行の善智識五人、或は三人を請ぜよ。不信解、懈怠、酒肉五辛を食せる人をば除くべし。善智識は是大因縁なり。阿闍世王若し耆婆なくんば速やかに無間地獄に堕すべしといへり。又心地観経に曰く「菩提の妙果、成しがたきには非ず。真の善智識実に遇ひ難ければなり。」(「大乘本生心地觀經卷第三・報恩品第二之下」「若遇善友發大心 三種錬磨修妙行 . . . 本文を読む
御大師様は先祖の徳に報いるには仏前に読経することが必要とされています。
「三宝をたのまずんば何ぞ岳涜(がくとく、高く深い恩)を答せん。謹んで高雄の道場において妙法を転読し、金仙(仏)を礼供す。伏して願わくはこの善業に乗じて彼の逝けい(逝ける霊)を運ばん。」(続性霊集八巻、「藤左近将監、先妣の為に三七の斎を設くる願文」)
続性霊集八巻、「藤左近将監 . . . 本文を読む
秘密安心往生要集・・21/42
(十九、観念浄土の用心)。西方の行者ならば極楽の依正快楽を説き聞かしめよ。若し兜率の内院を願ふ者には知識内院の荘厳、弥勒菩薩来迎の本誓を説きて聞かしめ、怡悦の心を生ぜしむべし。少しも死を恐れ憎み妻子眷属財宝に執着を生ぜば往生することあたはじ。昔金銀を恪惜し蓄る人、死して蛇と成りて金を守り愛酪の沙弥は死して酪中の蟲なり、柑子を愛し惜める人姥は死して蜜柑の中の蟲と成り、 . . . 本文を読む
「明治36年の秋、第三高等学校の学生が『歎異抄のお話を聞かせていただきたい・・ついては(第三高等学校のある)吉田の方へ来てくださればたくさん聴衆が集まりますから…』といったが、私は『いかれぬ、・・私が行けば貴い信仰が穢れてしまう。たとい一人でも半人でも私の下宿まで来るがよい。・・道が遠いなどという人では到底信仰が得られるものではない。』とキッパリ断りましたら、却って熱心な有志の方ばか . . . 本文を読む
成仏示心 沙門浄空(注1)撰
徧く海内四部の衆に告げて曰く、昼夜四時観念誦経、六字の名号(南無阿弥陀仏)、七字の題目(南無妙法蓮華經)、五字の真言(阿卑羅吽欠)等、宗宗の勤行の終に所座(禅要に曰く、夫れ三昧に入らんと欲する者は、初學の時事諸境絶へ余の縁務を屛じ、独り一静処に其の禅室を構へ、則ち太ひに明らかなるべからず。又太ひに暗きべからず。太ひに明らかなれば則ち心を散乱せしめ、太ひに暗からば是心 . . . 本文を読む
「まことの信仰は人間心霊の自然の要求でして私どもが無始以来の切なる求めにより、久遠劫来如来の大願業力の上に深い深い根底のあることですから・・何のためになるなどと考えている余地のあるはずはない。ですから強いて人にすすめるべきものでもなく信仰の効能などの吹聴は致しませぬ。・・蓮如上人は御老後には「当年より信仰のなきものには会うまじ」とまで信仰の重んずべきこと、真摯に道を求むべきことを示されました。・・ . . . 本文を読む
秘密安心往生要集・・20/42
(十八、發菩提心の用心)。
病人苦に逼められて菩提心を退せんときは、知識勧め策して上求菩提下化衆生の菩提心を発さしめ、發菩提心(おんぼうじしったぼだはだやみ)・三昧耶戒(おんさんまやさとばん)の印明を授け、五大願を唱へしめ、臨終の印明を授くべし。若し僧にして正念なる人ならば自ら発菩提心、三昧耶戒の印明を結誦し
五大願を唱へ倍す勇猛の信心を生じ内院に往生して五神通を . . . 本文を読む