福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

坂東観音霊場記(亮盛)・・・23/31

2023-08-23 | 先祖供養
  第廿五番筑波大御堂(現在も第25番は筑波山大御堂) 常州筑波郡筑波山、中禅寺知足院は、又護持院と号す。夫れ此の山は、天地開闢の古振り(より)、天神地祇降霊の地也。録して而も神書歌書等の如し。中興佛閣僧寺は、桓武帝の延暦元年(782年)徳一上人の開基。弘仁年中弘法大師の結界也。大御堂千手大悲の像は、両大権現の託宣に依って、弘法大師之彫刻也。 風土記に曰、此の國の邊、常に塩満ちて民 . . . 本文を読む
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大乗起信論その22.

2023-08-22 | 諸経
妄心熏習の義に二種あり。云何爲二。一は分別事識熏習。諸の凡夫と二乘人等が生死の苦を厭うによって力の能うところに随って、漸に無上道に趣向するをもっての故に。二は意熏習。謂わく諸菩薩が發心勇猛にして速かに涅槃に赴くが故に。眞如熏習の義に二種あり。云何爲二。一は自の體・相熏習。二は用熏習。自の體・相熏習とは、無始の世より來た無漏法を具すと、備さに不思議業あって、境界の性となるなり。(迷いの心に働きかける . . . 本文を読む
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坂東観音霊場記(亮盛)・・・22/31

2023-08-22 | 先祖供養
  坂東観音霊場記巻之八 第二十四番常州雨引(現在も第24番は雨引山楽法寺(雨引観音)) 縁起略に云、飛多智の邦眞壁郡雨引山樂法密寺は真言瑜伽道場也。本尊延命観世音は銅像、御長五寸二分(15.3㎝)梁の東陽大士之再誕(梁の代に始めて輪蔵を造り、一切経を安んず人也)樂法守蔵居士将来の縁に随ひ此の山に安置し玉ふ。尒後、恵心僧都行化して、新に五尺二寸(156.7㎝)の木像を彫り、彼の小像 . . . 本文を読む
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今日は一粒万倍日

2023-08-22 | 先祖供養
今日は一粒万倍日 . . . 本文を読む
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お大師様信仰のエッセンスはなにか?

2023-08-21 | 法話
「お大師様の信仰とは、生きていても死んでも大師の霊と一体とならせていただき大師の無限の衆生済度の活動の一端を担わせていただくこと(趣旨)」である、という論文に出合いました。神代峻通・高野山大学教授の「御入定と大師信仰」(密教研究1936・59)から趣旨を抜き出しておきます。「・・大宗教家の真面目は霊に生くることであります。奇跡を行ふこと、神通力をあらはすことであります。・・・これは神仏において出来 . . . 本文を読む
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大乗起信論・・・その21.

2023-08-21 | 諸経
無明熏習の義に二種あり。云何爲二。一は根本熏習。能く業識を成就する義なるをもっての故に。二は所起見愛熏習。能く分別事識を成就する義なるをもっての故に。云何が熏習が淨法を起して不斷なるや。所謂、眞如の法あるを以ての故に、能く無明に熏習し、熏習の因縁の力を以ての故に、則ち妄心をして生死の苦を厭い涅槃を楽求せしむ。此の妄心に厭求の因縁あるを以ての故に、即ち眞如に熏習す。自から己の性を信じ、心が妄動するも . . . 本文を読む
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坂東観音霊場記(亮盛)・・・21/31

2023-08-21 | 先祖供養
  第廿三番同國佐白(現在も第23番は佐白山正福寺(佐白観音)) 常州茨城郡笠間城内佐白山正福寺は、人王丗七代孝徳帝の御宇、狩人粒浦氏艸創なり。本尊千手大士の像は毘沙門天王、工匠の形を現じて、狩人遁世者の為に彫刻する所也。俗に毘s首羯磨の作と云。 往昔、佐白の山下に粒浦氏の人あり。恒に山野を往来して飽くまで殺生の業を嗜む。此のもの狩りに出んと欲へば先鏡に向かって我相を見る。其の顔色 . . . 本文を読む
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今日から戸津説法

2023-08-21 | おすすめ情報
今日8月21日から5日間戸津説法がはじまります。以下関連のホームページから引用します。「戸津説法とは、比叡山を仰ぐ下阪本の琵琶湖畔、明智光秀ゆかりの坂本城跡の一角にある東南寺で、毎年八月二十一日から二十五目まで行な われる法華経についての説法のことを指し、説法が琵琶湖畔の東南寺(大津市下阪本)で行なわれるところから「東南寺説法」とも呼ばれています。 戸津というのは東南寺があるあたりの古い地名で、琵 . . . 本文を読む
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大乗起信論・・・その20

2023-08-20 | 諸経
復た次に四種の法熏習の義あるが故に、染法と淨法とが起り斷絶せざるなり。云何が四となすや。一は淨法。名ずけて眞如となす。二は一切染因。名ずけて無明となす。三は妄心。名ずけて業識となす。四は妄境界。所謂ゆる六塵なり。熏習の義は、世間の衣服は實は香り無きも、若し人香を以て熏習する故にち香氣あり。此も亦た是のごとし。眞如の淨法は實に染無きも、但だ無明をもって熏習する故に則ち染相あり。無明の染法は實は淨業な . . . 本文を読む
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華厳経・菩薩明難品(業も果報も実体はない)

2023-08-20 | 諸経
華厳経・菩薩明難品(業も果報も実体はない)そのときに文殊師利、宝首菩薩に問うて言う「仏子よ一切の衆生は四大(地水火風)により成っているので悉く自分とか自分の物というものはないはずである。しかるに人々は、苦を受ける者、楽を受ける者、或るいは悪をなす者あるいは善をなす者、或は心がきれいな者があり、或は外面が綺麗な者あり、或は少しの報いを受け、或は多くの報いを受け、或は現世で報をうけるものあり或は後世で . . . 本文を読む
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坂東観音霊場記(亮盛)・・・20/31

2023-08-20 | 先祖供養
  第廿二番同佐竹寺(現在も第22番は妙福山佐竹寺(北向観音)) 常州久慈郡天神林邨妙福山明音院佐竹寺は、花山法皇の御発願、元密上人の艸創也。本尊十一面の像は聖徳太子の手彫。法皇護持の聖躯也。 此の地を天神林と稱する故は、古振(より)七箇所の神社あり。各々松竹𦾔茂りて、何の世に鎮座し玉ふや、土人其の神名をも知者なし。尒るに正暦年中、花山法皇、坂東御巡礼の時、八溝山を下向(くだり)玉 . . . 本文を読む
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大乗起信論・・・その19

2023-08-19 | 諸経
問て曰く。若し心滅すれば云何が相續するや。若し相續すれば云何が究竟して滅すと説くや。答曰く。所言る滅とは、唯だ心相のみの滅にして心體の滅に非ず。風は水によって動相あるも若し水滅すれば、則ち風相は斷絶して依止するところなし。水は滅せざるを以て風相は相續し、唯だ風滅する故に動相は隨って滅するも是れ水が滅するには非ざるがごとし。無明もまた爾なり。心體によって動ずるも、若し心體滅すれば、則ち衆生斷絶して依 . . . 本文を読む
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坂東観音霊場記(亮盛)・・・19/31

2023-08-19 | 先祖供養
  第廿一番常陸八溝(現在も第21番は八溝山日輪寺(八溝山)) 常州久慈郡八溝山日輪寺は人王五十一世、平城帝の御宇、大同年中、弘法大師の開基なり。大師神靈の告に依て、十一面大悲の像を彫み、二尊両所に之を安置す。各々供僧の居院有って、上の坊、下の坊と称す。此の山、常奥毛の境にして、古は奥州の分境、今は常州に属す也。日本國境の事は、人王十三代成務帝の時、建内宿祢をして毎國の境を定めしむ。 . . . 本文を読む
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大乗起信論・・・その18.

2023-08-18 | 諸経
復た次に生滅相を分別すれば二種有り。云何爲二。一は麁。心と相應するが故に。二には細。心と不相應なるが故に。又た麁中の麁は凡夫の境界なり。麁中の細及び細中の麁は菩薩の境界、細中の細は是れ佛の境界なり。此の二種の生滅は無明熏習によって有り。所謂、因に依ると縁に依るとなり。因に依るとは、不覺の義なるが故なり。縁に依るとは、妄りに境界を作る義なるが故なり。若し因が滅すれば則ち縁滅す。因滅するが故に不相應の . . . 本文を読む
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今日は霖雨を止めるために二十社に奉幣した日

2023-08-18 | 法話
日本紀略 / 正暦二年(991)八月十八日甲申条「十八日甲申 年穀を祈るにより 廿社に奉幣す。 霖雨を止ましむべきの由祈りを加えらる。」天皇は一条天皇。 . . . 本文を読む
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